肩こりの診断ポイント(3)肩甲骨の6方向の動き
肩こりの診断ポイント(3)肩甲骨の6方向の動き
今回お伝えしますのは、「肩こりの診断ポイント(3)肩甲骨の6方向の動き」です!
それではさっそく、確認していきましょう!
■ 肩甲骨の動き
正常な肩甲骨はいい加減に動いているわけではなく、
肩甲骨の中央、鍼の「天宗※(てんそう)」のツボが動きの中心です。※写真の肩甲骨・ネジの位置
肩甲骨は、常にその中心を通過するようにして、
《 肩甲骨の動き:6方向 》
・挙上 ←→ 下制
・内転 ←→ 外転
・上方回旋 ←→ 下方回旋
と動きます。
■ 肩甲骨の異常を見分ける方法
伏臥位で体側から腋窩にむかって手を擦過して、
○ 正常:肩甲骨が触れない
× 異常:外側縁が触れる
と判断できます。
もしそこで異常と判断できたら、今度は仰臥位になっていただきます。
(伏臥位だと軟部組織の動きに惑わされて正確に検査できないため)
さきほどの《 肩甲骨の動き:6方向 》を基準として、お客様の肩甲骨を下からしっかり持ちます。
しっかり持ちながら各方向へ動かして、動かない方向を見つけたらそちら側が正しい位置です。
これで、お客様の
・肩甲骨に異常があるか?
・どの方向が正しい位置か?
を、見分けることができると思います。ぜひやってみてください(^^)
ということで今回は「肩こりの診断ポイント」最終回でした!
まとめ
肩甲骨の動きには6方向あり、肩甲骨の異常を見つける方法もご紹介しました。
次回は「肩こり施術のコツ(1)関節のズレについて(そこだけ施術しない理由)」についてお伝えします。
認定講師:佐藤 潤