股関節の改善<3>
股関節の改善<3>
こんにちは。富山の認定講師吉田大道です。
本日は、65歳 主婦の方について書いていこうと思います。
症例②65歳 トレンデレンブクル跛行
初検時、見た目だけで判断してはいけないのですが、トレンデレンブクル跛行にて来院されたので
これはかなりの重症・・・と覚悟していました。
<問診>
若い時から、バレーをしていて活動的だったのにいつの間にか歩けなくなり、跛行しないといけなくなった。
そして、痛みも出てきたので、近くの整形外科へ受診。股関節の変形を診断を受け、治療は、投薬と湿布のみだったので
近くの接骨院へ通院、低周波、手技療法を施行。
少しは軽くなるが、歩行については一進一退だったとの事。当院へは、チラシを見て来院。
<触診>
関節可動域(ROM) 仰臥位 屈曲40~50度で反対側足が上がってくる
両側で同じ状態 伸展30度・外転20度・内転10度
圧痛 仙腸関節、臀筋群に認める
圧痛は認められないが、脊柱起立筋、大腿四頭筋、ハムストリングの緊張はかなり強い
<施術>
先ずはパーフェクト整体のゼロポジション(骨盤調整)からスタート。
そして、股関節の骨格リポジションを行いたいが、筋肉が硬直して操作ができないので、緊張している筋肉をリリース。
大殿筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、梨状筋、内閉鎖筋、大腿方形筋、大腿四頭筋、ハムストリング、大腿二頭筋大腰筋、腸骨筋
<施術の経過>
10回目にして、ようやく緩んだ感じを本人が得られる。それだけ、古く凝り固まっていると容易には緩まない。
緩んだ感が出てきたのが実感してくると、歩行しやすくなったと本人も喜んでくれるのでこちらもやりがいが出てきます。
そして半年ほど通院された際に、跛行が気になるとの訴えがありましたが、
股関節の変形がどの程度の物かが不明なので、「どこまで良くなるかは不明ですが、頑張ります!」とだけお伝えしました。
月日はたち、1年後、内科にてCTの写真を撮った時に、股関節が映ったので持ってきたと、写真を見せていただきました。
もちろん診断は出来ませんが、関節の状態はというと両方の大腿骨骨頭がつぶれて変形し、
関節窩との隙間が無く関節窩も白く濁っている映像でした。 いわゆる変形性の特徴です。
ここで注意点としての説明しました。
「パーフェクト整体では骨自体の変形は戻せません。ただ、周りの軟部組織が固まっているのを
緩めれることはできます。跛行がどこまで良くなるかは不明だし、限界があります。」
本人もなるべくなら手術はしたくない、ということなので出来る範囲で施術を継続しております。
継続は力なりと言いますがパーフェクト整体を学び続けた結果、 今回ご紹介したお二人のような重症の方でも、
臆することなく施術対応出来るようになりました。
パーフェクト整体を学び続けて
私が担当する股関節篇、今回にて一旦終了となりますので、総まとめという事でお伝えいたします。
パーフェクト整体は難しい!
だから学びがいもあるし、出来た時の喜びが半端ない!なにより、患者さんの反応が一番わかります。
ちまたでは、いろいろな手技手法があふれていますよね? 講師仲間の会話でどんなこと習ってました?なんて話もしますが、
みんな口をそろえて言うのは、他のものは”やり方だけを説明して後は練習して!”というものです。
一方、パーフェクト整体は解剖学の勉強からです。人の身体を診る時は必ずと言って必要な事です。
自分もパーフェクト整体を学ぶ前はホント適当にやっていました。結果全く効果が目に見えて出ない・・・
そんな状態でしたので本当にこれで良いのか?と自問自答しながら毎日ビクビクしながら施術していました。
しかし、パーフェクト整体を学び続けた結果、今では自信をもって施術しています。
そのせいか古くから自分の事を知る知人に、
「最近よくわからんけどオーラ出てこんかったけ?どうしたん?なにがあったん??」(富山弁です)
(意訳)
「最近理由はわからないけれど自信がついてきたんじゃない?どうしたの?なにかあったの??」
と言われるようになりました。
自分でも意識はしていませんが、自然と出てくるんですね。
そんな雰囲気は患者さんにも伝わり、この先生なら任せてもいいと思ってもらえていると勝手に思っています。
自信をもって施術出来ていない・・そんな風に悩んでいる施術家の先生、一緒に学びませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
また、講座でお会いしましょう。
認定講師:吉田大道