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協会公式ブログ

PMS(月経前症候群)原因と治し方

PMSは整体で改善するのか?

「PMS(月経前症候群)って良くなるんですか?」とお客様から聞かれたことはないでしょうか?

PMS(月経前症候群)原因

最初からPMS(月経前症候群)で来院されるお客様は少なくても、腰痛や肩こりなどの他の症状が改善されるにしたがって「もしかしたら治るかも・・」

と話される女性は少なくない頻度でいらっしゃいます。そこで、「良くなりますよ。」と自信を持って直せたら嬉しいです。もしくは「実はPMSも軽くなりました!」と後から報告されたら、お客様からのあなたの施術への信頼は一気に上がりますよ。

今回は、PMSの原因と、PMS改善に効果のあるパーフェクト整体®の施術法についてお伝えします。

PMS(月経前症候群)とは

PMS(月経前症候群)は、月経に伴い周期的に身体や精神に不調・不具合をきたすことをいいます。 症状は、月経の10~14日前から始まり、排卵後の黄体ホルモンが分泌される周期と重なっていて、月経開始とともに消えるので、月経前症候群と言われます。

PMS(月経前症候群)

PMS(月経前症候群)の症状は、月経が始まると弱くなるか、解消されるのが特徴で、精神症状と身体症状があります。

 精神症状には、【イライラ感、緊張、不安、眠気、注意力散漫、抑うつ、攻撃性、食欲の変化】などがあり、

 身体症状には、【下腹痛、乳房が張る、腰痛、にきびができやすい、頭痛、疲れやすい、眠くなる、むくみ】などの症状があります。

原因は、よくわかっていません。性ホルモンの感受性の問題・神経伝達物質の影響・自律神経の乱れ等々、これだと断言できるものはないようです。

パーフェクト整体®が考えるPMSを引き起こす原因

パーフェクト整体®では、PMS(月経前症候群)や生理痛に特化した施術法があるわけではないのですが、健康な体の状態に戻ることで、結果としてPMS(月経前症候群)も良くなる方が多いです。

 PMS(月経前症候群)の患者さんに共通するのは、骨盤が歪んでいることです。

子宮は、鶏卵大の袋が骨盤の中にポタッと置かれている状態だとイメージしてみてください。なので、子宮は骨盤が歪めば子宮も連動して歪みます。周期的に女性ホルモン(エストロゲン)が分泌されるとそれに応じて子宮内膜が肥厚して妊娠に備えるのですが、子宮が歪んでいると、骨盤の歪みのために圧迫されている部分はうまく肥厚できません。子宮内膜の肥厚のバランスの悪さは、胎児が宿る準備をしている子宮にはハンデとなります。

骨盤の歪みは背骨の歪みを引き起こします。すると、椎間孔を通る自律神経が圧迫され子宮の血流が悪くなったり、卵巣や子宮の機能が下がったりすることもPMSの原因になります。逆に言えば骨盤や背骨の歪みがないことは子宮が本来の働きをする前提とも言えます。

症例:30代女性 主訴:腰痛+PMSがつらい

ここで、実際に来院されたお客様の症例を紹介します。

症状

●腰の痛みは、朝起きたときに一番つらくて動いていると段々と気にならなくなる。
感情的になり、いけないとわかっているのに、つい家族や子供にあたってしまう。

自分では、その気持をコントロールすることができずにあとからとても罪悪感を感じると言われていました。

診断

腰の痛みが、朝起きたときに一番つらくて動いていると段々と気にならなくなるということなので、そこから判断するとどうやら、仙腸関節に問題がありそうだと問診の段階で仮説が立ちます。

検査

パーフェクト整体®︎では、骨盤の位置(歪み具合)を立位で検査してゆきます。 骨盤検査には以下3つをチェックします。

①腸骨翼の左右の高さの違い・開閉の差はあるか
②PSISの左右の高さの違いはあるか
③坐骨枝の位置はどうか

 立位の状態でこの3箇所をチェックすることで、患者さんの骨盤の状態を把握します。すると・・今回の患者さんの場合は

①腸骨翼は左が開いており
②さらに、左のPSISが下方にあります
③坐骨枝の位置は、左側が前方にあるように感じます。

この3つを総合的に判断して、骨盤は全体的に、「左の腸骨が開き後傾している」と判断しました。

ちなみに、骨盤の正しい位置の目安は、立位の患者さんを横から見たときに水平面で恥骨結節と尾骨尖の高さが同じになっていること。前額面で見たときは、ASISと恥骨結節が縦に垂直に並んでいますので、よくわからないときはこれも参考にして判断してください。あくまで目安で個人差がありますので、指標として判断します。これらの情報を組み合わせて総合的に骨盤の状態を判断します。

施術

今回の患者さんは「左の腸骨が開き後傾している」と判断しての施術となりますので手順を紹介しましょう。

治療は、座位で始めます。それも、患者さんが普段している楽な姿勢から始めます。 仙腸関節の硬さをチェックしながら腸骨や仙骨、尾骨などの位置と動きを正常になるように調整してゆきます。

稀にですが、先程の立位検査で得た指標であっても、座って骨盤を調整していくと先程の検査との違いに気づくこともあります。立位では、左の腸骨の硬さが気になったんだけど、今は、右の腸骨(=右の仙腸関節)が硬苦感じる・・・ そんなときは、現時点の自分の手の感覚を信頼して施術をすすめます。

患者さんは、右の仙腸関節を緩めると、施術中にとても気持ちがいいとおっしゃいます。そして、座位で、尾骨から仙骨、脊柱、仙腸関節を調整しているうちに段々と、患者さんの姿勢がまっすぐに整ってきました。

パーフェクト整体第1メソッド:透視検査法

パーフェクト整体の検査メソッドとして「透視検査法」があります。

この検査法は、初めは難しく感じますが、正確な解剖学的位置がわかっていると、数練習をするうちに、関節内部がどうなっているか手の感覚として伝わってくるようになります。それを感じながら検査をしつつ調整(=施術)をします。施術中に刻一刻と変化してゆく体の状態をリアルタイムで追いかけ、最適な刺激で正しい位置で動きがつくように調整していきます。

この際、優しいタッチで、ゆっくりじわ〜っと調整したほうが、深部の「脊髄硬膜」まで刺激が届きますので試してみてください。

結果検証

術後に一旦立ってもらうと、患者さんが「軽い!腰もなんか良いみたい。」と言っていただけました。それから、ようやくベッドに横になり仰臥位で前縦靭帯の緊張をとる施術を丁寧に行い、その後全身のバランスを調整してその日は終わりました。

 次回、来院のときにPMSのお話を伺うと、

「いつも生理前は腰痛があり前兆がわかったんですが、今回は、わからなくてびっくりしました!そして、最近は、旦那や子供にも怒る回数がちょっと減ってきたように思います。」と嬉しい報告をいただくことができました。

その後、数回来院され、すっかり腰痛も良くなり、今では、PMSもそれほど気にならなくなったそうです。

まとめ

今回は、PMS(月経前症候群)の症状に苦しむ患者さんに、どのように施術し改善に導いたかについて書きました。経験的には、PMSの患者さんの多くは、骨盤が歪んでいます。前述したように、骨盤がどのように歪んでいるかがわかれば、どう治せばいいかわかります。

パーフェクト整体®は、自分の手で、歪んでいる様子・変化していく様子を追いかけながら施術することができます。骨盤を整える自信がない先生はぜひ、パーフェクト整体®で提供しているPDFで学んでみてください。

骨盤の調整は、腰痛・ぎっくり腰を治す手法と同じです。

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認定講師:上杉 勉