なぜ関節は、一定の ≪ すき間 ≫ を保てないのか?
なぜ関節は、一定の ≪ すき間 ≫ を保てないのか?
今回は、「なぜ関節は、一定の ≪ すき間 ≫ を保てないのか?」についてお伝えします。
前回、膝関節の〖良い状態〗と〖悪い状態〗について、ご説明しました。
《悪い状態》とは、関節の ≪ すき間 ≫ が一定に保てない状態とお伝えしましたね。
では、なぜ 、≪ すき間 ≫ を一定に保てないのでしょうか?それは、骨と骨との《 距 離 》が変わるからです。
人間は骨だけでは動くことはできません。骨と骨とを繋ぐように筋肉がついています。筋肉は伸びたり縮んだりします。
筋肉の伸縮運動で骨同士が近づいたり離れたりすることで、人間は、
・足を曲げたり
・伸ばしたりして
動くことが出来るわけです。
だだし、この伸びたり縮んだりがスムーズに行えれば問題ないのですが、
何かの原因で、動きに制限がかかると、上手く伸び縮みができなくなります。
そのため、骨についている筋肉の《 距 離 》が変化します。膝関節の例をあげるなら、O脚の方を思い浮かべてください。
O脚の方の場合、正面から見ると足の骨の大腿骨と脛骨を繋いでいる筋肉が、外側は伸び、内側は縮んで短くなります。
この状態が慢性化すると元の正常な状態《 距 離 》に戻ってこれず、ずっと負担がかかる場所ができます。
これが痛みや苦痛が起こる要因の1つです。
なるほど!じゃあ、《 距 離 》が縮まって、固くなった筋肉をマッサージして、元の伸びる状態に戻してあげれば、
膝の痛みは解消できるのね!となればいいのですが、そう上手くはいきません。
これで改善できるなら、昔の僕のやり方で筋肉をしっかりマッサージしていれば、改善に導けたはずですよね。
でも、そうはならなかった···なにか違う要因が隠れていそうですね。
まとめ
膝関節の《悪い状態》である、関節の ≪ すき間 ≫ が一定に保てない状態について詳しくご説明しました。
次回は、「筋肉の治療だけでは【膝の痛み】が改善できないわけ」についてお伝えします。
認定講師:野々村 淳