blog

協会公式ブログ

その根拠は何?

その根拠は何?

滋賀県の認定講師、野々村です。では今回も、僕の【 モヤモヤ体験記 :第3話】人生で最大の【 モヤモヤ体験 】の話。

 

モヤモヤが晴れる兆しは一向にありませんでしたが、ただ何も考えずに施術をこなしていたわけではありません。

順番通りに行う施術を繰り返す中で、頑固な肩こりの患者さんにある共通点があることに気が付きます。

それは、背中全体が異常に凝り固まっている。というか、たぶん【 肋骨が固い ⁉】気がする ということでした。

ここにも何か頑固な肩こりの原因があるのでは?と自分なりに仮説を立てていました。

そんな仮説を立てていた時期にあの人生最大の【 モヤモヤの日 】がやってきます。

 

その日、当時師事していた先生に「肩こりが辛いから少し施術してほしい」と頼まれます。そして、好都合なことに

この先生も肩だけじゃなくガッツリ背中まで固い! チャ〜ンス!!と思った僕は、いつも通りの施術のやり方から逸脱して、

試しに固いと思った肋骨をエイッと母指で揉んでみました。すると、

「なにをやってるんだ君は!そんな肋骨なんか押して骨折でもさせたら、誰が責任を取るんだ!」と、大目玉をくらいます。

 

頑固な肩こりに対して効果があるのでは?と試してみた結果、まさかこんなに激怒されるとは…

しかし、この日の僕はいつもと違いました。何年もモヤモヤを溜め込んでいたので、

『でも、固くなったところをゆるめて良くするんですよね。明らかにここの肋骨周辺も凝って固いですよ。

 ここはなんでやらないんですか⁉』と、食い下がります。

 

すると、

「そんなことよりも肋骨は折れやすい場所なんだから、骨折するリスクを考えないとダメじゃないか!

 いつも通りのやり方をやっていれば良くなるんだから、そんなところはやらなくていいから。勝手なことはしないでくれ!」

と、厳しく指導されました。それでも納得がいかない僕は、

『いやでも、いつも通りのやり方だけじゃ効果が出ない人もいますよね。固いけど危ないから肋骨周辺だけはやらなくていい

 ていうのは、おかしくないですか?固まっているってことは、肋骨周辺にも何か原因があるんじゃないんですか?』 

と、さらに食い下がりました。

 

もう、いい加減にしろ!と言わんばかりに、

「昔から肋骨周辺は骨折の危険性があるから強く揉んだり押したりしないんだよ。そういうものだから!

 それに肩こりの原因はそんなところにないから!」

と、かなり強い口調で諭されてしまいました。

 

はあ⁉全く納得いかん!凝り固まった筋肉をほぐしてゆるめて良くするって言ってるのに、凝り固まっている肋骨周辺は、

固まってはいるけど危ないからやらなくていい。めちゃくちゃ矛盾してるやん!それに『昔からそういうもん』って

どういうもん⁉なんの答えにもなってないでしょうが!ちゃんと分かるように説明してよ!!

などなど・・・。

 

いろいろ言いたいことはありましたが、そこは所詮、雇われの身。湧きおこる感情をぐっと堪えて、

その場は引き下がりました。しかし、あまりの納得のいかなさに、それからしばらく、かなり【モヤモヤMAX】を

引きずってしまいました。『患者さんをきっと治せるようになるはず!』と、信じて今まで何年も施術経験を

積んで来たはずなのに、実は、なんの根拠も説明してもらえない矛盾だらけのものだったなんて・・・

 

今までやってきたことが全部無駄だったように思えて、メンタル的に相当凹みました。

こんな風になりたかったわけじゃない!!(あ~~、モヤモヤする)

 

念のために!誤解のないようにお伝えしておきますが、けしてこの先生が間違ったことを言われているわけではありません。

肋骨周辺は、本当に肋骨にヒビを入れてしまったり、折ってしまう可能性が高い場所です。

特に、ご高齢の方を施術するときには細心の注意が必要な場所です。何も知らない僕が、なんとなくの思いつきで

施術するべきではなかったと、今では思います。本当に肋骨を骨折させてしまったら、もうあなたのお店に患者さんは

寄り付かなくなりますよ!くれぐれも何も分からない状態で、施術しないようにしてくださいね。

まとめ

今回も僕のモヤモヤ体験記をお伝えしました。

次回は『身体を治す』って、どういうことだっけ⁉と題してお伝えします。では、また次回。

 

認定講師:野々村 淳