【整体 捻挫】捻挫の時、下脛腓関節に起こっていること
整体で捻挫の施術をする時に、下脛腓関節周りは、硬かったり施術がやりづらかったりしませんか?そこで今回は、下脛腓関節を施術する際のポイントやコツを伝えます。
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目次
下脛腓関節はむずかしい
私が2016年からハワイに行って、3年弱住んでいた間、1人だけ何をしても症状改善できない小6の男の子がいました。
男の子は、捻挫を何回もやっていて、野球・サッカー・格闘技の選手でした。
彼の親が格闘技のコーチをしていた関係で、格闘家の紹介で来てくださったけど、当時の私には、もう脛骨と腓骨が、まるで、二本の鉄棒が固まってるみたいな感じで、手も足も出なくて大いに悩みました。
大人の捻挫だったら「古傷だし、めっちゃ硬いから」と小さく言い訳しつつ自分を責めながら施術していたと思います。
でも、小学校6年で「古傷だし・・」っていうのもちょっとおかしいじゃないですか?小6で、まだ大人の体になりきっていないので、関節が硬いなんておかしいんです。
なのに、改善できなかった、、、 すごいがっかりして「何でかな?」ってずっと悶々と考えてたいんです。
下脛腓関節は、靭帯で繋がってるだけだから、関節包はありません。ちょっと見るとそんなに難しい所ではないような気がします。
小6男子に出会うまでは、今までのパーフェクト整体のやり方で良くなっていたから、同じように施術したのですが、その小学生はうんともすんとも反応しなかったのです。
下脛腓関節の構造について
『なぜ一生懸命施術しても反応しないのだろう?』と、すごい悩んで、悩んだ結果、気づいたことがあります。
実は、パーフェクト整体は、ほぼほぼインスピレーションで出来ています。
疑問があるときに、ずっと悩んで、悩んで、、考えて、、、色々トライしていると、ふっと閃きが降りてくるんです。
ついに、下脛腓関節の施術も、ある時インスピレーションが降りてきました。
長腓骨筋
腓骨の真横についている長腓骨筋は、真ん中辺から後ろに回っていき、外くるぶしの後ろを通過します。
短腓骨筋
短腓骨筋も腓骨の横・真ん中辺からついて、だんだん腓骨の後ろに回っていって、外果の後ろを通って第5中足骨の出っ張りのところに付きます。
ということはどういうことか?
腓骨は、上の方の骨はまっすぐだけど、真ん中辺から長・短腓骨筋に引っ張られ、ねじれています。骨模型を持っている方は、ジロジロ見てください。
腓骨の横から起こった長・短腓骨筋が、腓骨の後ろに回って、外果が滑車のような働きをしているということは、長・短腓骨筋を使っていれば腓骨の下の方は、走行に沿ってねじれた形になります。
捻挫とすると腓骨はどうなるか?
その下の方がねじれた腓骨は、内反捻挫をするとどうなるのでしょうか?内反捻挫した瞬間、腓骨が脛骨から前外方にはみ出し、すぐに元の位置に戻ります。
その際、内反捻挫の角度が悪いと、足根洞を通過する血管が切れて、足首周りが紫に腫れることもあります。
内反捻挫する前は、腓骨がねじれた状態で脛骨と関節していたのが、腓骨が脛骨からズレることによって、ねじれが一旦消える・・すると、何が起こるのでしょうか?
腓骨をよく見ると、腓骨の後ろ側は尖っています。
尖っている部分が、腓骨の斜め後ろにあるべきなのに、捻挫でガックンっと腓骨がズレて戻ると、腓骨本来ののねじれが消えて、尖っている部分が横に来るんです。
この尖ってる部分が横にきてしまうと、触診で違いが明確にわかります。
術者が、仰臥位に寝た、捻挫した人の両足首を包むように持って健側と患側を比べると、腓骨の外側が尖っていて幅があるように感じます。
捻挫で、正常な位置から腓骨が逸脱して瞬間的にポンッと戻った時に、このねじれも正しい位置にきゅっと戻ってくれれば事件は起きません。
でも、はみ出した腓骨が戻る時に、腓骨のねじれが元の位置に戻らないで残ると、触診した時に、足首の幅が広くて変な感じがするわけです。
下脛腓関節の異常があると起こること
腓骨が正しい位置にないと、その下にある距骨の位置がずれます。
そのせいで外重心になります。重心が外に来ると膝関節ー股関節ー仙腸関節ー腰仙関節に負担がきます。つまり、これらの関節に違和感を感じたり痛みが出てくるのです。
それ以外に、下脛腓関節がずれて固まった人には特徴があります。
その特徴とは、【足がすごく冷える】ということ。どのくらい冷えるかっていうと「氷水のバケツに足を突っ込んだように冷たい」と表現する人もいるくらい、冷えを感じます。
例えば、お風呂入ったらどなたも体があったまります。下脛腓関節がずれて固まった人は、洗面所で着替えている間に足が冷えてきて、ベットに入いる頃には氷みたいな足になっているように感じる・・・そういう冷え方をします。
でも、その症状は下脛腓関節を正しい位置に戻すことができると、全部消えます。びっくりです。
足の関節を柔らかくするキモ
足根骨の硬さを取るのに、ハンマーで叩いていた時期もありました。関節の間にハンマーを入れて叩くとその時は関節が緩みます。ショーのように楽しみにしている人もいました。
ところが、次回来院すると、緩んだはずの関節が、また硬くなっている・・・
私は『なぜ、1回緩んだらいい状態が落ち着かないんだろう?』と思っていました。
ところがどっこい!びっくりしてください!
下脛腓関節を丁寧にやって、腓骨を正しい位置に戻し、下脛腓関節の緊張がなくなってから足根骨間の関節を調整すると、足根骨の関節の柔らかさがキープできるんです。
捻挫した時は、踵骨・距骨・立方骨・舟状骨、、、みんなズレます。だから、全体的に足首と足根骨の関節が硬くなります。
それがなんと!下脛腓関節の緊張がなくなると、足根骨の硬かった関節が、緩むわ、緩むわ!すぐに緩むんです!すぐに緩んだ上に、元に戻らないで安定します。
これには驚きました。
下脛腓関節は緩むまで施術するのが基本
捻挫して何十年も経過した足の場合、下脛腓関節がスルスル緩むことはまずありません。私の場合、片足で30分。人によっては片足で1時間かかることもあります。
下脛腓関節の緊張が緩まないと、先に進めないんだから頑張るしかない。気合いで頑張ると次回来院した時も、リバウンドしていないんです。
それがわかったので、今は、一生懸命下脛腓関節の緊張がなくなるまで施術しています。
もちろん、初回の施術では全身のバランスとったり、すごく悪い腰とかを施術して体全体を良い状態にし、その後で、古傷で残っている下脛腓関節の施術に時間をかけて施術しています。
足首から先が楽になると、足の裏全体が使えるからお客様は足がとても軽く歩くのが楽になります。年齢が10歳若返ったように体が軽くな理、とても感謝されるので、できる人はぜひやってみてください。
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この記事を書いたのは、片平悦子です。
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