お父さんの腰に、子どもがダイビング!!
お父さんの腰に、子どもがダイビング!!
こんにちは、認定講師の上杉 勉です。先日、月1回来られる患者さんからラインが入りました。
急に腰痛になってしまったとのこと。原因は、ある朝5歳の男の子が、勢いよく患者さんの背中に向かってダイビング!!
それっきり、腰が痛くなって仕事に差し支えるほどに。そう、たまに話に聞く、愛のアタックです。
よくある光景?
「ふ~、夜勤明けで、今日も疲れたな〜。」布団の上で、うつ伏せでゴロゴロしていると・・・
大好きなお父さんを見つけて、うれしくなった5歳の息子さん、背中にダイビングしました。
ボディーアタックが見事に決まりそれから腰痛が発生。痛みのため、しゃがむ動作や床からものを持ち上げることができません。
どうにかなりませんか、とのご相談です。
2日経っても全く!痛みが引かないので、もしかすると肋骨にヒビでも入っているかもしれません。
念のため、整形外科の受診をすすめました。その結果、「骨には異常なし、打撲でしょう。」痛み止めと湿布を処方されそのまま仕事に復帰。
仕事帰りに当院に来られ、問診票に書こうとペンを持とうとしても、痛くて腰も曲げられません。
しゃがむ動作ももちろんできないし、痛みをかばって仕事をしているため、今日もクタクタ。
下肢の筋力検査をしても、力が入らず、痛みをかばっていろんなところが緊張しています。
「昔の自分だったら・・・」
昔の自分だったら、こんな患者さんが飛び込んできたら本当にあたふたして、検査もせずにいきなりうつ伏せにして、
痛いところをただもんだり、押したり、さすったり・・・患者さんはつらくてうつ伏せにもなれないのに
施術のやり方は、これ一択だったなあとしみじみと思い浮かべました。知らないって本当に怖いし患者さんはかわいそう。
当然、痛いところをただマッサージしたり鍼をうっても、原因の場所に正しくアプローチできていなかったら、良くなることはありません。
昔の自分は、硬い筋肉を緩めれば治ると勘違いして、固いところをせっせともみほぐしていました。
数年立つと、経験的にこれでは治らないということがわかりましたが、
その後もどうしたら良いか分からず、停滞したまま何年も過ごしてしまいました。お~、時間がもったいない。
「診断力」
このメルマガをご覧になっている読者の方の中にも、この業界に入ったばっかりの方がいるでしょう。
きっと、どうやったら患者さんを助けてあげられるのか、真剣に考えていられるのでこのメルマガを読んでいるのだと思います。
You TubeやDVD、セミナーに出るなどしてせっせと勉強しているでしょう。
最初は、無料のものや、金額の安いもので知識をためていくのは、リスクが少ないですし見識を広げるのに有効です。
でも、その通りやってみたけど結果が出ない時は。それはなぜか?・・診断力がないからかもしれません。
診断力が高くなるパーフェクト整体は、できるようになると普通の腰痛や、ぎっくり腰、ヘルニア、脊柱菅狭窄症などは
怖くなくなります。 もし、DVDで勉強してもいまいち効果が上がらないという方は、診断力を付けたほうがいいでしょう。
診断そして施術の流れ
パーフェクト整体はいきなり施術するのではなく、検査をしながら施術がスタートします。
・骨盤の開き具合・仙骨や尾骨の傾き・脊椎や肋骨の状態、立位や座位で骨格の歪みを診断します。
もちろん手から伝わる情報はたくさんあるので、皮膚の可動性や、筋、筋膜の可動性なども読み取ってゆきます。
そのお父さん、以前は腰痛がひどかったのですが、ここのところ全くといっていいほど腰痛はなくなり、月1回のメンテナンスに来られています。
今回の腰痛は、どうも、以前の腰痛とは違うようです。腸骨の開き具合も悪くない、仙骨尾骨も大丈夫、腰仙関節も動いている。
下から順に検査していくと、胸腰移行部(肋骨のある胸椎と肋骨のない腰椎の境目)あたりがおかしい。
おかしいと言うのは、動いていないということです。パーフェクト整体では、脊椎の動きや傾きなどを一つ一つを検査できます。
実は、ここが、パーフェクト整体の強みなんです。私も、いろんなDVDを診たことがあるのですが、やり方はたくさん出ています。
五十肩にはこの方法です。ぎっくり腰にはこの方法でやりましょう。でも、検査できていなかったら、
改善しているのかしていないのか、施術者が把握することはできません。可動域は、改善している。
だけど患者さんの顔を見れば、良くなっていないような気がする。おそるおそる、「どうですか?」と聞いてみると
「先生、まだ、ちょっと・・・」と言われたら、もう、頭真っ白です。頭の中のデータベースを探しまくり、他の手技を試す。
結局、可動域は少し増しになっているが思ったほど効果が得られず、失望したことが何度あることか。
パーフェクト整体を学んでからそういうことはなくなりました。
実際の施術は検査即治療
先程のお父さん、セオリーどおりに座位で骨盤を整え、下部腰椎から上に向かって、胸腰移行部の操作を行っているうちに楽になってきました。
ちょっと立ち上がってみるとスッと立ち上がれます。(このあたりの動きも見ています。)
前屈も、施術前、指の先が太ももの中央辺りでしたが、膝のあたりまで曲がるようになりました。
もう一度検査して、座位で痛みの出る形を作ってもらい、そこで矯正してゆきます。
座位のまま、回旋や側屈、前後屈の動作を検査すると、痛みがなくなってきている。
また検査してみると、立ち上がり動作も改善し、歩行のスピードも上がりました。
前後屈も改善してきたので、仰向けで施術。胸腰移行部は良くなってきたので、後は全体のバランスをみながら調整。
施術が終わって起き上がって検査してみると、痛みなく前屈で両手の指先が足のスネの下部まで動き、しゃがむ動作も難なくできます。
実際の施術で重症の場合は、いちいち起こしたり、座らせたりしませんが、自分の手の中で検査を細かく行いながら、
矯正の方向や圧を決めていきます。打撲の痛みは、まだありましたが、それは日が経つにつれて消えていくので追いかける必要は
ありません。昔の自分だったら、打撲の痛みも骨格から痛みも、ごちゃまぜになって右往左往していたはずです。
パーフェクト整体の強み
パーフェクト整体は、診断がきっちりできて解決法があることが強みです。どこが悪いかわかって治療法がある。
この2つが分かれば、大概の問題には対処できますよ。
でも、手術が必要な方や、内臓痛から起こる症状の方はしっかり見極め、病院の受診を勧めてくださいね。
手技の種類はたくさん学んだ。でも、診断力に自信がない!そんな、真面目な方はパーフェクト整体で一気に伸びますよ。
まとめ
今回は、重症腰痛患者さんも、診断がきっちりできればこわくないという話をしました。まさに、パーフェクト整体の強みです。
次回は、佐藤認定講師による感動のお話をお送りしますので、お楽しみに。
お読みいただき、ありがとうございました。
認定講師:上杉 勉