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五十肩?肘?腕を水平伸展、肘を90度に曲げた時、手首を後ろに少しでも動かすと上腕二頭筋が痛い時の原因は?

肩の症状や、四十肩 / 五十肩の症状で、お客様の訴えを聞いてよくわからない症状はありますかと質問したところ、このような質問がありました。

腕を水平伸展して・・

質問:腕を水平伸展、肘を90度に曲げた時に、手首を後ろに少しでも動かすと上腕二頭筋が痛い場合に、どこが原因か伺いたいです。片平先生の肘や手首の手順書の内容を行ったところ、少しいくようになりました。

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質問をくださった先生はとても改善を意識されている素晴らしい先生だと思います。

この質問では、書かれている内容が質問者と私であっているか不安なので、写真をいただきたいところですが、文章から推察すると、水平伸展(手の平は下向き)で

五十肩 腕を水平凱旋して

肘を直角に曲げると手の平は後方へ向く

五十肩 水平伸展 肘を直角に

そこから、手首を後ろに少しでも動かすと、上腕二頭筋が痛いと理解して、解説します。

腕を水平伸展、肘を90度に曲げた時、手首を後ろに少しでも動かすと上腕二頭筋が痛い原因

上記の状態なら、肘を直角に曲げた時点で橈骨は回内しています。

さて上腕二頭筋の停止は橈骨粗面につきますが、上腕二頭筋腱膜になって尺骨の方に伸びてもいます。停止のメインは橈骨粗面と思ってください。

引用:https://www.anatomy.tokyo/systematic/sa10/origin-and-insertion-of-biceps_brachii/

先ほどの動きをした時には、橈骨頭は回内しています。つまり、上腕二頭筋の停止につく膜繊維が伸ばされているということです。

橈骨の回内・回外

引用:引用:https://capture.dropbox.com/miGTo97suYTlPMky?src=ss

ここまでわかれば答えは簡単ですね。上橈尺関節で、尺骨に対し橈骨が回内方向に動けていないのが原因です。

どうやって施術するの?

施術は、説明はできますが実際治せるかというと甚だ、疑問です。

何せ、本講座で手取り足取り学んでも、一定量練習しないとなかなか治せるようにはならないからです。でも、やり方を書いてみますので参考にして練習してみてください。

腕尺関節、腕橈関節の施術が終わった段階で、尺骨に橈骨の位置や回内・回外の動きをつける手法になります。だから、尺骨まで動いてしまわないように気をつけましょう。

正常値は回内は90度、回外は85度が目安です。本によってはどちらも90度と書かれていたりしますが、お客様が苦痛なく動ける範囲まで緩めてください。

1. 検査 (右の場合)

①慣れないうちは手首の一番近位のシワで判断します。
《目安》尺骨と橈骨の茎状突起の高さのずれを手首の横紋の位置で確認すると、どのくらい橈骨を近位or遠位に動かせばいいかがわかる

上橈尺関節 施術 やり方

②上記イラストの真ん中の状態になるように、尺骨に対して橈骨を動かした位置で、橈骨頭が回内・回外の動きが綺麗にできているかをチェックする

2. 施術(第4原則)(右の場合)

セットアップ

③ 術者は写真のように左中指を尺骨に当てて尺骨ロック
④左指第2指は腕橈関節の隙間に当ててセンサーにする
⑤左手母指は橈骨頭に当てる
⑥右手手指で橈骨茎状突起をコントロールするため広く当ててもつ

施術

⑦尺骨に対して左手母指と右手で②の検査で動かなかった方向に誘導をかけ動かないところで止めて待つ。しばらくすると動きを感じるのでさらに動かなかった方向に誘導をかける。

再検査

⑧再度②の検査をして回内・回外の動きがついていればOK


文字にするとこんな感じです。

ただ、施術法はわかっても、実際に効くかどうかはさまざまにコツがあります。そこまで文章のみで説明するのは、私には力不足で申し訳なく思います。

実際に私はこうして治すし、パーフェクト整体の受講生さんも同様にして治しています。

文章だけを読んで、施術家さんが再現するのは至難の業だと思います。実際にやってみるとできないのは、知識で分かったイメージを手で再現できないから。再現するには、できる人に直接習って正解を確認し、何度も何度も何度も、、練習するしかありません。

今、この質問者の方が、手順書通りにやったら少し効果が出ているとすれば、この方はとても優秀です。たくさん練習して技術の精度を上げてください。

まとめ

今回は、腕を水平伸展、肘を90度に曲げた時に、手首を後ろに少しでも動かすと上腕二頭筋が痛い場合に、どこが原因かという質問にお答えしました。

原因は、上腕二頭筋の停止腱が縮んだまま動けなくなっていること。治すには上橈尺関節を正常に調整して、尺骨に対して橈骨頭がスルッと動けるようにすることです。

お役に立てば嬉しいです。

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この記事を書いたのは、パーフェクト整体創始者・片平悦子です。

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