しっかり検査できることの大切さ
しっかり検査できることの大切さ
今回は、前回お伝えした(https://perfectseitai.org/blog/23-1-13/)こちらの記事の続きのお話を交えながら、
検査がしっかりできることの大切さについてお伝えしようと思います。
大失敗してしまったお話をお伝えしましたが、あまりにも、自分の基礎が足りないので、鍼灸マッサージの専門学校に入り、
猛勉強することにしました。
30代、在学中の3年間は勉強と整体のバイトと寝ることだけのシンプルな生活でした。お陰様で、国家試験にも合格し、
治せる治療家になったと思いましたが、現実は甘くありませんでした。すぐに地元新潟に帰り、すぐ開業。
まずは、訪問マッサージをはじめましたが、なぜか、すぐに軌道に乗りました。訪問マッサージも評判がよく、
そのおかげで、口コミで来院される方のためにスペースを作り、自費の患者さんも診るようになりました。
そしたら、また、手の症状で悩まされるようになりました。ベッドで手をつくと痛い。親指が引っかかって曲げられない。
以前は、私は何にもできなかったけど・・・・でも今度は、鍼もあるし、お灸もある。そして何より、3年間しっかり学んだ
知識がある。
手順通り見立てを行い、ツボをとり、鍼を打つ。お灸もしてみて、マッサージ。それでもだめなら、
鍼に電気も流してみる。ありとあらゆることをやってみた。患者さんは少し軽くなったと言っているが、自分では、
良くなっている実感がない!なぜか、それが分かる。そして、それがハートに突き刺さる!自信喪失。
もちろん、鍼灸マッサージが悪いのではなく、全ては、私の見立てや腕がないことが原因です。なぜなんだろう?
どこを見るの?
パーフェクト整体を学ぶ前は、闇雲に痛いところをマッサージをしていました。では、しっかり治せるようになるには、
どうしたらいいかというと?「関節の動かなくなっているところを探すこと。」何も知らない頃、ただただ症状だけを
追いかけていました。あらゆることを試して、すぐに引き出しは空っぽになり、あのDVDを、このDVDを
買っていたこともありました。
手に症状があれば、手に何かをする。もちろん、手の操作は必要ですが、末端に症状が出ている場合、
事故などの場合を除いて、日常的な習慣からくるものは、その上流にも原因があることがほとんどです。
試しに、あなたの院に手の痛みで来られた患者さんを仰向けにして、頭の方から、両方の肩甲骨の下に、自分の両手を
差し入れてみましょう。左右の肩甲骨の重さの違いを感じますか?悪い方の肩甲骨が重いはずです。
同じように、肘の重さ、腕全体の重さも感じてみます。手の温度は?前腕のねじれ具合は?指の角度は?
いろいろな情報が読み取れます。肩から指までそっと触りながら、どの筋肉に緊張があり、どの関節が硬いのか
あなたの手の感覚を信じましょう。
はじめの検査が、この後の手技が効いたのか、効かなかったのかの指標になりますので、どんな検査でも良いので
自分にしっくりくる検査法を身につけてください。これが、前進しているのか、後退しているのか、大切な指標となります。
患者さんの声に惑わされることなく、自分の感じたままを素直に言えるようになります。
パーフェクト整体では、シンプルですが自分の施術の進行度合いを測る検査法をお伝えしております。基本的なことですが、
これを知ることで、患者さんのゴールまでの道のりをしっかりお伝えすることができるようになりますよ。
まとめ
今回は、検査をすることの大切さについてお伝えしました。
次回は、パーフェクト整体の技術の一つである、「透視検査法」についてお伝えしようと思います。
認定講師:上杉 勉