講座生K先生の投稿です。
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ストレートネックの症例なんて今さら・・」と思われるかもしれませんがよろしかったら読んでみてくださいませ。
ストレートネック
患者さん:23歳・男性・自営業
主訴
2年ほど前から首の後ろが重い・苦しい、しめつけられるような頭痛、疲れやすい、だるい、特に車や電車に乗っているとき、PC画面の注視時、重い荷物を持った時。(この主訴を先に聞いていれば・・・)
この方、電話予約の時に「ストレートネックなんですけど見てもらえますか?」とおっしゃっていたので、その言葉の印象に振り回されてしまいました。
予約時間にいらっしゃると、背の高いすらっとしたイケメン君です。とてもかわいらしくて、スカートの短い彼女と一緒に来ました。問診票を書いてもらっているときの彼の姿勢は、まあひどい猫背でイケメンが台無しでした。
「こんなに姿勢が悪いのに、かわいらしくてスカートの短い彼女がいるなんてけしからんな・・・」
「自営業ってなんだ?」
と思いつつ、僕の頭の中では、反射的に「ストレートネック=腰からのねこぜ」説明が準備されました。
姿勢指導や通院ペースの提案後、けしからんという思いが混ざっていたせいか「もし、それが守れないなら来ても意味がないですけどどうしますか?」
と突き放すような言い方をしてしまいました。
それなのに彼は・・・
「全然いいですよ!そのペースで通うし、姿勢もちゃんと気を付けます!!」
・・嗚呼!なんという好青年!
『こんなに姿勢がヒドイのに、かわいらしくてスカートの短い彼女ができるのは、この内面からのかっこよさなのね!』と、僕まで惚れるかと思いました。
施術経過
さてそれからは、開ききった骨盤を必死で閉じ、石のような股関節の下に指を入れる拷問に耐え、横向きでブラインド開きまくりの肋骨をゆるめ、右手首が痛いから見てくれというので見たら肘がカッチカチで・・・などなど6回を経て、姿勢が良くなり上半身がまずまずゆるんできました。
なのに、なのに・・主訴が一向に減りません・・(涙)
頑張ったけど.. よくならない
これはおかしいと思って、7回目に再度よく話を聞いてみると、電車や車に乗った途端調子が悪くなるといいます。携帯ゲームをよくすると言っていたので、そのせいかと思いきや、ゲームをしていなくても、電車が混雑していなくても、立ってても座ってても、とのことです。
ストレートネックではなく【ムチウチ】だった
そうです。カンのいい方はもうわかりましたね・・。
「ああ、これはムチウチだ!」 さわってみるとやはり固い!聞いたらぶつけたことも何度かあるようです。(プールとかスノーボードで)
何とか7割ぐらい動きを付けて起き上がってもらうと、「あ~すごい、かなり楽です!」Oh!ビンゴでした!
そして今日8回目、首の表面のコリは感じるけどかなり良いとのことです。またガッツリ調整し、ちゃんと動きがついたと思います。
「すごい良いです!」とのことで、表情も明るくうれしそうに帰られました。
まとめ
今回の箴言はこれです。
「もっと突っ込んで、根掘り葉掘り痛むときの状況を聞きなさい」
「毎回初診だと思ってみると、いい治療ができますよ」
・・もちろん、片平先生のお言葉です。
卒業せい
ビーム炸裂ですね。貴重な投稿ありがとうございます。
投稿者
片平より
K先生 思いっきり笑えて元気の出る投稿、本当にありがとうございます。講座をやって本当に良かったと嬉しくなります。ますますハッスルしてくださいね。(^^/
投稿者
片平先生、ありがとうございます。この人、他ではなくウチに来てくれて良かったなあ〜、何て思える幸せを感じられるようになって来ました!本当にありがたいです!