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協会公式ブログ

夜間痛のある肩痛の施術

夜間痛で眠れないほどの肩の痛み

夜間痛を伴い眠れないほどの肩の痛みは、肩の痛みを訴えるお客様の中でも重症な部類に入ります。

先日、6か月も前から両肩の痛みがひどく、夜も眠れないお客様が来院されました。こんな場合、あなたはどうやって診断し原因を特定して施術していますか?

肩こり・夜間痛・眠れない

今回は、そのような重症な肩痛の施術について、パーフェク整体®から見た原因特定と施術法をお伝えします。

夜間痛を伴う肩こりの原因と施術ポイント

肩こりで夜間痛がある場合の原因は、関節の拘縮です。関節の拘縮とは関節の位置が微妙にズレ、動きが制限されていることです。日中は体を動かすことでかろうじて血流が保たれていたけど、夜布団に入るとじっとして動かないため患部の血流が日中よりも減少します。すると、血流障害で患部が冷え、だんだんにズッキンズッキンとした痛みやズズーンと思い痛みを感じ目が覚めてしまうのです。このような場合は、ただの血流障害ではなく関節の拘縮が原因なので、拘縮が起こっている関節を特定し、その関節の位置を正常にして動きをつけてあげることが大事になります。

特に両肩の痛みとなると、肩甲胸郭関節と肩甲上腕関節が硬くなっている可能性が大きいので集中的に検査・施術していきましょう。

症例紹介:夜間痛を伴う両肩の痛み

お客様

・70歳代・女性
・6か月前から肩を動かすと痛みがある。特に夜間痛が酷い。

検査と施術

①坐位(骨格リポジショニング法)

骨盤~腰椎・胸椎:仙尾関節・仙骨・仙腸関節・腰仙関節・腰椎から胸椎の椎間関節。これらの関節をひとつひとつ触って、骨のズレ・関節の固さ見つけ、即調整していきます。

②仰臥位(骨格リポジショニング法)

胸椎・肋椎関節・肩甲胸郭関節・上部胸椎・胸鎖関節・第1,2肋骨・肩甲上腕関節・頸椎など、ひとつひとつ触って、骨のズレ・関節の固さ見つけ、即調整していきます。

③仰臥位(膜リリース法)

烏口突起につく小胸筋。上腕二頭筋短頭・烏口腕筋・烏口鎖骨靭帯・烏口肩峰靭帯を念入りにリリースします。さらに下記の筋肉もチェックして、異常があれば施術が必要です。

・肩甲下筋
・前鋸筋
・上腕三頭筋
・大円筋&小円筋

重点的に行った場所

今回の患者さんには、上部胸椎・肋椎関節・肩甲胸郭関節・肩甲上腕関節などをしっかり関節調整後、特に腋窩をつくる筋肉(大円筋・大胸筋・上腕三頭筋)をチェックして膜リリースしました。

さらに烏口突起につく小胸筋・烏口腕筋・上腕二頭筋短頭をしっかり膜リリースしました。

その後の経過

このお客様は肩の可動域制限がそこまで酷くなかったので、痛みは残るが施術後はやや楽になりました。そして時間の経過とともに痛みがとれていき、その日の夜から痛みなく眠れたようで嬉しい結果になりました。

2回目のご来店時は、この6ヶ月間かなり辛かったようで、肩が楽になりテンションが上がり非常に喜ばれていました。

まとめ

今回は、夜間痛を伴う肩痛の患者さんがいらしたとき、どこを検査・施術するか一連の流れをお伝えしました。

パーフェクト整体®︎は、全身の骨格・筋膜を調整する整体法です。手で検査をして、どの筋膜に癒着や萎縮があるかを特定しリリースします。(深層膜リリース法)また、どの関節の位置がずれているのか、動きが悪いのかを特定し、解剖学的に正しい位置に調整するもしくは固まっている場合は動きをつけます。(骨格リポジショニング法) なので、診断名もしくは軽症・重症によって施術法が変わるわけではなく、試行錯誤はするものの、目的は関節の位置を正常にして動きをつける、それでも引きつる深層膜があれば見つけてリリースするという流れは同じです。

触診・検査で悪いとところを見つけたら、手の感覚を信じて、検査即施術を繰り返します。パーフェクト整体®︎の施術の原則は、基本的に変わりません。キーポイントはその診断と施術の精度です。体の内部が透けて見えるようにわかるまで訓練すれば、悪いところは手に取るようにわかるのが当たり前になります。

熟練すると、誰でもそうなることができます。あなたも、パーフェクト整体®︎に興味が湧いたら、色々な症例が学べるのでぜひメルマガ登録してくださいね。

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認定講師:小林俊彦