【整体 尾骨】尾骨の働きと、尾骨尖が前後左右に動いた時に起こること(症例つき)
【尾骨】について、「普段あまり話を聞かないので、【尾骨】について何か深堀りして話していただきたい」と、質問というか問い合わせがありました。
そこで今回は、私の体験や、症例をもとに【尾骨】について深掘りしたいと思います。
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目次
尾骨はしっぽの名残、ということは・・
【尾骨】は、動物の「しっぽ」にあたる部分です。ということは、【尾骨】はバランスをとる骨なんです。
【尾骨】は、3〜5個ぐらいの骨がくっついて成人では1個の【尾骨】になります。そして、正常な【尾骨】は、尾骨尖が肛門の方に向いてなだらかなカーブを描いています。
その【尾骨】が、尾骨尖が背中側(後)に飛び出てきたり、左右に傾いたりします。
【尾骨】は、しっぽみたいに、ちょんってついてる感じですか?
そうそう、、、しっぽだと思ってください。尻餅をつくと、【尾骨】ががくんと前に曲がったり、さらに、左右に傾くわけです。
尾骨尖が後ろに跳ね上がることもあるし、お年寄りとかは前(肛門方向)に、直角に突っ込むこともあります。
なぜかというと、尾骨に自分の体重を乗っけて座ったり、あぐらをかいかり、腰掛けたりとかしてしまうからです。
今回の面白い【尾骨】の例を2件紹介したいと思います。
尾骨が前に折れ曲がると起こること
ですが、その前に、私の【尾骨】の例も話してみましょう。
私は子供の時に、したたかに3回尻餅をついています。そのせいだと思うんですが、【尾骨】が肛門側に直角に曲がってしまったんですね。
昔、福島の浜通りに気功で体調不良を良くするところがあったから行ってみた・・・そしたら夕方、女の人が二人巡回してきて四つん這いになった私の肛門に指を突っ込んで、曲がっている尾骨をしゅって戻してくれたわけですよ。
もう、、直接ですか!?
うん、直接。事前に何も言われてなかったから、びっくり仰天すってんてんですよね。
でも、体調不良は【尾骨】のせいだと気づいたわけです。それが全部ではないでしょうけど試してみたくなりました。要領がわかったので、鍼灸のお友達が遊びに来た時にやってもらったんですよ。
ちょっとコツがあるので、そのコツを説明して【尾骨】を動かしてもらいました。5回目辺りで後頭部がすごいスッキリしてきて【尾骨】はおまけじゃなくてちゃんと働いていると思いました。
なぜ、恥を忍んで友達にお願いしたかというと、もともと頭痛持ちだったのが悪化してきていて、毎朝すごい頭痛で、ひどかったからです。その頭痛が、5回目あたりから、だいぶ楽になった実感がありました。
恥を忍んで私の霊を話したのは、【尾骨】の先っぽである尾骨尖が、前(肛門側)にガンって曲がると体に異変が現れるから。
尾骨はバランスを取る骨
【尾骨】は全身のバランスを取る骨だから、尾骨尖が肛門の方に突っ込むと、その前に突っ込んだ尾骨に上体がバランスをとるように合わせていき、後ろ体重になってきます。これが自然です。
【尾骨】に合わせてすごい後ろ重心になると、人は無意識に背中丸めて顎を出す、もしくは、体が真っ直ぐになるように脊柱起立筋がすごく頑張ります。その結果、背中がパンパンに凝ってきます。
もうお分かりですよね。尾骨が正常な位置にあるのは、とても大事なことです。
今回たまたま続けてお2人、【尾骨】の施術をしたので話をしてみます。
症例1:尾骨が後ろに飛びはねている
1人は40代後半の女性です。彼女は、高校の時に空手やっていて、結構激しくスポーツをして体を壊したそうです。
40代になってからは、ロッククライミングにはまり、指に負担をかけすぎて指を壊したと施術を受けに来ました。
パーフェクト整体は骨盤から順番に全身の施術するので、最初に【尾骨】を見たら、尾骨尖が後ろにピンと跳ね上がっています。
通常【尾骨】は、肛門に向かってカーブを描くのに、彼女の尾骨は後ろにピンと跳ね上がり、しかも右に傾いています。
「ありゃ、、何てこった、ひどいねぇ・・」などと言いながら施術したのですが、2回目に来た時には尾骨は正常に戻っていました。
「すごいじゃないの触ってみて!」と、彼女に触ってもらったりしながら、「実はさ、、、これってあまり大きな声では言えないんだけど、う〜ん、、そもそも言わないし・・」なんて言いながら
