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【整体肩甲骨】緩めたはずの肩甲骨がまた固くなる理由と施術法

肩甲骨を緩めたのに、また固くなるのはなぜ?という質問がありました。パーフェクト整体本講座卒業生からの質問なので、詳しく見ていきましょう。

質問:なぜ?緩めた肩甲骨が、またすぐ癒着するの?

肩甲胸郭を施術し、緩みが出たと感じて、そのあとに肩甲上腕関節を施術して、再度肩甲胸郭の状態をみると、緩んだと思った肩甲胸郭の癒着が、また増している様に感じることが多々あります。

肩甲骨の肋骨へのへばりつき感が戻っているような…といった感じです。
理由として考えられるのは
  • 肩甲胸郭関節を解剖学的に正しい位置でちゃんと緩められていないことか?
  • 肩甲上腕関節の施術時に必要以上の力が入っているからか?
  • 手法(やり方)に問題があるのか?
  • 肋骨が固いままなのか?

どのあたりに問題がありそうでしょうか?アドバイスいただけますとうれしいです。

施術は、骨盤→脊柱→肋骨のあとに、肩甲胸郭関節→肩甲上腕関節の順番でしています。そしてまた肩甲胸郭関節に戻り再度緩めたりもしています。
必要以上に時間がかかってしまいます。よろしくお願いします。

回答:考えられる原因

パーフェクト整体の基本的考えとして、中枢から抹消に向かって施術しますので、骨盤、脊柱と中枢を調整。そして、肋椎関節、肩甲胸郭関節を正しい位置に戻すことにより、症状は改善します。

ただ、ご質問の先生のように、緩んだと思ってもまたぶり返す、なんてことは学び初めはよくあることです。

それは、正しい位置で操作できていないからなのですが、肩甲骨の正しい位置ってよくわかりませんよね?

原因1:肩甲骨の位置が正しい位置にない

肩甲骨を緩める時のポイントは、肩甲骨を正しい位置にすることです。肩甲骨を正しい位置にするにあたり、お客様に正しい位置にセットしてもらうようにするとお客様への変な負荷がなく操作できます。

▶︎やり方

 

こんなふうにしてもらうと、肩甲骨が正しい位置に近づきます。この位置で肩甲胸郭関節を緩めることが基本となります。

もし、それでもうまくいかない場合は、筋緊張が強すぎることが考えられます。

原因2:筋緊張が強すぎる

そもそも、なぜ筋緊張を起こすのか?色々原因はありますが、一般的には使い過ぎによるものが多いです。

そして筋緊張が起こると、レントゲンでは判断できない関節面の歪みが起こります。この関節面の歪みを調整したいわけですが、あまりにも筋緊張が強すぎるとなかなか関節面が正しい位置に戻ってくれないのです。

【肩甲胸郭関節周囲の筋緊張をなんとかしたい】そんな悩みを解消するのが、筋膜リリースです。

肩甲胸郭関節の筋膜リリースに必要な筋肉は以下です。

  • 広背筋
  • 脊椎起立筋
  • 大・小菱形筋
  • 前鋸筋
  • 大・小円筋
  • 肩甲下筋
  • 肩甲挙筋
  • 棘上筋
  • 棘下筋
  • 上腕二頭筋
  • 上腕三頭筋

たくさんありますが、この全ての筋膜を緩める必要がありますので、どの筋肉が緊張してるかとか膜の癒着が起こっている部位を特定してリリースが必要です。

お悩みの肩甲骨と肋骨の間が緩んだと思ってもぶり返している場合は、触りにくい肩甲下筋を緩めることが、特に必要になります。

▶︎肩甲骨をフリーにする手順!

肩甲下筋は肩甲骨の裏側についているため、いきなり肩甲下筋には触れることができません。

①まずは、広背筋、棘下筋、大円・小円筋、上腕三頭筋を緩めます。

②ここまで緩んだらやっと肩甲下筋にアクセスするのですが、起始から停止までできる限り追いかけてリリースします。

肩甲下筋の起始は肩甲骨の肩甲下窩、停止は上腕骨の小結節と小結節稜ですね。端まで追いかけるには、腋窩からぐりぐり指で押さないように、こっそ〜〜〜りと辿っていかなければなりません。

もし、腋窩は入り組んでいてよくわからないなら解剖書と睨めっこして、自分の体で触って、1つ1つの筋肉を触り分ける練習をしてください。

パーフェクト整体本講座を卒業されている方は、練習会や個人レッスンで認定講師に正確な位置を確認する機会があるので上手にご活用ください。

まとめ

緩めたはずの肩甲胸郭関節がまた固くなるというお悩みに、今回は回答しました。

肩甲骨を正しい位置で、動きがつくように施術すること。それには筋膜リリース、特に肩甲下筋のリリースが大事です。しっかり端から端までリリースできると、ゆるゆるの肩甲胸郭関節が叶います。

ぜひしっかり練習して出来るようになってくださいね。

▼それ、どんなふうにするの?という方へ

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この記事を書いたのは、パーフェクト整体認定講師・吉田大道です。

パーフェクト整体 吉田

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営業時間:10:00 ~ 17:00

定休日 :土・日・祝

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