【整体股関節痛】歩行中に突然に右股関節が ガクッとなり痛みは無いけど力が入らなくなった。原因は?
整体していると、腰痛から股関節痛になっていく人が意外と多いと気づきます。
あなたは股関節の痛みを訴えられたら、原因は何かをどう判断し、施術していますか?
今回は、東京都の50代柔道整復師さんから股関節の質問があったので答えます。参考になることがあれば活用してくださいね。
目次
股関節痛に関する質問
ーー いただいた質問 ーー
60代女性で腰痛で来院されている方です。最近になり
- 左股関節前面の痛みと詰まり感
- 真っすぐに屈曲できない。(開いてしまう)
- 右股関節が開排しずらい
と仰られて、股関節周りの筋肉を緩めていたのですが、(月2回ペース)先週、「歩行中に突然に右股関節が【ガクッ】となり痛みは無いけど力が入らなくなった。でも、少しすると歩けるようになる。」と仰られ、それからたまにそういう状態になる事があるそうなんです。
- ガクっと力が入らない
という状態だと筋力低下なのかな?とも考えたのですが、何が原因で、どうしてなのか?そしてどうしていいのか分からず、緩める施術と臀部筋の膜リリース、仙骨、仙腸関節の骨格リポジション法を試している状態です。
宜しくお願い致します。
参考:開排とは:膝関節屈曲の状態で股関節を外転すること
https://x.com/byo_mie/status/1440154740264865793
と、このような質問でした。あなたならどう考え、どのように施術されますか?
股関節痛の原因
股関節痛のお客様に、この質問の方は、「臀部筋の膜リリース、仙骨、仙腸関節の骨格リポジション法を試している状態です。」と書いておられます。
もしかして、パーフェクト整体のオンライン講座もしくは本講座を受講された方なのでしょうか?だとすると、まだまだ見立てが甘いですぞ。
もし、オンライン講座も本講座も受講していないで、臀部筋の膜リリース、仙骨、仙腸関節の骨格リポジション法を試しているなら、それだけで立派です。とはいえ、お客様の立場に立ったら、お客様は泣きたい気分ですので、しっかり診断できるようになりましょう。
股関節を施術する前提は骨盤が正常に調整できていること
この60代女性の患者さんも、腰痛で来院されていましたね。
股関節が単独で壊れることは、事故や怪我くらいで、通常は、骨盤が整っていれば深い球関節である股関節にはそんなに無理はかかりません。
だから、この方の股関節痛の原因は、もしかすると、施術はしているけど骨盤が正しい位置で正しく動けていない可能性があります。
なので、なんとなくやったからできているはず…なんてことはないので、手の感覚で緩んだとわかるところまで施術スキルを確固たるものにしてください。
今回は、骨盤がきちんと緩んでいるという前提で、この60代女性のこ関節痛の原因をお伝えしますので、しっかりアプローチしてください。
歩行中に突然、右股関節が【ガクッ】となり痛みは無いけど力が入らなくなった原因
この質問には書いてないので、おそらくどの筋肉がトラブルを起こしているかわからない状態のまま、この先生は施術を試みているのでお辛いと思います。
でも、それではお客様に失礼ですよね。そこで、どうするか?それは【 逆質問 】をすることです。
【 逆質問 】とは、先生がお客様に「歩行中に突然、右股関節がガクッとなった時に、力が入らなかったのはどの辺ですか?」と聞くだけです。
すると、お客様は必ず「この辺です」と自分の手を当てて教えてくれます。そしてら、先生はそのお客様が手を当てたところに、自分の手を軽〜く当て、そのままお客様に足踏みをしてもらってください。
すると、先生の手の奥にある筋膜で、突っ張るものが感じられると思います。その突っ張っている筋膜がどの筋肉の筋膜かが特定できれば、その筋膜を緩めたら歩いてもガクッとなったりはしなくなりますよ。
股関節痛の原因になる筋肉3つ
経験的には、こうなるときの筋肉は3つです。
- 外閉鎖筋
- 大腿筋膜張筋
- 内側広筋(大腿前面で内側広筋の起始部)
1. 外閉鎖筋
https://www.anatomy.tokyo/systematic/sa10/origin-and-insertion-of-obturator_externus/
外閉鎖筋の停止部がわからないという方も多いかもしれませんね。ヒントとしては内閉鎖筋の停止部より少し下で内閉鎖筋よりは奥の方についています。
もし、外閉鎖筋の停止部が固ければ、この辺と思うところに指を沈めていくと硬い繊維が触れますので、その硬い繊維を緩めてください。
2. 大腿筋膜張筋
https://www.anatomy.tokyo/systematic/sa10/origin-and-insertion-of-tensor_fasciae_latae/
大腿筋膜張筋の施術で大事なのは、この筋肉はイラストだと1個の筋肉のようですが実際には2つのブロックに分かれています。だからそのブロックが分かれている部分を探し、その部分の膜の緊張をとってあげましょう。
先生が手の感覚で緩んだと感じたら、患者さんに動いてもらって、本当に深部まで緩んでいるか先生の手で確認してください。
3. 内側広筋
https://www.anatomy.tokyo/systematic/sa10/origin-and-insertion-of-quadriceps_femoris/
3番目に見逃しやすいのが、内側広筋の起始部です。
起始部といっても、大腿のイラストの右下の内側広筋の起始に該当する赤いラインの部分が痛いという方も結構おられます。
以上、右股関節の上記3つの筋膜をチェックしてみてください。
ただし、この60代女性の場合は、実際には左の股関節の方が悪くて、その左の股関節をかばっていて、段々に右側の股関節にも無理が来たと思うので、左の股関節もしっかり治してあげてください。
まとめ
今日の質問の股関節痛はご説明した3つの膜のどれか1つ、もしくは複数の膜が硬いと思います。
ぜひ正確に場所を特定して検査・施術してあげてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いたのは、パーフェクト整体創始者 片平悦子です。
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