以前は厳しかった『母指CM関節症』も、ウエルカムになりましたので経過を紹介します!
目次
『母指CM関節症』とは?
『母指CM関節症』は、大菱形骨と第1中手骨の間で骨の変形や痛みが起こること。
例)ビンやペットボトルの蓋(ふた)が開ける時に、親指(拇指)の痛みが出たり、痛くて開けれない状態になります。
Hさん(48歳)女性の症状
Hさんは、両側の『母指CM関節症』です。2~3年前から仕事中や家事をしていると、両方の親指の付け根に痛みが少しずつ発症。
気になり、発症時から整形外科に通院。診断は、『母指CM関節症』。治療は、痛み止めの飲み薬と専用のサポーターを使用。痛みが酷いときは注射。
1か月前から痛みが増す。
掛かり付けの整形外科の先生から言葉は、「『両母指CM関節症』のステージ3ですね。これ以上悪くなると手術かもね?」だったそうです。
『両母指CM関節症』ステージ3とは?関節の隙間が殆どない状態であり、骨硬化が進行し、骨棘が見られる状態。
Hさんは、義理のお姉さんの紹介で平成26年10月26日に来院。
初診時の状況は?
・両手の母指の付け根に痛み、腫れあり、字が書けない状況
・下橈尺関節、月状骨、舟状骨などの手根骨、大菱形骨と母指の中手骨のCM関節のズレがある
・右肩の四十肩(4~5年前から)
・上部胸椎の骨の動きに硬さがある
Hさんは、どんなに痛みがあっても仕事を続けており、最近は、物を持てないために、職場での仕事内容を変えて頂いたそうです。
1回目の施術開始
◇10月26日
施術内容
〈座位〉
①肩甲骨の位置と肩甲骨の動きを検査
②尾骨、仙骨、仙腸関節、腰仙関節、腰椎~胸椎の調整。
〈仰臥位〉
①再度、胸椎の調整
②肩甲胸郭関節の調整。
③肩甲上腕関節の調整。
④肘関節の調整
⑤上・下腕橈尺関節の調整。
⑥手首の調整。特に月状骨から舟状骨、大菱形骨の調整を主に行う。
⑦大菱形骨と第一中手骨とのCM関節の調整
*痛みがあるCM関節の調整をしている時は、始めは痛がったHさんですが、CM関節の医学的に正しい位置が戻るに従い、痛みと腫れが引いてきました。
ポイントは!!
【治療間隔や改善するにはどうするべきか?を最初に話しておくべきです!】
自分:「Hさん、治療後は、なるべく使わないでくださいね。本当は、3日ぐらい休むことが理想です。改善スピードは、 全然違いますよ。次回の理想の治療日は、3日後です。」
Hさん:
「家庭の事情や仕事の都合で、仕事が休みの日曜日しか来院できません。大丈夫でしょうか?」
自分:「治るスピードは、確実に遅くなります。Hさん、それでも良いですか?」
Hさん:「それでも構いません。諦めませんから、治療をお願いします。」
2回目の施術
◇11月2日 2回目
症状
1週間後になり、両母指のCM関節付近の痛みと腫れは残っていますが、両母指の可動範囲が大きく変化していました。
Hさんは、「手術をしなくても治りそう!」と笑顔でおっしゃっておられました。
施術内容
基本的には、座位の1回目の①~②、仰臥位の①~⑦を行い、特に②⑥⑦を重点的に。
1回目でHさんが痛みを訴えていた⑦は、「先生、前回より治療してもらっていても、痛みが全然楽!」とおっしゃいました。
*母指CM関節の隙間が一定になることで、施術中の痛みと動かしたときの痛みが無くなってきた証拠です
3回目の施術
◇11月16日 3回目
症状
初診時から2週間後になり、両母指CM関節付近の痛みと腫れは軽減。
Hさんからは、「先週1週間は、仕事中に専用サポーターなしで大丈夫でした。先生先生のお蔭です。」と有り難いお言葉を頂きました。
施術内容
両母指のCM関節の動きは良いが、まだ、解剖学的に正しい位置では、CM関節に硬さがありました。
基本的には、座位の①~②仰臥位の①~⑦ですが、特に⑦を重点的に行いました。
お客様が、良くなっている状態と、施術者の私から見て良くなった状態は、実は別のものです。同じことが、Hさんの状態にも当てはまりました。
Hさんは、以前の酷い状態より良くなっているだけで、解剖学的な正しい場所でのCM関節の動きは、まだできませんでした。
4回目以降
◇12月7日 4回目
◇12月14日 5回目両母指CM関節の腫れはなくなる
◇12月28日 6回目右母指CM関節の痛みが無くなる
◇平成27年1月11日 7回目仕事でも痛みがるが普通業務
と順調に回復
8回目の施術
◇1月18日 8回目
症状
仕事が終わりに近づく夕方や何かの拍子に、左母指CM関節に痛みが出る
施術内容
基本的には、7回目と同じですが、仰臥位の⑦に関しては、あらゆる角度でCM関節の動きを検査し、極力細かく、小さく、弱く調整を心掛けました。
やはり、ほんの小さなCM関節の硬さが、若干残っていました。
施術後、Hさんに左親指をいろいろ角度に動かしてもらいました。どんな動きの中でも痛みが消失。
現在は、『3週間に一度ペースのメンテナンス』ということで来院されています。
Hさんからの気付きと反省点は?
気付き
患者さんが良くなったからと言って鵜呑みにしない!
片平先生曰く、「患者さんが良くなったからと言っても、施術家自身の感覚(関節の硬さなど)で良くなったかどうかを判断しなさい。」
幸いにも、今回も片平先生の《天の言葉》が頭をよぎりました。以前の私なら、『患者さんが良くなった=OK』
と判断していました。
その結果、『直ぐ症状が戻る人ばかり』でした。今考えると、『完治していなかった』ということですネ。(汗
反省点
Hさんの仕事などの都合を考慮する必要はあります。しかし、『何とかして次の治療間隔を短くするべき』でした。
Hさんの治療間隔が、1週間や2週間と空いたことで、結果的に施術回数が多くなりました。施術間隔が短かったら『半分の5回ぐらい』で完治していたと思います。
今回の例で再確認したことは、もし、【パーフェクト整体】を学んでいなかったら・・・Hさんの症状は、私は100%改善できなかったということ。パーフェクト整体を学んだ自分を褒めてあげたいです。
まとめ:【母指CM関節症】を克服したい方は
あなたが、「お客様の【母指CM関節症】を改善して差し上げたい!」と思われるなら、そしてその技術を持ち合わせていないなら、是非パーフェクト整体を学ぶことをお勧めします。
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この記事は、旧認定講師の記事を転記・片平がまとめ以降を加筆しました。
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