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肩こりと肩甲胸郭関節の関係について(1)

肩こりと肩甲胸郭関節の関係について(1)

滋賀県の認定講師、野々村です。さて、前回、プレセミナーで、頑固な肩こりの原因に肋骨が関係している⁉

というお話をお伝えしました。前回は体験談だったので、かなりサラっと書きましたが、『それって、どういうことなんだ?』

と、知りたくなった方もおられるかもしれません。そこで今回は、肩こりと肩甲胸郭関節の関係について

もう少し詳しくお伝えしてみようと思います。

 

皆さんは【 肩甲胸郭関節 】って知ってますか?『バカにする!』と、お怒りになる方もいるかもしれませんね。

でも僕は、パーフェクト整体に出会うまで『肩甲胸郭関節? 』『なにそれ?』って感じで、何も知らない状態でしたよ(笑)

だから僕と同じように、知らない方や施術の時に意識したことがない方は、肩こりだけではなく、あらゆる【肩の症状】に

必須のポイントとなるので、ぜひ読んで理解してみてください。

 

医学書やネットなんかで調べると、【 肩甲胸郭関節 】は以下のように書かれています。

肩甲骨と胸郭を結ぶ関節。関節と呼ぶものの、靭帯や関節包で構造的に繋がっておらず、機能的な関節である。


難しく考える必要はありません。肩甲骨と胸郭の隙間のところを、【 肩甲胸郭関節 】と呼んでいると思ってください。

そして大事なポイントは、肩甲骨と胸郭は靭帯や関節包でガッチリと固定されていないので、

肩甲骨は広い範囲で動くことができる!という点です。

 

さて、【 肩甲胸郭関節 】という場所は分かったところで、次は、< 肩甲骨 >に少し着目してみましょう。

体幹(胸郭)と腕(上腕骨)は、肩甲骨を介して接続されています。接続部の肩甲骨と胸郭は、靭帯や関節包で

繋がっていないため、肩甲骨は胸郭の上に浮いているような状態です。そして肩甲骨は、釣鐘状の胸郭のカーブの上を

スライドするように動きます。

 

骨格模型をお持ちの方は、肩甲骨の内側を見て頂ければ分かると思いますが、肩甲骨は胸郭の上を

スムーズにスライドできるように胸郭のカーブに沿って内側に軽くカーブしています。しかし!ガッチリ固定されていない

ということは、肩甲骨が胸郭から離れていってしまいます。このままでは、腕を定位置に固定することができない!

そこで、自由度の高い可動域は確保しつつも、ガッチリとは固定しないように、肩甲骨にはあらゆる方向から筋肉がついて

胸郭から離れて行かないようにしています。いろんな筋肉がついているので、一度調べてみてくださいね。

 

たくさんの筋肉が肩甲骨を介して体幹(胸郭)と腕(上腕骨)を繋いでいるわけです。そんな肩甲骨ですが、

がっちり固定しない+自由度が高い可動域 を確保した反面、肩甲骨を他の関節や筋肉で支えなくてはならなくなったため、

肩甲骨周辺は、身体の他の部分に比べて筋肉疲労しやすい部分であるともいえます。では、我々施術家が肩こりという症状を

診た場合、症状を改善するためには、これらの肩甲骨についている筋肉を全部ゆるめればいいのでは?

と思いがちなんですが・・・そうは問屋が卸しません。なぜなら・・・

まとめ

今回は肩こりと肩甲胸郭関節の関係についての前半をお伝えしました。

次回は続きをお話していきたいと思います。また次回よろしくお願いします。

 

認定講師:野々村 淳