やっぱり【見た目】は、超大事?
やっぱり【見た目】は、超大事?
こんにちは。滋賀県の認定講師の野々村です。少し前から、【 ばね指 】についてお伝えしているので、その続きになります。
前回までで、敵(ばね指)を知ること・己の現状を知ること、についてお伝えしてました。
今回からは実際に、ばね指の症状を施術するときに必要な【見立て方・仮説の立て方】について、お伝えして行こうと思います。
見立て・仮説立ての前に
さて、【見立て方・仮説の立て方】をお伝えする前に、まず始めにやらなければならない、超~~~~~重要なことがあります!
それは・・・症状が出ている指がどうなっているのか?焦らずじっくり観察することです!
特に、指という部位はパッと見た【見た目】で、変に曲がってるなぁ・・・真っ直ぐ伸びてないなぁ・・・ などなど、
ハッキリ分かることが多いはずです。見た目で分かる情報は、なるべくたくさんGETしておきましょう!
「改まって書くほどでもないのに」と思うかも知れませんが、これが意外と難しくて
僕自身、【観察する】という習慣を身につけるのに相当苦労しました。
特に、自分の施術に自信がなかった頃は、『今日こそは、絶~~対にじっくり観察するぞ!』
と意気込んで施術に挑むも、患者さんに今日の調子を尋ねた段階で
『前回と全く変化がない』『返って痛みが増した!』などと言われてしまうと、もうパニック状態です。
『何か施術でミスをしたのでは?』と、不安になってしまい、焦って観察することなどどこへやら・・・。
結局、施術後に、『しまった!またじっくり観察するの忘れてしまった⤵⤵⤵ 』と、何度も同じ失敗を繰り返していました(笑)
さて、現在のあなたは、昔の僕と同じような状態になっていませんか?
僕と同じ状態ではないにしろ、観察することを疎かにしている方は、意外に多いように思います。
例えば、次のようなケースを考えてみましょう。
中指のPIP関節の部分でばね指の症状が出ているとしましょう。症状が出ているので、基節骨と中節骨のバランスが崩れています。
さて、この時、基節骨と中節骨の状態はどうなっていますか?
正常な位置から、傾いたり・捻じれたりしていませんか?
反対側の中指の基節骨と中節骨とで比較してみてください。すると、(中節骨が内側に傾いてる気がする)とか、
(基節骨が変に捻じれてる感じがする)とか、色々気づくことがあるはずです。
では、さらに掘り下げてその傾きや捻じれ具合は、何mmぐらい傾いたり捻じたりしていると感じましたか?
『え~⁉そんな何mmまで観察するの?』と、思いました?
そうなんです!最低限これぐらいは、見た目でしっかり観察してください。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、焦らずじっくり観察することが身についてくると、不思議とちゃんと分かるようになってきます!
ここを疎かにして、(なんとなく内側に傾いている気がする)とか、(なんとなく捻じれているように見える)とか、
なんとなくで観察をやめてしまうと、この後の施術の方針を見立てる際に、
・どの骨を・どの方向に・どれだけ動かせばバランス取れるのか?
という見立てが、かなり曖昧な感じになってしまいます。すると、なんとなく施術をすることになります。
これは僕の持論ですが、なんとなくの施術では、なんとなくの成果しか出せない!と、思っています。
なので、本当に本気で、患者さんの症状を改善に導きたいのであれば、なんとなく観察してなんとなく施か術するのはやめましょう!
じっくり観察した結果結果
さて、今回のケースの場合、もしあなたが基節骨と中節骨をじっくり観察した結果、
・基節骨が2mm内旋方向に捻じれている
・中節骨が1mm外反方向に傾いている、 ということが分かったとしましょう。
すると、バランスを調整するには、
・基節骨を2mm外旋方向に
・中節骨を1mm内反方向に、 誘導すればいいのでは?という仮説が立てられます。
このように、【見た目】を観察するだけでも、相当色んな情報が読み取れるだけでなく、
1つの仮説を立てることができるようになります。
まとめ
今回は、【見た目】を観察するだけでも、相当色んな情報が読み取れるということをお伝えしました。
さて、現在のあなたは、焦らずにじっくり観察するという習慣が身についていますか?
観察することを疎かにしていませんか?もし、あまりできていないと思われたなら、ぜひ、今日からチャレンジしてみてください!
認定講師:野々村