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【整体股関節痛】股関節周辺の痛み、お客さまはどこに痛みを訴えていますか?訴える箇所別、診るべきポイント

今回は、股関節付近の施術のチェックポイントをお伝えします。「筋肉」「関節」「骨」などの名称がいっぱい出て来ると、、なんか難しく、頭が「ぽ~っと」してくる方もいるかもしれません、、なんとなくでいいので頭に少しずつ入れていってくださいね。(^^)/

どの関節も骨と骨は均一の隙間を保った状態で動いている

股関節も例外ではありません。その均一のはずの関節の隙間が均一でなくなると、動きが制限され痛みが出てきます。なので、股関節のどの部分で関節の隙間が狭くなっているかを特定する必要があります。

関節の隙間が狭くなるのは「前」「後」「内側」「外側」どの部位でも起こります。どこで狭くなっているのかは、お客様が痛みを訴える場所を聞いて特定しましょう(^^)/

お客様が痛みを訴える場所は?

1.臀部(お尻)が痛い(股関節後面)

2.鼠径部(そけいぶ)が痛い(股関節前面) 

3.大転子付近(股関節の横側)が痛い(股関節外側面) 

4.大腿部(太もも)が痛い(股関節内側面)

それぞれの、骨と骨の隙間の、どの部分が狭くなっているかをチェックする必要があります。

 1. 臀部が痛い場合

長く歩いたり、長時間立っていたりすると、臀部の筋肉がパンパンに凝ってくる場合は、

■ 大臀筋

■ 中臀筋

■ 小臀筋

(お尻の形を作っている一番表面の筋肉が大臀筋で、中殿筋→小殿筋と重なって着いているお尻の筋肉です。)

■ 深層外旋六筋

→(小殿筋と同じ深さにある深層筋、前回の「なぜ?股関節が痛くなるのか?その理由について」に説明あり!)

上記のどれか、もしくはこれら全部が緊張しています。この場合は、股関節の後側が狭くなっていると予想できます。

 2.鼠径部が痛い場合

階段を昇る時やズボンをはくときに、片脚を上げようとしても上がらない、など。鼠径部が痛む場合は、

■ 腸骨筋大腰筋の停止部付近 (鼠径部、足の骨の付け根内側付近)

■ 大腿直筋起始部 (骨盤の前面足の付け根辺り)

の緊張やこわばりがあります。この場合は、股関節の前側が狭くなっていると予想できます。どこで狭くなっているのか?お客様が痛みを訴える場所を聞いて特定!仮説を立てて施術ができますね。

3.股関節の横外側やお尻の外側が痛い場合

歩いていると股関節の横外側やお尻の外側が痛み出したり、こわばったりして歩きにくくなる場合は、

■ 大腿筋膜張筋 (骨盤の横外側の筋肉でかなり硬くなる)

■ 外閉鎖筋 (お尻の深層筋で一番深い筋肉)

 の筋肉が骨にくっついている部分。

・体中心に近い方の骨にくっつく部分が「起始」

・体中心からより遠位で骨にくっつく部分が「停止」

よく検査して緊張を探しましょう。ただし、外閉鎖筋は、深層外旋六筋の一番深い筋肉なので、先に深層外旋五筋

■ 梨状筋 (りじょうきん)

■ 上双子筋 (じょうそうしきん)

■ 下双子筋 (かそうしきん)

■ 内閉鎖筋 (ないへいさきん)

■ 大腿方形筋 (だいたいほうけいきん)

を先に緩めて検査することになります。この場合は、股関節の骨と骨の隙間の外側が狭くなっていると考えられますね。

4.大腿の付け根の内側が痛い場合

動作時や歩行時に、大腿付け根、内側部が痛む場合は、

■ 恥骨筋(骨盤前下部と大腿骨の上裏に付着する筋肉)

引用:https://www.anatomy.tokyo/systematic/sa10/origin-and-insertion-of-pectineus/

■ 長短内転筋(骨盤前下部と大腿骨裏に長く付着する筋肉)

引用:https://www.anatomy.tokyo/systematic/sa10/origin-and-insertion-of-adductor_longus_and_brevis/

大内転筋の起始と停止をよく検査して緊張を探しましょう。

この場合は、股関節の骨と骨の隙間の内側が狭くなっていると考えられますね。

まとめ

今回は、股関節周辺の、お客さまが痛みを訴える場所別の施術ポイントについてご説明しました。参考になりましたでしょうか?

少し難しい内容だったかも?と思いますが、しかし、、股関節について興味がわいたし、なんで股関節の横外側が痛いのに「外閉鎖筋」緩めるの???なんて疑問に思った方!もっと、股関節についてしっかり知りたい!と思われた方も多いのではないでしょうか?

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この記事を書いたのは、パーフェクト整体認定講師・小林 俊彦です。

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