五十肩のお客様がいらしても、全く手も足も出なかった開業当時。今回は自分への戒めのために、このブログを書いておきます。
開業して2年経っても3年経っても、五十肩だと言って痛みを訴えて来られるお客様は、ちょっとやそっと施術したからといって、劇的に変化することは皆無でした。
五十肩:忘れられない失敗
本当はただの恥なので、あまり言いたくはないのですが少し、私の過去の苦い経験をお話ししましょう。
開業3年目の頃の私は、紹介でだんだん重症な患者さんが増えてきていました。そして、五十肩には本当に苦戦していました。
ある日、奥様の紹介で訪れたご主人は、50代半ばの大工さんでした。症状は
- 夜中に肩がうずき眼が覚める
- 右手が全く上がらない
目が落ちくぼみ、熟睡できないらしく「なんとかしてこの五十肩を治してくれ」と言ってこられました。
もちろん!・・・私は、最善を尽くしました。その当時、知っている知識や手技を総動員し、時間を延長して頑張りました。
当時の恩師にも聞いて、指導の通り「肩甲上腕関節」や「胸鎖関節」「肩鎖関節」など必死で頑張ったけど、うんともすんとも・・・何をしてもどうにもなりませんでした。
施術後だけは、少しマシだけど2〜3日で同じ状態に戻ってしまうのでした。
1年後には骨皮だけになっていた
毎回、私は最善を尽くしましたが、八方塞がりの状態でした。気配を察したのかその大工さんは、だんだん治療に来なくなりました。
そして、1年後に再来院されたのです。私は、、、 目が点になりました。(・ ・);
1年前は痛くても使えていた腕が、全く使えなくなっていました。右腕が肩からダランと垂れ下がり、自力ではピクリとも動かせません。
そして、上腕の筋肉はほとんどなくなっていて、まさしく、骨と皮しかない状態でした。
1年の間、ずっと病院通いをしておられたそうです。再来院の時点で私は、五十肩を治せるようにはなっていなかったので、こぼれてくる涙をこらえながら対応したのを覚えています。
- もし、自分がこんな風になったら、いったいどんな気分なんだろう?
- 平静な気持ちで毎日が過ごせるのだろうか?
事実、奥様の話では、毎晩晩酌しては深酒して布団に入ると言っておられました。
その姿を見た時に私は、なんとかして、、こういう重症な五十肩が治せるようになりたい!と決意しました。
そこから30年以上の歳月が経って、ようやく五十肩を治すための秘密が分かったのです。それが【肩甲胸郭関節】です。
先生がもし、五十肩で苦戦しておられるならぜひ【肩甲胸郭関節】を緩めてみてください。
今までの先生の施術に【肩甲胸郭関節】を加えるだけで全く違った患者さんの反応が得られるはずです。ぜひお試しくださいね。
五十肩施術のキモは2つ
【肩甲胸郭関節】の緩め方を、構造に則り正しく施術する方法は、教えているところは少ないのではないかと思います。
鍼灸学校卒業後、2年間学んだ解剖学に基づき、臨床経験を通して発見・開発した五十肩の施術法は、どの教科書にも載っていないです。
臨床歴35年を超えた今は、【肩甲胸郭関節】が緩んだら、さらに【鎖骨と肩甲骨のバランス】を整えると、本来の体の状態に戻ることもわかりました。
さらっと書きましたが、老婆心で付け加えるなら、、、あなたがお客様の五十肩を治したいなら、本気で向き合う覚悟と、正確な診断・施術の技術が必要です。
甘い気持ちで施術するのは、お金を払っているお客様に失礼だと個人的には思っています。きついことを言うようですが、現実はそんなに甘くはありませんので、本気で対峙してください。
過去の自分への戒めの言葉
- 本気で向き合え
- 諦めるな
- 異常には必ず原因がある。それを突き止めよ
肩甲胸郭関節の調整法に興味がある方へ
あなたが、【肩甲胸郭関節】の施術に興味があるなら、下記を参考にしてみてください。
(もし ↑ これを読んで、やってみて、さっぱり使えないなら、解剖の基礎からパーフェクト整体でみっちり学んだ方が早く上手になれます)
この記事を書いたのは、片平悦子です。
【編集後記】
あ〜!今日もきついことを書いてしまった、、ごめん。
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