【整体膝痛】整体師が見逃しがちな、膝内側の痛みや腫れを改善する「浅鵞足」(センガソク)の見つけ方と緩め方
整体院に膝の痛みで来院されるお客様は多いですが、その中でも年配の方で膝の内側に痛みを訴えられる方は多く見られます。
膝の内側が痛む原因には、変形性関節症、内側半月板損傷、鵞足炎などの病気が考えられますが、最も多い原因は変形性膝関節症です。お客様の数が多いのも納得ですね。
さて、膝の内側には何があるでしょうか。
今回は、膝の内側痛の施術に必須の筋膜についてお話します。
目次
整体師が膝内側の痛みを改善するのに超重要なポイントの1つ:鵞足(ガソク)
鵞足(ガソク)とは、縫工筋・薄筋・半腱様筋の下側(停止部)の腱が脛骨内側上部の内側顆に着くところを言います。
この3つの腱が上から順番に着いている形がまるでガチョウの足のように見えるところから「鵞足」(がそく)と名前が付いているのですが、少し詳しく調べてみると〈浅鵞足〉と〈深鵞足〉と書いてあるものがあります。
言葉の通り浅い鵞足と深い鵞足が存在しているのですが今回は、縫工筋・薄筋・半腱様筋からなる浅い方、〈浅鵞足〉についてです。
深鵞足も超重要ポイントの1つなのでまたいつかお伝えしますね!
膝の痛みと腫れが、浅鵞足の筋膜リリースでスーッと引く
イラストなどを調べてみるとけっこう描かれているものにバラつきがあって、腱の部分が一直線で描かれていたり、急カーブしてたり、細く描かれていたり、幅広く描かれていたり、、、
一体どれが正解なんだ?とよく思っていましたが、大切なことはどれが正解とかではなく浅鵞足を構成する[縫工筋・薄筋・半腱様筋の腱が上から順番に描かれていること]なんです。
つまりこの3つの腱は、別々の独立した腱としてバラバラに分けることができます。もう一度イラストをじっとみて浅鵞足を確認してください。
膝の内側の痛みを訴える患者さんの場合、この3つの腱のどこかで腱と腱の境目がくっついた状態で固まっています。
この硬くなって、くっついてしまった腱を、一本一本バラバラの状態に戻すことができれば、膝の内側の痛みをかなり軽減することができます。
実際の施術現場でも鵞足部分の筋膜リリースだけで、膝の腫れがスーッと引いたことが何度もありますよ!
めちゃくちゃ効果が高い部分なので、ぜひ〈浅鵞足〉を丁寧に施術してみてください。
触ってみてもよくわからない時は、3つの腱の「境目」を見つけて分ける
では、実際にこの3つの腱を分けるとなると、腱と腱の境目がわからないと話になりませんよね。
「いやいや、それができたら苦労しないよ」わかります!その気持ち!
僕自身、パーフェクト整体を始めた頃は「そんな境目がわかるの一部の天才だけやろ!」と思ってましたから。
それでも、ああでもない…こうでもない…と試行錯誤を繰り返しながらずっと練習を続けたら、
初めは「こんなん分かるか!」から
→「あれ、ここに境目あるかも?」(いや、勘違いかな?)
→「やっぱりここに境目がある気がする!」
と次第に感覚をつかめるようになり、今では『ほらほら、ここに境目あるじゃん!』とお伝えできるほど成長できています。
浅鵞足を構成する3つの筋肉と腱の特徴・触り方とは
そんな僕から筋肉や腱の境目を触診できるようになる【とんでもないコツ】をお伝えしましょう!
そのコツとは…「わかりやすいところから触る!」です。
「なんじゃそら⁉︎当たり前なことを言うな!」と思いました?
でもね、僕だけではなく意外と多くの先生方が、わざわざ触るのが難しいところから触ろうとするんですよね。
〈浅鵞足〉の場合だと3つの腱、同じもののように書いていますが、実際それぞれの腱に触れてみると、触れた感覚は3つとも全然違います。
[縫工筋]腱は薄くてのっぺり。慣れないうちは境目がわかりずらい。
[薄筋]コリコリした繊維質なものがある。(特に悪さがある時!)
[半腱様筋]腱は膝の裏だとギターの弦のようなはっきりしたものがある
この中でダントツにわかりやすいのは、半腱様筋の腱です。
鵞足の触診をお願いすると、なぜかパーフェクト整体の受講生さんは(昔の僕も含めて)表面の脛骨内側にある縫工筋や薄筋の、分かりずらい腱から一生懸命探し始めます。
そして「わからん!わからん!」と次第に苛立ち始め、分からなすぎてあきらめる…といった迷いの迷宮に自ら足を踏み入れるのであります。
こんなことにならないためにも、わかりやすいところから追っていけばいいのです。
では、みなさん。体育座りをして曲げた膝裏に指を当てて膝裏をなぞってみてください。
すると、内側と外側にギターの弦のようなハッキリとした〈腱〉を感じることができるはずです。その内側の腱が〈半腱様筋の腱〉です。
今度は、その腱を一本の弦を掴むようにピッとつまんでみましょう。けっこう簡単につまめるはずです。
つまんだ腱を離さないようにして、膝裏から少しずつ表側の鵞足の方へたどっていきましょう。始めは難しく感じるでしょうが、何度も練習しているうちに感覚がつかめてくるはずです。
半腱様筋の腱が、鵞足部分まで追えるようになったら、ここを基準にして、1つ上のコリコリした薄筋の腱。さらにその上が縫工筋の腱(※縫工筋の腱はかなりわかりづらいです。)
というように、1つずつ順番にたどっていきましょう。あとは練習あるのみです!
まとめ
整体師さんが、膝の内側の痛みや腫れを改善するときの施術ポイントに、鵞足があります。鵞足には浅鵞足と深鵞足があり、今回は浅鵞足の3つの腱の特徴と触り方に付いてお伝えしました。
他にもカラダには、目印となる骨や筋肉があります。
練習する時は、分かりやすい所から触り、慣れてそこを基準に分かりずらい場所を触診できるように、意識して日々練習を重ねてみてください。
しっかり触診できるようになりたい方には、認定講師に直接手取り足取り教えてもらえる本講座がオススメです。(^^
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この記事を書いたのは、一般社団法人日本パーフェクト整体普及協会・認定講師の野々村淳です。
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