【整体 脚の痺れ】脚(足)痺れがある時の施術ポイント(症例つき)
セミナーで習った通りにやったのに、、、結果が出ない。。。そんなことありませんか?今日は症例を交え、お伝えします。
目次
レントゲンをもとに施術したけど、、、
「背骨のレントゲンをもとに、施術をしたけどなぜか?改善されない」という質問が届いています。
そういう場合、どういうところを診た方がいいんですか?
アバウトな質問できましたね。
一般的に、まずはお客様が訴える患部を施術すると思うので、その施術が十分だったかどうかが、まず1つ目のチェックポイントです。
質問は、施術後に痺れているということなんですか?
椎間板ヘルニアのせいで、足が痺れていて、レントゲンを撮って「何番が悪い」と診断され、それに基づき施術したけど、改善されない、痺れが取れないとか、動いたときに同じところで引っかかるそうです。
痺れは痛みの後にやってくる
いきなり痺れることはなくて、通常、痺れは痛みの後にやってくるものです。つまり、痛みより時間が経っているので、改善にも時間がかかります。
神経はファシア(=膜:結合組織)に包まれて走行しています。ファシアは、イメージ的には、クモの巣みたいなものです。クモの巣みたいなものに包まれて神経は走行し、筋肉に到達します。
痺れている=神経がビリビリしているということです。ビリビリしてるということは、神経がそのファシアに、なんらかの理由で圧迫されていることを意味します。
背骨の間の椎間孔から出た神経は全部膜に包まれています。関節(=関所)を通り、筋肉の間のファシアに挟まれて目的の筋肉に到達します。
ということは、出口(椎間孔)も大事だけれども、走行全体を確認しないといけません。お医者さんが言った【椎間板ヘルニア】は、出口のことを言っていて、神経の出口(椎間孔)が、椎間板ヘルニアにより潰れて狭くなっていると言ってるわけです。
そこを施術したけど改善しなかったなら、出口の問題ではない!ことを意味します。
神経の通り道をチェックしよう
神経の通り道は、関節という関所、筋肉を包むファシアの隙間のどちらか。なので、腰から出た神経が足まで行くには、関所や圧迫されやすい場所がいっぱいあって大変なんです。
- 股関節は 大丈夫なのか?
- 膝関節は大丈夫なのか?
- 足関節は大丈夫なのか?
- ハムストリングスの間の埋もれて走る親指くらいの太さの坐骨神経は大丈夫なのか?
膝の関節のところでは、坐骨神経は脛骨神経と総腓骨神経に枝分かれして「苦しい、窮屈だ」と言いながら、神経は関節を通っていくわけですよね?
その途中で、お客さまが急に動くと、神経は筋肉にぐっと押されたりするわけです。そういう状態でどんどん関所を通過して足の裏まで走っています。
だから、関節と筋膜のファシア(膜)の間を、守られるように走っている・・そのファシア(膜)の状態がどうかを診る必要があります。
痺れる時は、施術箇所が多くなる
じゃあ、結構施術箇所は多いですよね?
はい、多いですよ〜!なので、施術は、今回の場合なら
- 神経の出口(椎間孔)から順番にチェックして異常があれば調整します
- 椎間孔の次は、坐骨神経の出口:梨状筋をチェックします
- 股関節を通過するから、股関節もチェックします
- ハムストリングスの間を坐骨神経が通るから、そこをチェック。固まってないか?ちゃんと隙間があるかどうか診ます
その途中で、お客さまが「太ももの痺れがだいぶ取れてきました」と言ったら、上手くできたと思っていいです。お客様が「膝から下がまだ痺れます…」と言ったら、膝から下にまだ問題あるので、
5. 膝関節のずれはどうか?関節が、正常な位置で正常に動きがつくようにしたら楽になるかどうかをチェックします
6. 脛骨神経はそのまままっすぐ下に走るけど、総腓骨神経というのは今度は腓骨の外側に回ってきて、前と後ろに分かれて走るので、そこら辺(=上脛腓関節)がどうなってるかチェックします
7.骨間膜の引きつりがないかチェック
こんな風に言われると、すごい専門的で難しいなぁって思うでしょう?でも、それが解剖に基づくパーフェクト整体で行っていくことです。
8. それができたら初めて、下脛腓関節のチェックをします。
足首で捻挫していると、そこでまた通り道が窮屈で、神経は辛いから足の裏が常時痺れるということが起こってきます。
脚の痺れ:症例紹介
難しく感じると思うので、実際の症例で話してみます。
お客様の症状
- 77歳男性、社交ダンスが趣味
- 1年前に左側の鼠径部にヘルペスができて、それ以後…足の裏までジンジン痺れるようになった
- 医師からはヘルペスの後遺症だから仕方ないと言われた
- 痺れの感じは、たくさんの砂利を踏んでいるような感じ
