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【整体腰痛】仰向けで寝られないお客様に対する4つのアプローチ

腰痛で仰向けで寝れないお客様に、あなたは施術家としてどのように対応しておられますか?

動画で見たい方は下記をタップしてください。

整体 セルフケア

仰向けで寝られないお客様対応

先生、受講生さんからよくある質問として、お客さまが仰向けで寝られないっていう方がいるらしくて、そういう場合、寝具で何かアドバイスをした方がいいのか?

それとも、技術的なアプローチでどうにかできるのか?という質問がよくあります。教えていただけますか?

片平悦子そうですね。お客様は百人百葉で、いろんなタイプの人がいます。私が、2016年末から仕事の関係でハワイに行って約2年半住んでいたんですけど、ルームシェアなので当然ベッドです。

1ヶ月くらいベッドに寝てると、腰が痛くて、腰が痛くて、、腰が抜けそうになりました。

仕方なく、寝具を引きずってフローリングに行って硬いところに寝てました。すると、その抜けそうな腰が良くなるんです。

  • 特に仙腸関節とか腰仙関節が硬い方は、寝返りが打てないようなフカっとしたマットレスは結構きついです。
  • 逆に、すごく腰が痛くて辛くてどうしようもない時は腰の負担を減らすためにふかふかの布団やベットがいいことがあります。
  • 妊婦さんもお腹の重みを吸収するふかふか布団の方が腰は楽です。

なので、今回は

  1. 施術のポイント
  2. セルフケアをアドバイスするポイント
  3. 寝具の考え方
  4. リピートにつながる考え方

を、話してみます。

施術のポイント

片平悦子仰向けに寝られないのは多くの場合、仙腸関節と腰仙関節が硬いです。

起きている時には腰は少し反って5個の腰椎が前弯しています。

この5個の腰椎の椎間関節が柔らかければ、日中は5個の腰椎が積み上がって前弯しているけど、寝たら一個一個の椎骨がお腹の重みでベッドの方に落ちていきます。

つまり、健康な人はねた時に、腰の下に手が入らないのが正解です。

首も同じです。起きている時は7個の頸椎が前弯しています。

正常な頸椎なら、寝たら伸びてベッドの方に一個一個の頚椎が落ちていき、ベッドにつくから自力で踏ん張らなくてもよくて、リラックスできます。

正常なら起きている時は弯曲があり、寝たら真っ直ぐになるのが正常なので、施術のポイントは仙腸関節と腰椎の椎間関節を緩めることです。

あなたが、その技術を持っているなら、丁寧に施術して関節を緩めてあげるといいです。

うまく緩めば、仰向けの場合、腰椎の下に手が入りにくくなってきます。そうなれば施術がうまくいっていると思っても大丈夫です。

もしくは仰向けのお客様の仙骨の下に自分の手全体を入れて見ることです。手が押しつぶされそうに重かったら仙腸関節が硬い証拠です。

それが施術した後にある程度軽くなっていたら、仙腸関節は緩んでいると判断できます。

なので、あなたの施術でこんな変化が出せるならぜひ、施術なさってください。

ちなみにパーフェクト整体は、仙腸関節や椎間関節はとことん詳しく教えていますので、興味がある方は概要等からご覧いただくといいかなと思います。

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セルフケアをアドバイスするポイント

次にセルフケアですが、反り腰の人は腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)が縮んでいます。縮むということは、腸腰筋の起始・停止の距離が近くなっているということ。

腸腰筋の停止は大腿骨の小転子です。

なので、膝が外に行く形=カエルさんの脚になった状態だと、停止である小転子が起始に近づきます。

だから、カエルさんの脚にして寝ていると、反り腰をさらに悪化させてしまいます。それを予防するためには(=小転子を遠ざけるためには)太ももの中間あたりor膝のお皿の上あたりで、脚を縛って寝るといいです。

こうすることで、カエルさんの脚にできないので、小転子の位置がキープされるので腸腰筋が縮まなくなります。

 

縛る?

 

片平悦子はい、縛るんです。これは、セルフケアとしてとても有効なので、本当に腰が辛い時はお勧めです。

私も調子が悪いな、腰が重いな、坐骨神経に沿って締め付けられてきたなと感じたら、脚を紐でしばって寝ます。

3日・4日脚を紐でしばって寝ると、いつの間にか痛みが消えて楽になっています。

これは、自分でも試し、お客様でも試して経験的にわかっていることなので、お客様にもお勧めしたらいいと思います。

 

紐の種類とか縛り方ってどうすればいいんですか?

 

片平悦子紐の種類は伸びない紐を選ぶことです。伸びなくて平たい紐なら最高です

ダメなのは、コルセットとかゴムベルトとか、どんどん締め付けるタイプのものです。

コルセットとかゴムベルトとかは、幅が広いし安定するのでしばったその時は気持ちいいのですが、寝ている間もずっと締め付けている形になるため、血流が悪くなってきます。だから、伸縮性があるものでは縛らないでください。

伸縮性のない、伸びない紐を使いましょう。

着物用の腰ひもとか、幅が5センチくらいあって平らな紐を自作してもいいし、日本手ぬぐいを2つ繋いで縛ってもいいです。通販で買うこともできます。

伸びないひもで、窮屈ではないくらいに絞るのがコツです。

縛る時は、左右の膝がピッタリくっつかなくても大丈夫で、少し開いててちょっとゆとりを持たせてでもOKです。

構造上、拳1つ分開くのはOKなので、ちょっと隙間を作るくらいの感じで縛っていただくといいです。

寝具の考え方

片平悦子寝具の考え方も、先に私の失敗例を話したら、すごくわかるんじゃないかと思うので話します。

今、いろんな枕が売られていますよね?その枕のほとんどが、首のアーチにぴったり合う枕じゃないですか?

