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協会公式ブログ

その【肘の痛み】は、どこから来たの?

その【肘の痛み】は、どこから来たの?

こんにちは。滋賀県の認定講師野々村です。

さて、今回は、【 肘の外側が痛い! 】と、訴えて来院された患者さんのお話です。

主訴:肘外側の痛み

50代 男性。土木関係のお仕事をされていて重たい鉄パイプを長時間無理な体勢で持ち続けてから、

右肘の外側(腕橈骨筋の起始部付近)にピリピリと痛みが走るようになった。

肘を曲げ伸ばししても痛むし、日によっては寝ていても痛みで目が覚めてしまう、という主訴で来院されました。

パーフェクト整体を、学んでいなかった頃の僕だったら『 よりにもよって肘かよ💦 』と、どこを施術すれば良いのか

さっぱり検討もつかなかったことでしょうね。しかし、今現在はパーフェクト整体の知識があるので、焦ることは何もありません。

仮説を立てて施術をする

とりあえず、まずは患者さんに仰臥位でベッドに寝ていただいて、腕の重さをチェックから!!

『う〜んと、どれどれ。肘の外側が悪いというより、前腕部~手首の方が重たい感じがするなぁ・・。』

おそらく重たい鉄パイプを手首を捻りながら持ち続けたため、手根骨の位置がズレ+前腕部の骨間膜が引きつれてそうな気がする

と、【悪さ】の仮説を立ててから、肩・肘・手首と調整してみました。

 すると、施術前より肘が伸びるようになったものの腕を曲げ伸ばししてもらうと、

「う~ん、始めよりは全然いいんだけど、まだ肘の外側に違和感が・・・」と、しっくり来てないご様子。

『あれ!?どっか【悪さ】が残ってるかも?』さて、あなたならこんな時、どのように対応しますか?

昔の僕だったら『ドキっ!』として、心臓がバクバク・冷や汗ダラダラだったでしょうね(笑)

こんな時は、 焦らず・騒がず再検査してみましょう!

再度仮説を立てて施術をする

『え〜と、どれどれ。腕の重さはどんな感じに変化したのかなぁ。ふんふん、手首・肘はずいぶん軽くなってる。

腕橈骨筋も骨間膜の引きつれもあまり気にならない。んッ!?でもなんか肩のところだけ重さが残ってる気がする!

ってことは、肩関節のところで、何か【悪さ】が残ってんじゃないのかな?』

と、再検査の結果、もう一度【悪さ】の仮説を立て直してみました。

すると、ありました!上腕二頭筋長頭腱の裏側の膜が伸びにくそうにしてるじゃないですか!

あとは、この膜が伸びるように施術してみると、

「うっ!?先生そこってなんですか?指先までビンビン刺激がきます!そう、そこって感じです!」

と、なにやら【悪さ】の核心をついたようです。そして再調整後、もう一度、腕を動かしてもらうと

「先生、さっきまで残ってた肘の外側の違和感がなくなってます!」と、驚いておられました。

パーフェクト整体を学んで「本当に良かった」と思うところ

パーフェクト整体を学んで「本当に良かった」と思う利点の1つが、こういった

「先生(-_-;)💦 まだもう少しこの辺が・・・。」に、焦らず対応することができるようになったことです!

おっと、くれぐれも勘違いしないでいただきたいのでお伝えしておきますが、

【肘の外側の痛み】は、上腕二頭筋長頭腱の裏側の膜を調整すれば必ず治ります! 

みたいな、そんな単純な話ではありませんよ!

今回のケースではいろいろ調整をかけてみた結果、上腕二頭筋長頭腱の裏側の膜の【悪さ】が残っていた!ということです。

ちなみに、なぜ【肘の外側の痛み】が上腕二頭筋長頭腱の裏側の膜を調整したことで良い効果が出たのか?というと、

解剖学書などで一度上腕二頭筋の起始停止を確認してみましょう!すると、上腕二頭筋の停止腱の一部が橈骨に付着しているはずです。

ということは、起始部の長頭腱の引きつれが停止部に影響を及ぼしていた!ということが分かります。

『ん⁉何をいってるの?』『どういうことなのかよくわからない?』と、思ったあなた!

ぜひ、パーフェクト整体を学んでみてください!

解剖学に則った理論と理屈がわかれば、自分で【悪さ】の仮説を立てアプローチできるようになりますよ!

 

認定講師:野々村