- ヘルペスになった左足だけかと思ったら、右足にも痺れがある
昔の社交ダンスのパートナーが昔々、片平によくしてもらったことを覚えていたといって連絡してきたので断りきれませんでした。
77歳…社交ダンスしたい…年齢を考えたら、諦めてもいいのに・・と、私的には内心思ってしまうわけですが、でも…『きっとよくなるはず』と、希望に満ちて来られたら、そうは言えないものです。
結局、施術を引き受けたのですが、ご本人は、痺れている足の裏しか意識がないですが、全身カチカチ状態です。
施術経過①深層外旋六筋
施術すること10回。「楽にはなっている」とおっしゃるので「どのくらい楽になったんですか?」と聞いてみました。
「最初10の痛みがあったのが、3になりました」
「痺れは3になりました」
とおっしゃいますが、まだ3もあるんです。「できることは全部やったから、これでいいかな? 77歳だし・・」と、私は一瞬思ったのですが、やはり何とも納得ができなくて考え続けました。
結局、何をしたかというと【深層外旋六筋】の膜リリースが甘いんじゃないかと思ったわけです。
パーフェクト整体の膜リリースは『伸ばして・捻って・揺らす』のが基本ですが、深層外旋六筋を十分伸ばしていないなと思い至りました。
『お客様に脚を抱えてもらうと、深部の膜が表面に浮いてきて、リリースできるんじゃないか?』と思って「もう1回来てください」とお願いしました。そしたら、大ヒット!それで太ももの痺れが取れました。
施術経過②膝〜下
でも、77歳のお客様は一筋縄ではいきません。まだ「膝から下が…」とおっしゃいます。普通は77歳にもなれば、自然に硬くなった足首は、本気の施術でも苦戦する場所です。
あなたも、整体師なら分かると思うけど、足首がカチカチの人は結構おられますよね?膝から下がもう棒みたいになって、筋肉まで固まっている人・・・
そういう人は、骨間膜まで硬いです。骨間膜まで 硬い時は、脛骨に対して腓骨の動きがおかしいというか、動きません。その動かない膝から下を、無理くり動かしました。
77歳のお客さまは「う〜〜〜〜〜〜!あ〜〜〜〜〜〜!」とうめいておられました。
でも私は、この位置が正しいっていう確信があるので、下脛腓関節を正しい位置に戻した状態で、腓骨が足首の動きに反応するかどうかを全部診ていきました。。。全部の硬さが取れました。
施術経過③MP関節
77歳:立ち上がって「痺れていない!」「残るのは足の裏だけだ!」とまたまたおっしゃいます。
内心、、、『いや〜、こっちもおばあさんなんですけどね、、大変だなぁ〜』と思いながら、今度は、いよいよ足裏のMP関節(中足骨と基節骨)のところがまだ痺れるとおっしゃるので、強引に緩めました。
MP関節は、私的には他の動かない部分(足首の関節)をかばって無理するところだと思っています。
だってここは、横の繋がりは関節じゃなく、虫様筋とか靭帯で繋がってる場所だから、緊張が取れれば楽になるはずなので強引に緩めました。
そして、立ち上がったら「今までで1番いい」と言って、いきなり社交ダンスのポーズをしました。そして「片足で立てる!」と大喜びでした。
痺れが取れるためには
何が言いたいかもう分かりましたよね?神経の通り道である関節を全部緩めて、筋肉の間を通過するので筋膜の癒着を取ったら、痺れは取れるということです。
長く話しましたが、あなたがするべきことは、もうわかっていただけたと思います。あなたが、関節を緩めたり膜の癒着を正確にリリースする技術をお持ちなら、そのまま理屈通りに施術して診てください。
『そんなやり方知らないよ〜』『でも難しそうだから知〜らない』という方はスルーしてください。
『そんなやり方知らないよ〜』『でも目の前にいるお客様を助けたいんだ、難しそうだから治せたら財産としての技術が手に入るね』と思われるなら、パーフェクト整体を学ぶことをお勧めします。
まとめ
痺れは、神経の出口(椎間孔)だけでなく、神経の通り道(関節とファシア)の状態を正常にすることが非常に大事です。
そしたら痺れは確実に取れます。ただし、痺れの取れ方は、施術後すぐには取れないことが多いです。施術中に変化が出たら1か月ぐらいで、徐々に自然に消えていくのが普通です。
なので、あなたの手の中で、関節も膜も【緩んでいる】という確信が持てる状態まで改善できたら、もう大丈夫!そんな風に思って、施術してください。
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この記事は、片平悦子が書きました。
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