動きに関する足関節付近の痛みについて
動きに関する足関節付近の痛みについて
今回は「動きに関する足関節付近の痛みについて」をお伝えします。
足関節は歩行する際に動きますので、重要な関節ですね。そして、最近では足関節が硬い方が多いようにも思います。
足が硬い方については後で自論を述べますので、まずは、足関節の大きな動きについて、
足関節はくるぶしを軸として
・足の甲側に曲がるの動作を背屈(伸展)
・足の裏に曲がるの動作を底屈(屈曲)
・足の裏を親趾方向へ向ける動作を内反
・足の裏を小趾方向へ向ける動作を外反
です。
屈曲、伸展はわかる方が多いと思いますので、内反、外反動作の画像を載せます。
さて、怪我をする際の動作は、関節の構造上、伸展+内反が多いです。いわゆる内反捻挫になります。
施術する上で重要になる動きとして3つの関節の細かい動きになります。
各関節の細かい動きとは?
<1>腓骨+脛骨で構成される・脛腓関節(上下)
腓骨は動いてないようで、動いているんですよ!そして、脛腓関節は膝付近とくるぶしの2ヶ所あります。
どういうふうに動いているかというと、足関節を背屈すると腓骨が外旋、逆に足関節を伸展すると腓骨は内旋します。
動くと言っても、10cmも20cmも動いていませんのでご注意!1mm動くか動かないかぐらいです。
<2>足関節(距腿関節)
背屈する際に構造上、脛骨に対して距骨が約12度傾いています。蝶番のように真っ直ぐ曲がったり伸びたりしていないんです。
<3>距踵関節
いわゆるカカトです。踵骨と距骨はしっかり噛み合っていますので、調整するには結構なパワーが必要になります。
そして肝心な関節の形は馬の鞍みたいな形をしてますので、鞍関節と言います。
調整時はこの形をイメージしないとうまく調整できません。
このように、各骨の特徴を意識して調整することによって、正確な調整が可能になります。
さて、文頭で足首が硬い方が多いと述べた理由の自論ですが、日常生活における洋式化があるのではないかと考えます。
例えば代表的な例はトイレです。保育園、幼稚園、小学校以上の学校は、洋式トイレになっていませんか?
自宅では椅子の生活が多く、足関節が硬くなるのではなかろうかと思います。これはあくまでも自論なので全く違う原因がある
かもしれません。ご存じの方、是非ともご教授いただければと思います。
まとめ
関節の動きについて写真を交えながらご説明しました。
次回は「足関節付近の痛みについて(急性の捻挫)」をお伝えしようと思います。
認定講師:吉田 大道