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協会公式ブログ

1か月前から親指の付け根が腫れて痛いです…

1か月前から親指の付け根が腫れて痛いです…

前回の記事で(https://perfectseitai.org/blog/23-2-8/)ばね指の原因は腱と腱鞘の癒着だとお伝えしました。

つまり、腱と腱鞘の癒着を取ってあげれば良いのです。

ばね指の施術にあたっては、

・筋膜

・腱

・靭帯

・関節包

これらをきちんと調整出来れば、かなり改善できます。今回はその1つ、筋膜についてお話していきます。

あなたもご存知のように、筋肉を包んでいる膜が筋膜です。ところで、ここで気をつけてほしいのですが、

パーフェクト整体で操作するのは筋膜であって筋肉ではないということ。

創始者の片平は、いつも筋肉は悪くない、筋膜の癒着を取れば筋肉は正常に動けるようになると言っています。

 

以前は私も、筋肉を一生懸命押していました。何となく、筋肉と筋肉の隙間に指を入れた方が緩むような気がしていましたが、

真っすぐ筋肉を押すように学校では教わっていました。でも実際はパーフェクト整体で教わったように、

筋肉を包んでいる膜が、隣の膜や、関節包、靭帯と癒着が起きて、動きが悪くなってくるので、不調が起きる訳です。

つまり、この癒着を取ることが出来れば、改善することが出来ます。

 

では、ばね指の治療において、とても大切な3つの筋肉をお話しします。それは、

・長母指屈筋

・浅指屈筋

・深指屈筋

です。母指のばね指の場合を見ていきましょう。中手基節関節(MP関節)がプクッと腫れている時は、

2つの種子骨の間を通過している長母指屈筋腱が、人差し指側にずれている状態です。

 :https://muscle-guide.info/flexorpollicislongu.htmlから引用

最近、ちょうど、この症状の方が来られました。1か月前から腱鞘炎になって、全然良くならないそうです。

拝見すると、母指を曲げた所から伸ばそうとすると見事に引っかかります。1回目で、ある程度動きは良くなりましたが、

少し引っかかりが残りました。6日後に2回目の施術でしたが、まだ痛みと腫れが残っていました。

その10日後に3回目の施術でしたが、大分痛みと腫れが引いてきました。

更に7日後に4回目の施術で腫れは無くなり、引っかかりがもう少し残っていますが、あと1回~2回で卒業できるでしょう。

 

上記のイラストでわかるように、長母指屈筋は骨間膜から舟状骨の横を通過して母指末節骨底までついてます。

骨間膜の所をしっかり緩め、舟状骨付近の癒着を取る所が今回は足りて無かったと反省しました。

あなたも、ばね指のお客様がいらしたら最後まで腱を辿って追いかけてみましょう。固い所があれば緩めないといけません。

まとめ

ばね指の調整に必要な箇所の説明とばね指の治療において大切な3つの筋肉についてもお伝えしました。

次回は、

・浅指屈筋

・深指屈筋

・手根管

についてお伝えしていこうと思います。

 

認定講師:清水 剛