下橈尺関節と〇〇骨で握力8kg→40kg
下橈尺関節と〇〇骨で握力8kg→40kg
今回は下橈尺関節調整についてお伝えしていこうと思います。
そのためには肘の関節がきちんと調整出来ていることが大切です。
肘については以前、森鎌認定講師が、投稿していますので、カテゴリーの肘〜手の項目をご覧ください。
下橈尺関節のチェックは、お客さんが親指を上に向けた位置で手首を握り、尺骨と橈骨の関節が硬ければ施術が必要です。
え?どれ位が硬いっていうことなの?と思われると思いますが、実はこの感覚が施術で大事なんです。
尺骨に対して橈骨を圧縮しながら、お客さんが掌屈、背屈、撓屈、尺屈のどの方向にも動ける位置で固定して、
緩むと調整完了です。そのあと、お客さんに手首を動かしてもらって軽くなっていれば、OKです。
下橈尺関節の硬さは、毎日、お客様にも触れてみると、悪くない下橈尺関節と壊れている下橈尺関節の
違いがわかるようになってきます。
さて、今日のタイトルにあった〇〇骨とは、いったいどの骨だと思いますか?それは・・・「月状骨」なんです。
この月状骨は、手首の治療ではとても重要な箇所です。月状骨の調整は、手根管症候群での治療箇所にもなります。
月状骨の位置が悪いと、手を着けなくなったり、握力が落ちてきます。
ちなみに、手をついて痛い場合は月状骨が少し手背側にずれています。正中神経が圧迫されて手の痺れが
起きることもあります。掌屈できない時は月状骨が掌側側にずれていると考えられます。例えば、1か月前に転んで
手をついて以降、握力が無くなった方がおられました。この方も月状骨が手背側にずれていました。
60代男性。握力系で測ってみると8㎏!!左手は35㎏ありました。ざっと施術をして良くなるだろうと思いましたが、
改善しません。2回目も頑張って施術しましたが良くならず。もしかしたら、骨折しているのではと思うようになりました。
しかし、腫れや局所の痛みは少ない。牽引が足りないのかと思い、隙間を広げながら橈骨と月状骨の間を調整すると、
骨が動く感じと、パキッと音がして、お客さんも楽になったと言われました。
そのあと握力を図ると15㎏。一応病院に行ってレントゲンを撮ってもらった所、折れてはいないけど、隙間が狭いと
言われたようですが、それ以来だんだんと回復し、40㎏まで戻りました。このお客様のおかげで、
パーフェクト整体で教わったことをやっているようでも、骨に力を伝える事が出来ないと、効果を出せないと
改めて感じました。
まとめ
月状骨の調整について、実例を交えてお伝えしました。次回は手根骨から指先にかけての施術についてお伝えします。
認定講師:清水 剛