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整体で困った時に読むブログ

【整体 捻挫】捻挫:慢性と急性、施術の違い

「捻挫したんですが、診てもらえますか?」

このような電話がかかってきた時、あなたは自信を持って「すぐ来てください!」と言えるでしょうか?

腫れて足を引きずるような急性捻挫に対し、つい「腫れが落ち着いてから来てください」「とりあえず病院へ行ってください」と、言葉を濁してしまっていませんか?

もしそうなら、この記事はあなたの常識を覆すかもしれません。

今回は、多くの施術家が「難しい」と感じがちな、急性捻挫の治療が、実は非常に効果的である理由と、その具体的な施術ポイントをお伝えします。

誤解されがちな「急性捻挫」と「慢性化した古傷」

捻挫というと、激しい痛みや腫れに尻込みしてしまいがちですが、実は「急性捻挫」と「慢性化した古傷(古傷捻挫)」では、圧倒的に急性捻挫の方が治療しやすいのです。

急性捻挫:その場で楽に!

腫れや痛みに「ビビって」しまいますが、適切な施術ができれば、お客様は足をついて歩いて帰っていただけるほどになります。

求められるのは極めて優しい力加減ですが、その分、治りも非常に早いのが特徴です。

慢性化した捻挫の古傷:根気が要る

一方、慢性化した捻挫の古傷は、関節が「カッチカチ」に固まり、複数の骨が一塊になってしまっている状態です。

何度も捻挫を繰り返したり、ひどい捻挫を放置したりすると、腫れが残ってしまうこともあります。

この状態から各関節が正常に動くようになるまでには、3~5回、場合によってはそれ以上の施術回数を要します。

慢性化したひどい捻挫を放っておくと、その影響は足首に留まりません。

膝や股関節の不調、さらには腰痛の原因になるだけでなく、歩くと足が痛んで10分と歩けない状態になったり、左右の靴のサイズが1センチ以上も変わってしまったりすることさえあります。

こんなことになる前に、本来の状態に戻してあげたいものです。

捻挫の種類と、受傷直後の「セルフケア」

【捻挫】と一言で言っても、その種類は様々です。

  • 足首を外側へ「ガクン」と斜め前や横に倒したいわゆる内反捻挫
  • 足首の内側を傷めたいわゆる外反捻挫
  • 足全体を前方へ「ぐるーん」と回転させた捻挫
  • 足の指を前方へ「ぐるーん」と回転させた捻挫

傷める部位も、腓骨、距骨、舟状骨、立方骨、中足骨、趾骨など、足首から足指のどこでも可能性があります。

どこの部位の捻挫であっても、急性期(傷めてすぐ)に冷やした場合の腫れは、冷やしていないものと比べると格段に少ないです。

捻挫をしてすぐであれば、患部を優しく冷やすのは非常に効果的なセルフケアとしておすすめです。

急性捻挫の治療は「優しさ」と「全体像」が鍵

では、実際の急性捻挫の治療は、どのように進めるべきでしょうか?

力加減は「すごーく優しく」

とにかく、デリケートな急性期には、強い刺激は厳禁です。そっと触れるような優しい力加減を心がけてください。

患部から「離れたところ」からアプローチ

いきなり痛みの中心に触れるのではなく、できるだけ患部から離れた部位から、優しく各関節を正しい位置に戻していきます

足全体から足首、膝、股関節へと続く「軸上での連動」を意識しながら、一つずつ丁寧に調整を進めます。

歩行での最終確認と再調整

ある程度正しい位置に戻せたら、お客様に立って歩いてもらいましょう。歩行中に感じる痛みや違和感を指差してもらい、そこを再チェックして微調整します。

体は連動して動くため、静止時と歩行時では状態が変わることがあります。

靭帯の緩みには「固定」も検討

もし靭帯が緩んでしまっている場合は、次回来院までの間、適切な固定が必要になるかもしれません。

もし「うまくいかない」と感じたら…

施術が思うように進まない時、以下の3つのポイントを見直してみてください。

矯正の「方向」が間違っている

関節の動きの軸や方向を正確に捉えることが重要です。

症状とは「別のところ」に原因がある

痛みのある患部だけでなく、その影響が波及している、あるいは根本原因となっている離れた部位にも目を向けましょう。

「力加減」が間違っている

前述の通り、急性期は特に繊細な力加減が求められます。

経験を積めば、そっと触れるだけでズレている関節はだいたい分かるようになります。迷った時は、必ず健側(健康な側)と比べながら進めることがヒントになります。

まとめ

私たちの身体には「正負の法則」というシンプルな原理が働いています。 ものすごく簡単に言えば、「どちらかが頑張りすぎると、どちらかがサボる(または凹む)」という現象です。

捻挫の経緯をお客様から詳しく聞き出し、痛いと言われているところだけでなく、痛いところから少し離れた部位にも目を向け、全身のバランスを整えていってください。

あなたのところへ来たお客様は、あなたが良くしてあげることのできる方です。

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この記事は、元認定講師の記事を記録したものです。文責:片平悦子

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