【整体肩こり】肩甲骨を正確に触わり、関節の緩衝作用を利用して、肩甲骨の6方向の動きをチェックしよう!
肩こりを整体で楽にするために、今回は下記3つをお伝えします。
- 肩甲骨を正確に触れるようになりましょう!
- 関節の3つの働きと、それを利用した、パーフェクト整体の検査の仕方
- 肩甲骨の6方向の動きと、肩甲骨の異常を見つける方法
目次
1. 自分の肩甲骨を正確に触れてみましょう!
肩こりを改善するために、肩甲骨にフォーカスしてお伝えしていきます。
文面だけの表現に限界を感じ、右の肩甲骨を↓の4つの視点から、写真を撮りました。
(1)肩甲骨【 右・後面 】
肩甲骨の後面です。まずは自分の肩甲骨で下記の部位を実際に触れてみましょう。
・上角
・下角
・内側縁
・外側縁(触り慣れていない人はちょっと難しいかもしれません)
・肩甲棘(根本から鎖骨につながるところまできちんと追ってみてください)
・肩峰(だいたい肩の縫い目にあたるところにあります)
ちなみに、そのまま肩峰から前面に向かって、「肩鎖関節」は分かりますでしょうか?
そしてどこからどこまで「鎖骨」でしょうか?触れましたか?
前面、頭側、足側と他の視点からもご覧ください。
(2)肩甲骨【 右・前面 】
(3)肩甲骨【 右・頭側 】
(4)肩甲骨【 右・足側 】
あなたが、実物大の骨模型をお持ちでしたら、ぜひそちらで確認してください。
3D(立体)で見ると、2D(平面)の解剖書やイラストと、だいぶ印象が違うと思います。
奥行きや角度があるんです。当たり前だと思われるでしょうが、パーフェクト整体の本講座の受講生もそうですが、基礎のキ勉強会にいらっしゃる参加者さんも、実は、全部しっかりと触れられる人は少ないんです。
ですから、あれ?っと思われたら、骨模型、ご自身の体でじっくりと確認して触り慣れてほしいです。
ご自身で触れられないということは、お客様のお身体でも当然ですが触れることができません。
解剖の筆記試験が満点であっても、実際のお身体で触れるというのはまったく別のお話。意識して触る練習が必須です。
こればかりは地味〜な訓練のみ。でも、基礎がとっても大事です。それが正確な診断につながっていきます。
2. パーフェクト整体は、関節がショックを吸収するかどうか、弾発検査をしながら施術する
関節の働きは、<1> 運動、<2> 保護(内臓や脳)<3> 緩衝(ショックを吸収する) です。
その中で実際に臨床で使うのは、
<1> 運動 と <3> 緩衝(ショックを吸収する)
になります。
関節は、けっこう固い厚めのクリアファイルのような、関節包とよばれる結合組織でつながっています。この関節包の中は、関節液という水で満たされています。
そして、骨同士が直接ぶつからないように、刺激を吸収・分散する働きがあります。なので、この性質を利用して肩甲上腕関節の弾発検査を行うことで、【 硬さチェック 】をします!
関節は、緩衝作用があるので、関節の内側から押し返してくる感覚がないのが正常です。
・肩甲上腕関節が圧を吸収すればGOOD!
・関節の中側から押し返してくるときはBAD!
関節の緩衝作用を利用して、肩甲上腕関節の硬さをチェックしてみよう!
仰臥位のお客様の肩甲上腕関節を、ベッドのほうにそーっと押していく。その際に、手の力で押さないこと。手で押すと、左右で押す力が違うとわからないので、肘を伸ばして、自分の大胸筋にキュッと力を入れて、自分の肩からグーッと押して行く感じで右と左を検査します。左右同じくらいの圧で、左右交互に押します。そうすることで、肩甲上腕関節の情報を読み取ることができると思います。ぜひやってみてください!
ちなみにパーフェクト整体では肩に限らず、この原理をもとに全身の関節について、硬さをチェックしながら施術をしています。
3. 肩甲骨は、天宗(てんそう)のツボを中心にした6方向の動きがある
正常な肩甲骨は、いい加減に動いているわけではなく、肩甲骨の中央、鍼の「天宗※(てんそう)」のツボが動きの中心です。※写真の肩甲骨・ネジの位置
肩甲骨は、常にその中心を通過するようにして、6方向
・挙上 ←→ 下制
・内転 ←→ 外転
・上方回旋 ←→ 下方回旋
と動きます。
肩甲骨の異常を見分ける方法は、伏臥位で体側から腋窩にむかって手を擦過して、
○ 正常:肩甲骨が触れない
× 異常:外側縁が触れる
と判断できます。もし、そこで異常と判断できたら、今度は仰臥位になっていただきます。(伏臥位だと軟部組織の動きに惑わされて正確に検査できないため)
さきほどの《 肩甲骨の動き:6方向 》を基準として、お客様の肩甲骨を下からしっかり持ちます。しっかり持ちながら各方向へ動かして、動かない方向を見つけたらそちら側が正しい位置です。
これで、お客様の
・肩甲骨に異常があるか?
・どの方向が正しい位置か?
を、見分けることができると思います。ぜひやってみてください(^^)
まとめ
今回は、整体師が肩こりを改善するのに必要な肩甲骨について
・肩甲骨に正確に触れるか
・関節の動きには、運動、保護、 緩衝の3つがあり、緩衝を利用した肩甲上腕関節の弾発検査の仕方
・肩甲骨の6方向の動きと、肩甲骨の異常を見つける方法
をご紹介しました。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を書いたのは、パーフェクト整体認定講師・佐藤 潤です。
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