【整体五十肩】五十肩の検査・施術から原因を特定する方法(症例付き)
五十肩に限らず、お客様の施術をする際に体の状態を読み取ることで、「おそらくこれが原因だろう」と症状の原因を予測できます。
今回は、「変な恰好でうたた寝をしたら五十肩になった」症例についてお話します。
目次
症例:五十肩の痛み、肩が痛くて腕が挙がらないAさん
【来院までの経緯】
肩の痛みで腕が上がらなくなって、前日整形外科へ行きました。レントゲンで骨の異常はなし。五十肩という診断だったそうです。
医師より「3ヶ月くらいで痛みは良くなってくるでしょう」「徐々に腕を動かすように」と言われたそうです。
そして、痛み止めを処方されました。
しかしその日薬を飲んだものの、痛みはほとんどおさまらず、昨日は痛みで全然寝ることができなかったとのこと。
現状、「腕を動かすなどという状況ではありません」とかなり痛いご様子でした。
病院の検査で骨の異常は無いということで、当院へ来院されました。
三日前から痛みがひどくなり腕を上げることができなくなったそうですが、そうお話を聞いても理由がわからないので、
「思い当たることはありますか?」とお聞きすると、その三日前に【変な格好でうたた寝してしまった】と。
なぬ???変な格好でうたた寝して、五十肩?!ですと・・・
さて、こんな時あなたならどうしますか?結論を先にダイジェストでお伝えしますね。
五十肩の施術後の経過をご覧ください
▼ 五十肩施術:来院1回目
〈 Before 〉
痛くて反対の手で添えても全く挙上できず、力も入れられない。車の運転もできず娘さんに送ってきてもらっていた。
↓
施術
↓
〈 After 〉
手を添えて45°くらいまで挙上できる。すこし痛みは収まったもののまだまだ痛い。
▼ 五十肩施術:来院2回目(5日後)
〈 Before 〉
自力で運転してきました。昨日やっとちゃんと眠ることができた。反対の手で添えて90°まで挙上できる。
↓
施術
↓
〈 After 〉
手を添えず120°くらいまで挙上できる。
▼五十肩施術:来院3回目(さらに3日後)
〈 Before 〉
2回目の施術の翌日には劇的に痛みがなくなった。手を添えず140°くらいまで挙上できる。
↓
施術
↓
〈 After 〉
手を添えず170°くらいまで挙上。痛みなし。可動域も痛む前のレベルに戻る。
…………………………
ということで、無事に三回目の施術で五十肩の症状がでる前までリカバリーできました。
では、どのように施術して、今回3回で結果がでたのか?
パーフェクト整体って、こんな技術なんだ!という一例を、今回の施術のポイントと共にお伝えしますね。
五十肩の問診:具体的な原因を探る
お客様の「うたた寝で五十肩」このフレーズは聞いたことがありませんでしたので、「どんな格好でしたか?」とお聞きしました。
すると・・
「ベットに腰掛けてスマホをみていた。気づいたらそのまま寝てしまった。なんか体が痛いと目を覚まし、気づくと3時間くらい経っていた。」
だそうです。
なので、どんな格好だったかは本人もよくわかりません。さらに、
「その日から2日くらいは少し痛い、なんか変だと思っている感じだったけど、3日目になると、肩がすごく痛くて腕が上がらない状況になり病院へ行きました。」
ということだったらしいです。
この状況から、どのような体勢だったのかはなんとなくの想像はできます。あとは施術あるのみ。
【検査=施術】
パーフェクト整体は【検査=施術】です。簡単にいうと、施術をしながら関節のズレ、傾き、ねじれをチェックしつつ調整します。
とくに骨格リポジショニング法を行うときがまさにそうで、ひとつひとつの関節の位置異常を緻密に読み取りながら、正しい位置へと調整します。
五十肩の原因の推測
施術2回目で「もしかして、、こんな感じでうたた寝されてたのでは?」と仮説が立ったので、お客様に確認してみました。
「Aさん、こんな風になっていた気がしませんか??」
「あ、そうだと思います!」
「イテテテと、目を覚ました時に、自分ですごい変な格好してるなぁって、ぼんやり思ってました。」
さて、どうしてお客様が自覚していなかった状況が施術で読み取れたのでしょうか?
それは
①ベットに腰掛けてスマホを見ながらうたた寝という姿勢
②骨格リポジショニング法で、それぞれの関節の位置ズレを緻密に検査したその方向(ベクトル)
から状態を逆算して仮説を立てました。
五十肩:施術のポイント
今回のAさんの五十肩で大事なポイントは【腕橈関節】でした。
ここを見過ごしていたら、3回では良くならなかったでしょう。
Aさんの自覚症状もないし、整形外科でも肘のことはいっさい問題視されていなかったわけですから。
私もパーフェクト整体を習う以前であれば、絶対に無理だったと思います。
なぜなら、五十肩の施術は肩周りを施術すれば良いと思っていたし、肩周りのやり方しか知らなかったからです(汗)
そもそも今回のように、術者側で歪みの状態を特定していく技術をもっていませんでした。
まとめ
今回は、五十肩がなぜ発症したのか、検査・施術から原因を特定した症例についてお話しました。
現在私は、10年以上パーフェクト整体を学び続け、臨床で使いつづけています。
さすがに習ってすぐにこのような判断と施術ができるものではありませんが、正しいフォームを教わり、正しい指導のもと練習・実践を重ねていけば、しっかりと身につけていくことのできる技術です。
ただ、大谷翔平選手のフォームを知っても、頭で理解したとしても、大谷翔平選手のように投げられるわけではないのと同様、体の使い方、力の届け方、実際のタッチ、圧加減などは体験してみないと非常に難しいと思います。
畳の上の水泳では、いくら一生懸命学んでも、残念ながらうまくなりません。上達の過程はスポーツとなんら変わりません。
正しい知識と正しい反復練習、そして適切なフィードバック。
それらすべて揃っているのが、手前味噌ですが当協会の本講座です(笑)
あなたがどのような技術をお探しかわからないのですが、一度身につけたら裏切らない職人的な技術をお探しなら、パーフェクト整体を選んで後悔はしないと思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます(^^)
この記事を書いたのは、一般社団法人日本パーフェクト整体普及協会・認定講師の佐藤潤です。
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〒338-0002 埼玉県さいたま市中央区下落合2丁目5−3 辻村マンション301
TEL:04-8679-6762
一般社団法人日本パーフェクト整体普及協会(略称 JPSA)
協会サイト:https://perfectseitai.org
総合事務局
Email: support@perfectseitai.co.jp
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肩に関する手法のやり方は、先日の片平のメルマガ※1であったり、小林認定講師のメルマガ※2でも話してくださっているので、ご参考ください。
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