「精神疾患があると尾骨尖が後ろに跳ね上がると、オステオパシーの先生 に習ったよ」と言ってみました。すると彼女「私、実は “うつ” だったんです」と言ってました。
本当に…
「今は?」と聞いたら「今はもう良くなりました」とおっしゃり、『だからすぐに尾骨が改善したのかな』と、私は思いました。
こんなふうに、尾骨は体のバランスも取りながら、精神的疾患の時には『危ないよ!』とサインを出す骨なのかなと思います。
症例2:尾骨が前に突っ込み尾骨尖が右に向いている
もう1人は、77歳・社交ダンスをされている男性です。
去年9月「帯状疱疹(ヘルペス)」が左鼠径部にできて、ヘルペスは良くなったけど、その後おしっこがちょちょぎれるし、ちゃんと出なくて残尿感があると言います。
尾籠なお話ですが、大便も今まで20センチくらいのが出てたのに、10センチぐらいになってしまったそうです。
それはちょっとデカいな
最初の3回の施術は、そんな声を無視して普通に施術しました。なぜなら、普通にパーフェクト整体で施術すると、通常は良くなるからです。
施術で、骨盤が安定したことに伴い、骨盤底筋も安定して良くなるから、別に色んなことはしなくて大丈夫なんです。
でも、施術4回目に言いました。「すごい楽なんだけど、でも、、肛門周りだけがピンポイントでまだ辛い」と。
「何ィ!?」と言って根掘り葉掘り聞いてみると、
「おしっこがちょちょぎれると…残尿感は前よりは減ったけど、う◯この出が気に食わない」と言うわけ。
それを聞いて、『仕方がないな〜、、最後の手段だ』と思い、今までの私の施術人生で一度も触ったことはないですが、思い切って骨盤底筋に直接触って診ることにしました。
今回は、切羽詰まっておられるようなので、「仕方ないなぁ、、じいちゃんだし、まぁ許しておくれ」と言って了解をいただき、骨盤底筋の付着部に触りました。
画像の引用:https://pelvicfloor.jp/about/
具体的に、どこに触ったか?骨盤底筋が付く坐骨の陰部側。
その結果、楽になりました。77歳のお客様に、「どこに異常な感じが残るの?」って聞いたら「いや〜〜、、ごめんね、この尾骨のあたりが…」
『仕方がないなぁ・・じいちゃん!やるしかないか』と思って、今度は尾骨の横につく微骨筋の筋膜をリリースしました。
坐骨棘から仙骨につく仙棘靭帯の延長で、尾骨の側面から坐骨棘に向かってついている尾骨筋を狙って、尾骨の側面ついてる部分をリリースしました。
すると、【尾骨】の右側は「痛い痛い!」と言っていました。痛みが取れたので立って歩いてもらうと、肛門周辺の違和感はゼロになっていました。
今回の出来事で、骨盤底筋は、年齢が若ければ骨盤の位置を変えただけで自動的に緩んでくるけど、ある程度高齢になると、固まりきってしまった膜は緩めてあげるしかないんだなということが分かりました。
尾骨筋の緊張が取れたところで、もう1回【尾骨】の調整をして全身のバランスを整えた結果、「もう全然痛くない、楽勝!」という結果が出ました。
このことから、【尾骨】は、バランスをとる骨でもあるし、骨盤を下から支える骨盤底筋に関係してくる筋肉もたくさんついているので、意外と大事だという視点で【尾骨】を見ていただけると今後の施術が変わるかもしれませんね。
施術法については、口で言うと難しく感じるだけだし、施術には体幹操作が必要なので、講座でちゃんと勉強していただくのがいいと思います。
まとめ
【尾骨】は、見逃されがちです。プラプラしてる骨なので、施術で変化を出すことは容易です。丁寧に施術してください。
また、今回の例のように、【尾骨】が前に極端に曲がっている人は、結構な割合でおられます。
肛門側に折れ曲がった【尾骨】の施術を見逃すと、いくら腰や背中の施術をしても、脊柱起立筋が後ろに引っ張られるので、背中が緩まないことがよくあります。
背中が緩まない時は、尾骨はどうかなと診てみていただけると、急に変化するということもあるので、ぜひ試していただけたらいいと思います。
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この記事は、片平悦子がYouTubeを書き起こして加筆修正したものです。
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