整体院に来るお客様のほぼ全員に使える【座り方】の提案について紹介します。
座り方の重要性
腰痛、肩こりに限らず、心筋梗塞や3大成人病とも、大きく関係する“座る”という習慣。
座ることのリスクや、正しい座り方の重要性を、先生はお客様に伝えておられますか?
今回の内容は、
- 院内のニュースレターに使えます
- お客様へのADL(Activities of Daily Living)指導に使えます
- セルフケアの重要性を伝える時に使えます
なので、役立つと思います。
長時間 座るリスク
私が柔道整復師の専門学校に入った頃、WHO(世界保健機構)は、健康のためには食事に気をつけなさいということを言ってました。
それが、数年前からは食事だけではダメで、健康のためには運動をしなければならないと言うようになりました。
そして近年では「健康のためには座るな」と言うようになってきたのです。
2012年発行のDiabetologia誌によると、約80万人の患者について調べた研究結果を分析したところ、最もイスに座る時間が長かった患者は、最もイスに座る時間が短かかった患者に比べて
- 糖尿病のリスクが112%高く
- 心血管系の疾患は147%、
- 心血管疾患を理由とした死因は90%
- 原因を特定しなかった場合の致死率は49%高かった
そうです。
WHOは、長時間座る生活習慣は、喫煙・不健康な食事アルコールの飲み過ぎと並んで、ガン、心臓病、糖尿病、慢性呼吸器系疾患の原因となっていて、座りっぱなしの生活が年間およそ200万人の死亡原因になっているといいます。
日本をはじめ、先進国では日常生活の大半が座る時間になっています。
1日8時間も座っていると、運動不足や血流障害を生むだけでなく、自律神経や内臓機能の低下に繋がっていきます。
長く座ると起こること
これは多くの方が、尾骨を潰し、仙骨荷重の座り方をしていて、この状態で長時間過ごすことで、骨盤・脊椎の歪みと脳脊髄液の生成・循環不良を起こしてしまうからです。
とはいえ、現代社会で座らずに生活するのはとても難しい。また、習慣をただ否定するだけではお客様との信頼関係も出来ないですよね(^^;)
正しい座り方を伝えよう
なので、正しい座り方を教えてあげることが大事だと思います。
正しい座り方は
- 尾骨がイスの座面についていない状態であること!
- そして恥骨下枝に体重がかかっていること。
この二つを伝えてあげてください。
もしその座り方で辛くなるところがあるとしたら、「正しい姿勢をとろうとすると無理が生じる関節がある」つまり「正しい姿勢の維持をジャマする関節がある!」ということなので、そこが「施術ポイント」であることも伝えてあげましょう。
すると、通院する必要性も理解していただきやすくなると思います。お試しください(^_^)
<片平追記>
お客様は素人さんですので、
- 椅子に浅く腰掛けて
- 背もたれ(後)に向かって坐骨歩きをしてね
