【整体肩の高さの左右差】16歳女性「肩の高さの左右差と肩の痛み」症例&質問
パーフェクト整体の本講座を卒業された先生から、臨床での質問が届いたので認定講師の答えを紹介します。
目次
16歳女性「肩の高さの左右差と肩の痛み(肩こり)」
患者さんの症状
○16歳(中3) Bさん 肩の高さの左右差と肩の痛み(肩こり)でお母さんと一緒に来院。部活(ソフトボール)は夏で引退。
お母さんと知り合いで、ご相談を受けました。
最初は、去年の夏~秋頃から、右肩に重さと痛みを自覚するようになり、お母さんが初めて肩の高さの違いに気づいて驚き、秋~去年末にかけて整形外科で、週1回30分のリハビリを約3か月間受けたとのこと。
3か月が過ぎて再度レントゲンを撮ると、骨盤はずれていないと言われ(?)、少し楽になってきたような気がしたところで通院が終了、脱臼経験を聞かれたが、赤ちゃんの時から脱臼はなし、レントゲンを撮った時も、3年に1度の学校での側弯の検診(約1~2年前だそうです)でも、何も言われたことはなかったそうです。
本人は、夏前頃から肩の高さの違いが気になり始めてはいたそうです。
初回施術の様子
先日、初回を終えたばかりです。(写真は初回前後です)
立った時の不安定感が減って、「背中の憑き物が取れてきたような気がする」とは言っていたのですが、まだまだ左右差は激しいです。
骨盤~腰椎~胸椎~肋骨~肩甲胸郭関節まで行い、就寝時に足を縛ることと、椅子に腰掛けるときは、坐骨を引いて座って頂く方法とをお伝えして初回を終了しました。
肋骨のハネが強く、腰椎~胸椎まで弾力がなく、何というか、胸椎は特に棘突起の上部(頭側)が身体の前面に向かって突っ込んでいるような、その分、下部がやたらとゴツっと背中側で主張しているような感じがしました。。
質問
10代の成長期の患者さんを施術した経験があまりないので、2つ質問です。
1:今後の施術の進め方やポイント、10代の患者さんだと注意しないといけないことがあるのか、肩の高低差をどれ位改善していける可能性があるのか
2:ここまで歪みが出てしまう原因として考えられることや、こんなに急激に進んでしまうものなのか
など、ご意見・ご指摘、アドバイスを頂ければ幸いです。
「学校が休みの日に、お母さんと一緒に来ます」と言って、数回先まで予約を入れて帰られたので、何としても最大限に応えたいと思っています。
回答(森鎌認定講師より)
Bさんの肩の高さの左右差と肩の痛みについて
こんにちは!兵庫県の認定講師の森鎌です。初回の施術、お疲れさまでした。Bさんとお母さまのご様子から、何としても改善してあげたいという先生のお気持ちが伝わってきました!
成長期の10代患者さんを施術する際の、ポイントや注意点、さらに、改善の可能性や原因について、以下に私の考えをお伝えします。
1. 施術の進め方やポイント
そもそもBさんの場合、成長期という身体が大きく変化する時期ですよね。関節や筋力のバランスも、まだ安定していないのではないでしょうか。そのため、施術は背中がガチガチの中高年をするような過度な矯正を避け、少しずつ変化を出す ことが重要です。
■ポイント
- 骨盤と背骨の歪みをしっかりチェックする
骨盤と脊柱の状態が肩の高さにも影響するので、ここは毎回念入りに。 - 肋骨の硬さをとる
肋骨のハネが強いとのことなので、左右差を意識して肋椎の調整の手法をかけて下さい。 - 肩甲胸郭の可動域をチェック
肩の高さの左右差が大きいとのことなので、肩甲胸郭と肩甲挙筋・肩甲下筋・菱形筋など周辺の筋の緊張をしっかりとチェック。
また、日常生活での注意点を具体的に伝えることも大切です。たとえば、片側だけで荷物を持たない、座るときに骨盤を立てて座るなど、アドバイスをお伝えすると良いですね。
2. 歪みの原因と進行について
Bさんのように急に歪みが現れたのは、次のような事が考えられます。
- 成長期による体の変化
10代なので、ものすごいスピードで骨や筋肉が成長しています。
そのため急に身長が伸びたりすると、筋肉が骨格の成長に追いつかず、歪みが生じやすくなります。 - スポーツによる片側への負担
ソフトボールのように片側の動き多いスポーツでは、片側の筋肉や関節に負担がかかりやすいでしょう。
投げる・打つ動作は特に同じ方にばかり動かしますからね。 - 日常生活の姿勢や習慣
日中は座っていることが多いと思うのでその時の姿勢や、片側に体重をかける立ち方なども、詳しく聞いて正しい姿勢を伝えてあげてください。
3. 施術のゴールと目標設定
今どういう状態でも、10代は回復力が抜群に高いので、パーフェクト整体とセルフケアを継続すれば、良くなるはずです。
ただし、以下の点をしっかりお伝えしてください!
- 改善まで時間がかかる可能性も
焦らず取り組むことが大事なので、お母さんやBさんにもその点については最初の段階でお伝えしてあげてください。 - 日常生活のサポート
前述のように中高年を施術する時のように、硬い所を緩めれば良いというよりも、調整しながら良い方に身体を導いてあげて行くイメージなので、施術後の姿勢や体の使い方について繰り返しお伝えすることが大事です。
最後に
Bさんのように、10代の今まさに成長中の患者さんは、臨床経験も少ないかもしれません。施術者としてもチャレンジの多いケースですが、丁寧に対応することで、必ず良い結果につながります。
何かまた疑問や気になることがあれば、いつでもご相談ください。
以上ここまで、パーフェクト整体認定講師・森鎌先生が記事を書いてくれました。
まとめ
今回は卒業生の質問に、認定講師が答えた内容を紹介しました。私(片平)から追加するとすれば、16歳成長期で一番大切なのは、姿勢指導です。
大人は、骨の形が決まっていますが、成長時期だと、普段の姿勢の通りに骨が成長するからです。
例えば、おばあさんのように背中を丸めた状態で、授業を受けたりスマホを見ていれば、16歳のBさんは、おばあさんの背中のように椎体の形が成長します。(正常な腰椎の椎体は、前が厚く後ろが少し薄いから5個重なると腰椎全体は前弯します。でも、腰が丸いおばあさんの椎体は前が薄く後ろの方が厚いから、腰椎全体は後弯しています。)
パーフェクト整体は、関節の動きが正常になるように調整するので、姿勢が悪いと、ますます後弯や側弯が進みます。その点だけは、繰り返し、Bさん親子にわかるように伝えていただきたいと思います。
女の子なので、見た目や美容(お洋服を着た時の印象)などに絡めて話をすると、理解していただけると思います。
以上、老婆心で余計なことを書きました!(><;
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