冷え症足関節について、考察します。

お読みいただきますと、冷え症に限らず足関節に問題のあるお客様に対する、説明力が上がるかと思います。

長年の冷え症

先日、本講座を受講されたF先生から、こんなご報告を頂きました!


長年、冷え症で、お風呂でよく温まってすぐに布団に入っても、30分もしないうちに足が冷たくなって困っていた、という70代の女性に、足関節を念入りに施術したところ、冷え症がなくなったと喜びの声を頂けたとのこと。

とにかく冷えが顕著で寒がりだったということで、優しいF先生はこのお客様のために、施術ベッドの下に敷く温マットを購入したのですが「先生、もうこれいらない」と言われてしまったそうです(笑)


こういったご報告は、本当にうれしいです(*^^*)

寝てる間に壊れる足

足の冷えには、いろいろと原因が考えられますが、

  • 筋力をつけて
  • そこそこ運動もしていて
  • お風呂でもよく温まっている

にもかかわらず、すぐに足が冷たくなってしまう・・そんな時には【足関節の周り】に、問題を疑います。

下脛腓関節をふくむ足部は、捻挫や、捻挫まで行かなくても段差で踏み外したなど、瞬間的な外力によって、腓骨の遠位端や距骨が変位してそのまま戻りきらない・・ということがしばしばあります。

また、外傷に限らず、仰臥位になっていただいた時に、足関節が顕著に内反底屈している方はいませんか?

このような方は、“ 就寝中に捻挫と同じことが起こっている! ” と考えられます。

距骨には筋肉が付かないために、筋肉によって関節の安定性を高めることが難しいので、私たちの足関節は立位で荷重がかかっていることで、安定を保つという構造的因子があります。

重力が、関節の安定性と適合性を高めているのです。

そのため、仰向けに寝た時に、デレ~ンと足が内反底屈位になってしまうような方の足は、仰臥位で軸上に荷重がかからない状態では、

  • 距骨が脛骨の関節面から前方にズレやすく、
  • また、左右にも不安定な状態を強いられる

ことになります。

これが就寝中の6~8時間、毎日繰り返しとなると、距骨は変位したまま次第に固まっていき、足関節の機能を
低下させてしまいます。

足の冷え症は、距腿関節と下脛腓関節が硬い

足の冷えを訴えるお客様の多くは、この距腿関節と下脛腓関節が硬く、動きに制限があります。

下脛腓関節や距腿関節の硬さを丁寧に取り除いていくと、足がポカポカ温かくなった♪ という喜びの声を、たくさん頂けるようになります!

施術後は靭帯のゆるみが少し残ってしまうので、必要に応じて数日~数週間、バンドなどで足関節を締めない程度に軽く巻いて、安定させることもおすすめします!

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この記事は、旧認定講師の時期を転記したものです。文責:片平悦子

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