体は常に答えを教えてくれている。あなたは、患者さんの体を細かく見ていますか?
今回は、治療の現場で誰もが一度は経験するであろう、悩みについてお話しします。
新しい技術を学び、それを実践する過程で、最初はうまくいくのに、しばらくすると効果が薄れてしまう。そんな経験はありませんか?
私はめちゃめちゃありました。これがもう本当に不思議で、最初は何であんなに効いてたのかな?ってよく思っていました。
目次
坐骨神経痛の施術法が、効かなくなってしまった
今から6年か7年か、パーフェクト整体を学び始めた頃の話なんですけどね。
坐骨神経痛の患者さんに対して、骨盤の調整や股関節の内外旋の状態、さらに外旋六筋が大事なんだよ。ということを教わりました。
今思えば、当時の私は、どうしてこの辺りが大事なのか、そういう事もよく分からないまま、とにかく、坐骨神経痛にはこうすればいいんだな!と思い、ひたすら実践していました。
神様は見ているのか、そんな勉強熱心な私に(笑)最初は素晴らしい結果をもたらしてくれました。
しかし、神様は気まぐれなのかしばらくすると効果が薄れ、ついには全く効かなくなってしまいました。
どうして施術法が、効かなくなってしまったのでしょう?
次の3つからお選びください。
①技術が未熟だったから
②施術するポイントを間違えていたから
③施術の意味を理解していなかったから
その原因を探るため、当時の講師の先生に相談したところ、「施術後の股関節の外旋はどう?」というシンプルな問いかけを受けました。
私は思わず「え、股関節も習った方法で調整していますが…」と答えましたが、
施術後の患者さんの体の変化って、そういえばあまり見ていなかったかも、、、?!
そこで後日実際に、施術後に、立位で患者さんの臀部や股関節の状態をチェックすると、変化が見られないどころか、さらに硬さが増している部分もあることが判明しました。これでは良くなるはずがありません。
「え、全然状態変わってないやん!右の股関節まだまだ外旋してるやん。なんで?ちゃんと手法はかけたけど」
後日またまた講師の先生に相談すると「なんで股関節、外旋してるの?」と先生。
「え、何でって、悪いからじゃないんですか?」と私。
「そら悪いからやけど、でも、右だけ外旋してるんでしょ?」
「確かに、何でやろう。そういう体ってことはないですか?」
「外旋六筋が引っぱってるんちゃうの?」と先生。
ここまで言われてカンの悪い私も、習ったことが繋がりだしました。
そうか、殿筋が緊張するから、大転子が後ろに引っ張られて股関節が外旋するのか。外旋したままってことは、ちゃんとリリースできてないって事か。
あと骨盤が後傾したら股関節は、外旋方向に行くって言ってたな。股関節をチェックするのはこのためか、、、
結局は、当時の私は、すがすがしいほどに何にも考えてなかったんですね。その上、手法をかけるのが目的で、患者さんの体の状態を全然見ていなかったのです。
というわけで正解は①②③全てでした。
その上、④患者さんの体をちゃんと見ていなかったが正解になります。
あなたはどうですか?患者さんの体を細かく見ていますか?もし今、治療に行き詰まりを感じているのであれば、ぜひもう一度、患者さんの体に目を向けてみてください。体は常に答えを教えてくれています。
そして、もしその観察方法や、改善のための技術が不足していると感じる方は、パーフェクト整体のセミナーで、一緒に学びましょう。
まとめ
今回は、施術者が一度は経験するであろう、悩みについてお話ししました。私たちは、皆さんが患者さんをより良くするための、武器を提供します。
卒業生の先生方、今月も練習会・個人レッスンは各地であります。
お会いできることを楽しみにしています。
この記事を書いたのは、パーフェクト整体認定講師・森鎌 丈雄です。
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