<パーフェクト整体>骨盤の施術を座位で行う理由(腰仙関節、第5腰椎を正しく触れていますか?)
今回は、
・なぜ関節が硬くなるのか
・仙腸関節の調整を座位で行うわけ
・間違えやすい腰仙関節、第5腰椎の場所
についてお伝えします。
なぜ、関節は硬くなるんだろう?(筋紡錘まで刺激していませんか?)
パーフェクト整体で、関節の状態を診ていく時は、「動き」よりも、「硬い」か「柔らかい」かが、カギになります。だからこそ、画像検査や血液検査しかしない◯◯院では、「原因不明の腰痛」なんて言われたりします。(だってお◯者さんは、関節や結合組織のテンション診る意識ないですもんね。 苦笑)
では、関節はなんで硬くなるんだろう?
例えば目の前に、グラグラっと今にも倒れそうな、不安定な置き物があったら、あなたはどうしますか?おそらく、倒れそうな置き物は、とっさに手で支えようとするはずです。そうなんです!不安や恐怖の前には「固める、固まる」なんです。これが自然です。
これを、硬くなった関節に当てはめてみましょうか?
「不安定な関節は、このまま使っていたら、壊れるという恐怖に怯え、固まっている」
その不安と恐怖の声が「痛み」という体のサインです。不安定な構造を結合組織を盛って固めて、守りながら、必死で助けが来るのを待っている。その声にしっかり応えて調整し、安定(安心)すれば、固まっていたものは、「緩む」んです!緩ませるだけなら、誰だって簡単にできるんです。実際問題として、結合組織に触れば、勝手に腱紡錘に緩むスイッチが入りますから。ただし、それには「正確に触ることができる」という条件が付きますが。
筋肉に備わる筋紡錘を刺激すると、筋肉は緊張してしまう
〈腱紡錘(けんぼうすい)〉は、結合組織に備わるセンサー。刺激を受けると「緩め!」という命令が出ます。
〈筋紡錘(きんぼうすい)〉は、筋肉に備わるセンサー。刺激を受けると「縮め!」という命令が出ます。
腱紡錘を刺激して、緩んでいる間に、パーフェクト整体の指標である、「解剖学的に正しい位置」に誘導して、関節が安定する状況を作ってあげないといけません。
私たち、パーフェクト整体を使う者は、患者さんの体を実際に触り、関節や結合組織を捉え正しい位置に誘導をかけることで、「本当に緩んだ!」感覚を体感しています。
パーフェクト整体の仙腸関節の施術は座位で行う
仙腸関節の施術、パーフェクト整体を学ぶ前の私は、仰向けで施術していたけど、なかなか効果が出せなくて・・・パーフェクト整体では、座位施術を推奨していて『なぜだろう?』と思いました。
その理由が、骨盤の固定が効いて、バランスの取れる姿勢=『座位』。「揃える」ということは、「揃える基準が揃ってなきゃね」ということですもんね。そんな当たり前のことを見落としているから、結果が出てなかった!ということに気づきました。
また、座位は「人が活動する姿勢」でもあるわけですから、(もう一つは立位)その姿勢で調整できるということは後々、かなり利点があります。
だからパーフェクト整体では、まず立位で検査して、骨盤が対照になる状況を作り、そのまま座ってもらってポジションを「仮止め」します。あくまで、仮止めではありますが、まずは骨盤が左右対称の位置を、こしらえてから調整します。
そこから仙腸関節を「硬い」か「柔らかい」かで細かく見て、行ったり来たりしながら、見た目は地味〜な作業を繰り返して緩めていきます。しかし、その行き着く先は、、「あれま!なんと!」骨盤揃うって、こんな世界なのね!(幸)
腰仙関節も第5腰椎も、意外と場所を間違えている人が多いです!
前回の仙腸関節のあとは尾骨も調整して、座位での骨盤調整は終わり。そして今度は、骨盤との関節に移ります。
座位の流れで調整できるのは、腰椎との関節である「腰仙関節」です。腰仙関節はどれでしょう?と尋ねると、ほぼ高確率で、L5の棘突起と仙骨との間を指します。
L5の下関節突起と仙骨の上関節突起との関節が腰仙関節です。(間違ってたあなたは今すぐチェック!)
そして、模型でよく見てください!この1ミリもあるかないかの、隙間を正しい位置に調整するのが、腰仙関節に限らず、関節の調整というものなんです。
もし、関節調整と称して派手に動かしているとしたら、一体何を調整してるんでしょう。そして、腰仙関節がどうこう言う前にもう一つ大きな壁が、「L5を見つけられない」。何を隠そう、私も以前は、よく間違えていました。
腰痛の人は、L4とL5の間が狭く間違えやすい
よくある間違いが、L4をL5と間違えてしまうこと。腸骨陵を結んだ直線上にL4があるとか、PSISの間のちょっと下にS2があるとか、そんなのは、「健康で正しい姿勢で座れている人」の話。腰が痛いと来られる患者さまは、もっと下がっているのが普通です。解剖書にある腰の図を、頭に叩き込んだだけじゃまず見つけられません。
腰仙関節は、体のバランスを取る重要な関節で、施術をしていく過程でも色々動くため、都度、チェックを入れたほうがいい関節です。焦らずに触診して特定してください。
まとめ
今回は、
・不安定な関節は壊れるという恐怖に怯えて固まっていて、安心すれば緩む。その安心する=本当の安定がパーフェクト整体の指標である、「解剖学的に正しい位置」ということ
・仙腸関節を調整する際は、まず立位で検査し、骨盤が対照になる状況を作り、座ってもらってポジションを「仮止め」する。そこから仙腸関節を「硬い」か「柔らかい」か細かく見て緩めていくということ
・L5の下関節突起と仙骨の上関節突起との関節が腰仙関節、そしてこの1ミリもあるかないかの隙間を正しい位置に調整する、これが関節の調整というものということ
をお伝えしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いたのは、パーフェクト整体認定講師・長井 克夫です。
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