ばね指の施術で大失敗してしまったこと
ばね指の施術で大失敗してしまったこと
今回は「バネ指」の施術で失敗してしまったことについてお伝えしようと思います。
こちらの記事で(https://perfectseitai.org/blog/23-1-11/)困ったことが起きたとお伝えしましたが、
その困った事とは、何かというと、お客様に治してほしいと言われるようになってきたことです。
肩こりや、腰痛はなんとか切り抜けられるようになってきましたが···とは言っても、今思うとただ痛いところを
一所懸命揉むだけで、少しも良くなってなかったと思いますが···膝が痛いとか、手首が痛いとか、手足の痛みは
どうすることもできない自分に、とても無力感を感じていました。この記事を読んでくださっている人の中にも
常連の患者さんが増え、期待のハードルが上がっている人もいるかもしれません。
ある時、こんな自分をしっかり治せる治療家になりたいと思わせることになった、思い出深いエピソードが起こりました。
神奈川県藤沢市のスーパー銭湯で、整体のバイトをしていたときのことです。病院で、「ばね指」の診断を受けて来られた
ご指名のお客さまがきました。右の親指が曲げられません。
週1ペースで会話をしながら、毎回楽しそうに施術を受けていました。
ばね指は一向によくなってませんが、その時は、ご指名もたくさんいただいており、「できる」と勘違いし、
調子に乗っていた時でもあります。ある時、いつものように施術をしていましたが、ばね指をどうしていいか
わからなくなり、その時、勉強していた施術法を試してみました。合谷という手にあるツボをちょっと強めの圧で押す
というものです。「痛い!」と周りも驚くような大きな声を出され、その後は一言も喋らなくなり、
怒って帰っていってしまわれました。当然その後、その方が再び来ることはありませんでした。
常連さんの期待も叶えられず、同僚からも調子に乗っていた「天狗の鼻」がポッキリ折れたところをみられ、
何とも言えない、惨めな気持ちになりました。それまで自分なりに、いろいろ勉強していましたが、
基礎が圧倒的に足りてないので、一生懸命、ただ揉むことしかできませんでした。
どうやったら治せるようになるんだろう?このまま同じことをやっていても、これ以上の成長は見込めず、
同じことの繰り返しになってしまうのが見て取れました。これではまずい!何かしなければならないと思いました。
そこで、一大決心して、鍼灸マッサージの専門学校で、基礎からしっかり学ぶことにしました。1回、浪人しています。
まとめ
今回は、基礎が足りないことが理由で、施術で失敗してしまった事例をお伝えしました。
次回は、話の続きを交えながら、検査することの大切さについてお伝えしようと思います。
認定講師:上杉 勉