中指が痛いのはどこが原因か?
中指が痛いのはどこが原因か?
こんにちは。富山の認定講師の吉田です。
さて、前回お話した内反小趾の患者さんですが、5回目来院時に、左手第3指にシーネ(添え木を当てた包帯)
をつけて来院されました。(どんな患者さんかは前回の投稿を見てください)
痛そうにしていたので理由を伺うと、
「指先に青唐辛子の種が着いたので、デコピンで弾いたところ指先に激痛が走り、念のために近隣の整形外科を受診した。」
とおっしゃいます。そこでの医師の診断は、指の腱がズレたとのことで一か月安静固定、でした。
痛みの原因、仮説を立て検証する
医師の診断はさておき、今までの施術経験で診ると私の見立てでは、肘が原因では?と思いました。
案の定、上腕骨下端の出っ張りである外側上顆、内側上顆を触ると痛みを訴えられます。
これは、やはり肘からか・・・と思ったと同時にデスクワークの影響もあるかも?と思いました。
デスクワークが長く猫背で仕事していると、動きが悪くなるのは胸椎の7番です。
そこで、第7胸椎を触ると「そこも痛いです!」というではありませんか。
ということは、猫背で仕事して肩甲骨が左右に開いているから、肩甲骨を動かす要の第4胸椎も硬いのではないかと連想し、
お客様に確認すると「そこも痛みます!」とおっしゃいます。( ^ω^ )
予想通りの反応が得られたので前回までの足の施術に加えて、胸椎〜肩〜肘の施術を追加することにしました。
【施術内容】
・骨盤調整〜下腿、足趾 ・脊椎〜肩甲上腕、肘、前腕
肘の施術で気になったのが、腕尺関節(上腕骨と尺骨の関節)で動きが全くありませんでした。
そこでこの「腕尺関節」を入念に調整しながら、「まだ動きが悪い部分がもうちょい残ってる・・・」
などと独り言をブツブツ言いながら施術していると、
患者さんから、「先生すごい!どうしてそこまでわかるの?」と褒めていただけました (^^)
自分の手の感覚として緩みが出たので、一旦終了となりました。
施術中もシーネ固定されていましたが、「外して動かしてみて!」と促すと、患者さんは怖がりながらも、外して屈伸してみました。
そして「あれ? 痛みが減ってる!!」 と、感動していただいたので「固定は不要だと思いますよ。」とお伝えしました。
けっこう多い、指の痛み
こんな症状の時、パーフェクト整体を学ぶ前は改善させることが出来るとはとても思えず、
頻繁に見かける腱鞘炎の患者さんを診ること自体が不安でした。
ですが、今では「腱鞘炎は得意分野です!」と自信を持って言えるようになりました。
実際、そのように伝えると、「実は、娘が腱鞘炎で悩んでいるんです。」と相談を受け紹介に繋がりました!
指の痛みで悩んでいる方、けっこう多いですよね。
あなたは、患者さんの痛みの原因を突き止めて、緻密な施術が出来ますか?
もし、ちょっと自信ないなあ・・と思われたなら、パーフェクト整体を学ぶことがその自信へつながりますよ。
まとめ
今回は、指の痛みの原因が肘にあり、また胸椎にもあったという症例をご紹介しました。最後までお読みいただきありがとうございました。
娘さんのバネ指の症例については、また別の機会にお伝えしたいと思います。ではまた!
認定講師:吉田大道