blog

整体で困った時に読むブログ

【整体坐骨神経痛】6院巡っても治らなかった… 坐骨神経痛の根本原因特定と治し方(症例あり)

整体師が向き合う、なかなか治らない坐骨神経痛の原因は?

病院、接骨院、鍼灸院、整体院、マッサージ店など行脚する患者さんがおられませんか?自分の考えでは院を行脚する方は2パターンあると思っています。

パターン1:お試しで行脚するタイプ
パターン2:本気で探し回っているタイプ

どこに行ってもつらさが解消されないパターン2の方は、本当につらいですよね。

この方、当院に来るまでに病院3軒、接骨院1軒、整体院1軒、鍼灸院1軒となんと、6軒も回ったそうです。 

どの院でも、「坐骨神経痛ですね」と言われ、坐骨神経痛の処置をされたのに、一向に改善しなかったと言っておられました。手強そうです!

坐骨神経痛の症例:大腿後面の痛みがある

患者さんは50代女性

主訴:以前は、お尻からのシビレと突っ張った感じがあった。今は、お尻の突っ張り感は良くなったけれど、大腿の裏に突っ張った感じが残って違和感を感じる。

問診

以前より、マラソン、トレラン(トレイルランニング)と走っていて、痛みが出たとの事。

トレランは、平地を走るマラソンとは違い、山道のアップダウンが強いコースを走る競技です。マラソンよりさらに長い100km走るレースもあるとか。 

ちなみに、自分はフルマラソンを1度だけ走った経験がありますが、なかなか大変でした。

そんなフルマラソンよりハードな山道や100kmを走る方、すごいですね。

立てた仮説で施術し、検査してみると・・・

一般的に「お尻から、太ももの裏にシビレや突っ張った感じがある」と訴えられると、施術家は、坐骨神経痛や梨状筋症候群の症状ではないかと考えます。

この50代女性を施術する前は、自分も同じ考えでしたのでどこか取り残しがあるのでは?と考え、坐骨神経痛、梨状筋症候群の症状で悪さをする関節、筋肉として仙腸関節、腰仙関節、梨状筋、大腿方形筋を目安に施術しましたが、肩透かしをくらいました。

自分の手の感覚ではそんなに悪くない感じがしたのです。

 パーフェクト整体を学ぶ前の自分でしたら、手の感覚もわからず、 ホットパック・低周波・軽くマッサージをして「また次回きてください」と帰していました。

しかし、現在はこのままでは症状が回復しない!と判断できるようになったので、もう一度気を取り戻し、全身の検査と施術をしていったところ、大腿の裏面で妙な引っ掛かりがあり同時に「そこが痛いんです!」との訴えがありました。

自分が思っていた原因と根本原因は違うのかも知れない!

さて問題です。この時点で何が引っかかっていたのでしょう?

ヒントです。大腿の裏についている筋肉は、[外側広筋、内側広筋、恥骨筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋]です。

 その他、神経、血管なども通っています。

 筋肉を緩めていると言うけど、坐骨神経痛だから神経が引っかかっていたのでしょうか?

 今回はそうではありませんでした。

今回、自分は、大腿の裏面についている筋肉の停止部を、検査と施術を順番にしていきました。 

外側広筋、内側広筋は浅い筋肉なので触りやすいです。再度検査しますが、そんなに悪くない感じ。

残るところは、更に深いところにある内転筋群。なので、正解は内転筋群です。

内転筋群は、[恥骨筋、長内転筋、短内転筋、大・小内転筋]です。

確認の為に、内転筋の起始部にあたる恥骨部を触ると「そこ痛い!」との訴えがありました。

起始部も停止部も痛みの訴えがあるということは、その筋肉に問題があるので、今回の場合は内転筋群が悪さをしていると判断できます。

施術家が、患者さんの大腿内転筋群を施術するときは注意が必要です!

ここで、異性の内転筋群を施術する際の注意点を!

内転筋群の起始部は、先ほども記述しました通り恥骨部です。なので、何も言わず異性の陰部付近に触るとどうなるか、想像できますよね?

なので、事前にどうして恥骨部を触るのか?を骨模型屋解剖所を使って説明し、触っても良いか?の了承を取りましょう。

 女性施術家さんが、男性患者さんを施術する際は、大事なものを患者さん自身に避けてもらってください。

 さて、肝心の内転筋を緩めた後はというと・・・

「今までにないくらいに軽いし、引っかからない!」と満面の笑みで答えてくれました。

この患者さんの反応から、彼女の坐骨神経痛の根本原因は、大腿内転筋の膜の癒着だったと判断できます。

臨床経験が増え経験知が蓄積されると、初めての患者さんの訴えを聞いて施術の仮説を立てられるようになりますが、そのヒントにしてください。

まとめ

今回は、坐骨神経痛と診断され、病院や治療院を行脚しても治らなかった大腿後面の違和感の原因が、内転筋群の筋膜の癒着にあったという症例でした。

症状を治し切るためには、いかに筋膜を正確に触り分けられるかで、取り残しを発見できるかが決まります。

臨床の参考になりましたら幸いです。

今日の内容を読んで、『ただ押したり揉んだりしているわけではないらしい・・』『パーフェクト整体ってどんなことするの?』と気になる方は、メルマガ登録をすると、9本の無料動画でわかりやすく解説しています。

メルマガ登録はこちら

この記事を書いたのは、パーフェクト整体認定講師の吉田大道です。

——————————————-
〒338-0002  埼玉県さいたま市中央区下落合2丁目5−3 辻村マンション301

TEL:04-8679-6762
一般社団法人日本パーフェクト整体普及協会(略称:JPSA)

公式サイト:https://perfectseitai.org

営業時間:10:00 ~ 17:00

定休日 :土・日・祝

——————————————-

こんな記事もお役に立てると思います!

【整体坐骨神経痛】坐骨神経痛で、大腿方形筋とハムストリングスがカチカチだった時の施術法(症例つき)A

【整体腰痛】最初はバカにしていました。『こんな弱い整体法で効くもんか…』でも、60代女性の腰痛が劇的に!(症例つき)

【整体坐骨神経痛】坐骨神経痛の具体的な施術ポイント!◯◯が辛い時は◯◯筋(座っているとお尻が痛む方の症例つき)

カテゴリー

パーフェクト整体とは
何かがよくわかる

メルマガ登録こちら

メルマガにご登録いただくと
無料の動画講座が見れます!