【整体五十肩】腕が前から上がらない、結帯動作ができない、腕が横から上がらない場合の原因
五十肩の施術は整体師にとって、かなりの難関だと思います。軽症なら何をしてもスーッとよくなりますが、重症になるとそうは問屋が卸しません。ということで今日は、重症な五十肩の原因を3つ紹介します。
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目次
五十肩の施術に関する質問
先生!五十肩の相談がたくさん来てます。
- 肩周りを施術したのに、なかなか痛みが取れないとか
- 全然腕が上がらないとか
- そもそもどこに当たりをつけて施術をすればいいのか分からなくなる
とのお声を多数いただいております。どうか助けてください!!
ねぇ〜・・ ひどい状況だよね・・学校を卒業しても、五十肩を改善できるわけじゃないし、整体院や整骨院にお勤めしてもちゃんと教えてもらえないし、辛いですよね・・
私が五十肩改善できるようになったのは、開業して20年ほど経過した頃でした。
え? 20年!?
そう、開業して20年した頃に『もう五十肩は、大丈夫だな』って思えたんですよ。
そしたら、五十肩の男性が来院しました。彼の仕事は歯医者さん。歯医者さんなのに、手が上がらないなんて辛いだろうなと思いました。でも、体格がいいんですよ・・『そんな〜〜.. 男性の施術家のところに行ってほしいもんだ・・』と内心思ったんだけど、もう来ちゃったから『仕方ないな』と思って施術しました。
でも、もうどんな五十肩も改善できると思ってたのに、全く改善できなかったんですよ。ショックでした。今でも昨日のことのようにその場面を思い出します。
その時、私はこう思っていました。『きっとまだ、私が気付けていない何か・・見落としている何か・・が、この肩の奥に潜んでいるんだな・・見つけたい!!』と思いました。今まで見つけた原因以外に、もっと根深い五十肩の原因があるんだなって思ったんです。
今だったらはっきり言えます。
あの時の彼の五十肩で、一番ひどかったのは、烏口鎖骨靭帯と烏口肩峰靭帯です。
これらの靭帯が、もう硬くて硬くて、岩のように硬くて、、私の指が全然入らない状態でした。
でも、今だったらスルスルッと緩めてあげられます。当時の悩める自分に、今の自分が出張アドバイスに行って、「烏口突起周りをよーく見てあげなさい」と言いたいくらいです。
ということで、肩甲骨って、後ろばかりみなさん施術するんですけど、先ほどの靭帯がつく【烏口突起】も肩甲骨の一部なんです。
だから、烏口突起につく小胸筋、上腕二頭筋短頭・烏口腕筋とか、今言った靭帯もの処置が必要になります。そのお客様は、全く歯が立たなくて改善できず申し訳なかったけど、その方のおかげで今は改善できるようになりました。
とにかく、五十肩の施術は楽じゃないんです。例えば、結帯動作ができない人いるでしょう?
結帯動作って何ですか?
結帯動作…って、帯を結ぶ動作なんだけど、できない人がいるでしょう?こういう人は腕が後ろに行かないんです。
髪の毛をとかすことができませんという方は、腕が前に行かない。
一言に五十肩と言っても、前に行かないのか?横に行かないのか?後ろに行かないのか?で原因は違ってきます。
そんなに違うんですか?
はい、違います…
なのでここで、重症な五十肩の原因を3つご紹介します。
五十肩の原因1: 腕が前から上がらない時
前から腕が上がらない時には、肩鎖関節で肩峰に対して、鎖骨が後ろに滑っていかない。
五十肩の原因2: 腕が後から上がらない時
逆に、腕が後ろに行かない時は、肩鎖関節で肩峰に対して鎖骨が前に来ない。だから、結帯動作ができないわけです。
五十肩の原因3: 腕が横から上がらない時
腕が横から上がらない時は、そのどちらでもありません。肩鎖関節の問題ではなく、腕の付け根の問題=肩甲上腕関節の問題なんです。
要するに、肩甲上腕関節は、肩甲骨の関節窩に対して、上腕骨骨頭がすぽっとはまってる球関節です。その、球関節の受け口に対して、上腕骨骨頭がずれていると、腕が横から上がらなくなります。
なので、施術では、これが1番手ごわいです。
肩の症状なのに、結構原因が違うんですね
はい、違います。腕が水平まで上がるなら改善は楽ですけど、水平までいかない時はこれ相当重症です。
特に横から水平に上がらない時は、時間がかかるのはもう最初から分かっているので、お客様には「時間がかかると思います。頑張って来れますか?」と確認しておくべきです。
原因を特定するための検査
だから、五十肩の検査で、色々な角度で
- どこからどのくらい腕が上がるのか上がらないのか
- どこで引っ掛かるのか
- どこが痛いのか
と詳しく見ていく必要があります。
また、今は関節だけ言いましたが、関節を取り巻く靭帯 / 関節包もチェックする必要があります。だから、
- 3院以上回ってよくなれない五十肩
- だんだん悪化してきている五十肩
- 夜間痛で目が覚める五十肩
- 締め付けられるような苦しさがある五十肩
の場合は、施術で改善させようと思ったらは、解剖学的に正確に膜や関節を緩めていく必要があり、楽ではないので覚悟を持って施術して下さい。
まとめ
五十肩の原因は、ここまで述べたように、大きく3つに集約されます。だから、3つのどれが原因かをよく調べて特定して施術をなさってください。
- 腕が前から上がらないが1番楽
- 次に手こずるのが腕が後に上がらない場合
- 1番大変なのは横から上がらない場合
そんな認識で、お客様に説明して通院してもらうといいと思います。
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この記事は、講座生の報告を記録したものです。文責:片平悦子
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