骨盤の診断ポイント<1>骨盤を形成する三つの関節の状態
骨盤を診断する際のポイント<1>骨盤を形成する三つの関節の状態
今回から、骨盤を診断する際のポイントについて、3回にわたりお伝えします。
1回目は「骨盤を診断する際のポイント<1>骨盤を形成する三つの関節の状態」についてお伝えしたいと思います。
骨盤のカ・タ・チ・・・?と言いましても、骨の大きさ、やら肉付き、やらを見るわけではありませんよ(笑)
前回お伝えした通り、骨盤なんていう「一枚の盤」はありません。
いくつかのパーツで出来上がっているわけですから、それぞれの「組み合わせ」の結果、どんな状態なのか?
を、見るわけです。私たちの業界ではよく「骨盤の歪み」な~~んて言いますが、なんのことはない、
骨盤を形成する三つの関節の状態を見るだけです。
おっと!その前に、骨盤を検査する時は基本「立位」で行ってくださいね。
なぜなら、他の体位では、骨盤のどこかが座りになって偽りの指標を作ってしまうからです。
■ 仙腸関節
仙骨を二つの寛骨が挟んでいるわけですから、左右の対称がありますよね?
後ろ手に腰に手を当ててみると、なにやらでっぱりが左右対称にあるのがわかるかと思います。
その出っ張りの高さが揃っているかどうかを見ます。
まあ、これは誰かに後ろからチェックしてもらわないと、厳密には確認ができないんですけどね(苦笑)
自分で簡単にチェックができる方法としては、腰に手をあてて、前にある出っ張り(ASIS:上前腸骨棘でググってね)の高さ、
そして、その前後の違いで見る方法があります。
■ 仙尾関節
ご自分のシッポ、、、座って触ってみてちゃんと椅子から浮いていますか?
もう隙間がないくらいべちゃーと座っていたら、骨盤が完全に後傾しています(爆)
(椅子の高さを合わせてないと無効ですよ)
また、そんな状態の方は尾骨が奥に突っ込んで丸まっていることが多いです。
■ 恥骨結合
おなかの上から恥骨に辿っていって、左右の高さに違いがあったらズレています。
ただ、これはお産をする女性に痛みの訴えがある時くらいで、男性は激しい外圧がかからない限り普通はズレません。
そしてそして、、測るとか言う以前に、関節の状態として、一番わかりやすい指標があることをあなたはご存知ですか?
それはまた次回お伝えさせていただこうと思います。
<まとめ>
骨盤の診断ポイントを「形」の視点から、
<仙腸関節> <仙尾関節> <恥骨結合>
これら3つの、骨盤を形成する関節の状態を見るということをご説明しました。
次回は、「骨盤を診断する際のポイント<2>関節の状態と硬さのチェック」と題してお伝えします。
認定講師:長井 克夫