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協会公式ブログ

距腿関節調整のコツ

距腿関節調整のコツ

今回は、「距腿関節調整のコツ」についてお伝えしようと思います。

距腿関節の構造のおさらいをしたいと思います。

・脛骨

・腓骨

・距骨

で構成されているのが距腿関節です。関節の形は、ほぞ穴構造となっております。

そして、距骨の形状として頭の方から、足元に向かって見てみると、台形の形をしていて、

足首の前の方が狭く、アキレス腱側が広くなっています。

 

そして、脛骨と距骨で構成される距腿関節は、約12度の傾斜角があり外旋しています。

そして、名前がついていない部分が肝になってきます。

下の図を参照して下さい。

A-Bは距腿関節ですよね?A-CとB-Dは同じ距腿関節ですが、動きが違うのであえて名前を付けてみます。

A-C間は腓骨と距骨で構成されているので、距腓関節としておきます。

同じようにB-Dにも名前を付けるとすると距脛関節となります。

 

足関節のケガの多くが内反捻挫になるのは以前お伝えしております。その時にA-C間の距腓関節が開き、

B-D間の距脛関節が詰まります。ですので、A-B間の距腿関節を丁番のように曲げ伸ばしして調整しても効果が薄くなります。

パーフェクト整体での関節の正常な状態は、関節内が均一に隙間を作っている状態が正常な状態になります。

 

なので、A-B間の距腿関節だけを調整するのではなく、A-C間・B-D間を意識し、引っ掛かりがないか見ていきます。

自分の経験では、B-D間の詰まりが多く、調整しても戻ってしまうこともあります。

それは、周囲の結合組織が緩んでいるから、そして何より荷重が一番かかる関節ですので、

調整後は綿包帯で固定するのが良いでしょう。サポーターでも良いですが、日中はサポーター、

夜寝るときは綿包帯がおススメです。

 

綿包帯にする理由は、伸びすぎないので適度な圧迫感を持続できるからです。巻くのが面倒だし巻きにくいのはありますが、

伸縮包帯は圧迫しすぎるので、寝るときには向いていません。ですので、綿包帯を当院では施術後に、患者さんご自身で

巻けるように指導しております。距腿関節については以上になります。

まとめ

距腿関節調整のコツについて写真を交えての説明と調整後の固定方法もお伝えしました。

次回は「距骨下関節(距踵関節)調整法のコツ」についてお伝えしていきます。

 

認定講師:吉田 大道