【整体 捻挫】捻挫で、腓骨が全身に与える影響とは
【腓骨】についてお伝えします。最後までお読みいただくと「身体が連動している!」ということを、改めて感じていただけると思います。
また、骨盤や下肢の症状に対する治療の組み立てに、「腓骨が与える影響力」を見直すいいきっかけにも、なるかもしれません!
【腓骨】の役割と影響力
整形外科勤務時代に、【腓骨】遠位端の不全骨折くらいだと、杖を使わなくても歩けてしまったり、固定もせずに治ってしまう人が珍しくありませんでした。
また、【腓骨】は骨移植の際に、移植する骨として使われることもあるので、合コンでいうと「人数合わせで呼ばれた人」のように、比較的重要視されていない骨というイメージを持たれがちですが、立位や歩行時に重心移動をする際のバランサーとしてとても重要な役目をしています。
また、骨盤に与える影響もとても大きく、坐骨神経痛や、慢性的な臀部の痛みにも関与してきます。
臨床で【腓骨】を触ると、下方変位していることが多く、腓骨頭が遠位方向に下がることで、前腓骨頭靭帯を介して腸脛靭帯のテンションにも影響を与えます。
ご存知のように、腸脛靭帯は大腿筋膜張筋の停止部になるので、腸脛靭帯のテンション異常は、
- 下腿の外旋や膝関節の不安定感だけでなく
- 腸骨の動きの制限や股関節の不安定感
- 骨盤周辺のさまざまな放散痛
の原因にもなっています。
その異常は、機能的か?器質的か?
今回施術したお客様は、【腓骨】を調整する際に、とても痛がっていました。その時の痛みは
- 下肢全体に放散するような痛みと
- 臀部に響くような痛み
でした。この痛みと似たような症状が、2日ほど前の夜中に出てきて、眠れなかったのだそうです。
ご本人はそれも「尻もちをついたせい」だと思っていたそうですが、うっかりすると、治療する側も外傷が原因で器質的問題だと考えてしまうかもしれませんね。
外傷による “器質的な問題” であれば、時間が解決してくれることもありますが、関節の位置異常による “機能的な問題” は、見落とすと次第に悪化していき、また同じ症状が慢性的に繰り返されてしまいます。
もちろん正しい位置で、ちゃんと動きがついてしまえば、その後はいくら【腓骨】を動かしても痛みを訴えることはなくなります。
感覚の鋭いお客様だと、【腓骨】の調整だけで「首まで楽になった」と言われる方もいます。それくらい【腓骨】の影響は大きいです!
【腓骨】調整のコツ
【腓骨】は前後上下(斜め)と動きますので、どの方向にも引っかからずに動くようになることが大事です!
施術で【腓骨】を動かす際には、指先や力で動かすと、本来の硬さを見逃しやすくなるので
・指先はセンサー
・操作は身体で動かすこと
を意識されると、する~っと動くのを感じられると思います。そこらへんもぜひ意識して施術に役立ててください!
まとめ
ここまで旧認定講師が記事を書いてくれたので役立ててください。
私(片平)からも一言追記させてください。【腓骨】は、松葉杖のように、体を移動する際のバランス調整をする骨です。【腓骨】は本来、外旋位で内果と接続しています。
その【腓骨】が内反捻挫をすると、【腓骨】の位置が一瞬!グキっと動くことで、本来の外旋位から外れ、元に戻りますが、本来の外旋位まで戻り切らないことが多いんです。つまりそれは、【腓骨】がほんの少し内旋位のまま置き去りにされるということ。
こうなると、術者がお客様の足首の太さを確認すると、患側の方が太くなっています。
なので、【腓骨】は前後上下(斜め)だけでなく、内反捻挫をすると、内旋位のまま置き去りにされているかもしれないと思ってチェックし、本来の外旋位に戻すと下脛腓関節は早く改善します。
もし今、下脛腓関節を含め捻挫の施術で困っているなら、当協会で作成した『捻挫・改善法』施術手順書PDFがお役に立てると思うのでおすすめです。
気になる方は、下記をタップして内容をご確認くださいね。
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この記事は、旧認定講師の記事に、まとめ以降を片平悦子が追記しました。
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