起きてる時の首の前弯アーチにぴったり合う枕は、お試しで枕に頭をつけたときは、

「これいいですね!」
「寝返りうってもぴったりですね!」
「これ買います!」

と思います。当然です。頚椎の前弯アーチにフィットしているから、『私のための枕がここにあった!』というふうに感じます。

ですが、購入して使っていくうちに、「なんだか合わないな…」と感じて、寝具ジプシーになっている方はたくさんおられます。

なぜだと思いますか? 

それは、前述の通り、寝た時は7個の頚椎の湾曲(前弯)は、消えるのが正常だからです。

7個の頚椎が動けなくて固まっていれば、頚椎は辛くて首こりを感じますが、ベッドに寝ても1個1個の頚椎がすぐには伸びてこないから、頚椎の前弯にフィットする枕でサポートしてもらうと、寝付きがいいわけです。

でも、枕で固定した前弯した頚椎(首)は、頭を支えるための起きている時のアーチだから、枕で前弯をキープしたまま寝ることは、寝付きは良くてもリラックスはできません。

つまり、頚椎の前弯にぴったりあった枕は、疲労が取れないということです。

今、首で説明したけど腰でも同じです。

腰の下にスカスカ手が入るような状態で寝たら、腰の疲れは取れません。

腰椎の椎間関節(骨と骨をつなぐ関節)がゆったりしていれば、仰向けに寝ると腰椎1個1個がベッドにむかい、下に落ちてくるはずです。

でも、腰の下にスカスカ手が入る人は、5個の腰椎がギュッと固まってる状態になっているわけです。

こんな状態のまま寝たら、朝起きたら疲れています。寝たのに疲れてが取れていないということです。

腰椎の前弯は、腰仙関節・椎間関節・仙腸関節が反った状態で固定されていることが原因なので、寝具の選び方で大事なのは、椎間関節とか仙腸関節が寝ている間に、バラバラに動けて、5個の腰椎全体がゆっくりベッドに落ちてきて真っ直ぐに寝れることをサポートする寝具じゃないとダメだということです。

就寝中に無意識に体や腰を動かそうとした時に、ふかふかベッドだったら動けないじゃないですか?だから、寝具は硬い方がいいんです。

日本人は、畳の上に綿布団を1枚敷くぐらいが、本当は1番いいと個人的には思っています。

通常、寝ている時は、自重がかかって2時間したら、血液が下に溜まってくるので、ちょっと寝返りを打とうとします。その寝返りを打つときに、仙腸関節が動き椎間関節も動くので、無意識に寝返りを打てる硬さの寝具が本当は理想的です。

だから、その辺を基準に選んでいただくといいかなと思います。

ちなみに、私がハワイで診たお客様で、60後半の男性は、腰椎の4番と5番の棘突起がない方で、なんと手術して取っちゃった方でした。

『え?腰が痛いからって、、、そんな手術するんだ‼️』と、内心ギョッとしたんですが、棘突起がないいんですよ!だから、治療が非常にやりづらかったお客様でした。ご本人は相当お苦しかったのでしょう。

彼は普段、ふかふかベッドに奥さんと寝ているとおっしゃるので、「悪いけどそれ硬い布団にしてみたらどうですか?」と提案してみました。

すると、日本から早速、わた布団を取り寄せて使ってみたらしいです。「前より楽だ」って言っていました。だから、体験的には寝返りが打てるくらいの硬さの寝具をお勧めするといいと思います。

ということで、色々な寝具が出てるけど、判断基準は、すごい寝心地が良くても、無意識に寝返りを打とうとして打てなかったらアウトです。

「目がぱっちり開いている日中は、寝返りは誰だってうてますが、そうじゃなくて、夜 就寝中に、無意識で『う〜ん・・』と寝返りを打とうとした時に、寝返りが打てるような寝具を選びましょう」というアドバイスをしてあげましょう。

リピートにつながる考え方

片平悦子腰痛で、仰向けで寝られないお客様は、結構重症の部類に入ります。ということはリピート通院が必要なお客様だということです。

だから、最後にお客様への声がけについて、話をします。

お客様は、お金を払って施術を受けに来るのですから、施術家がちゃんと仙腸関節とか腰仙関節、椎間関節を施術できることは当たり前の前提です。

施術もできないのに「布団を買いましょう」と言ってはいけません。

布団を買うのも、お金がかかるのですから、治せないのにお客様にそういう声がけはちょっと失礼です。なので

「今日は◯割くらい緩みました」
「あと3回ぐらいやってみたら、この程度まで緩むと思います」
「それで寝具を変えたらどうなるか様子見ましょうか」

などと、施術家がちゃんと施術をして、改善に向かっているということを伝えながら、寝具のアドバイスやセルフケアについて伝えないと、本末転倒になりますので、そこはくれぐれも気をつけてください。

まとめ

腰痛で、仰向けで寝れないお客様について4つのことを話しました。

1、施術ポイントは

  • 仙腸関節・腰仙関節・椎間関節のズレを調整し、関節本来の動きをつけてあげること
  • 繋いでいる筋肉が硬ければ、筋膜リリースして筋肉が動けるようにすること

2、セルフケアとして

  • 足を縛って寝ることも小転子固定になるので有効
  • 理由を説明して、できるならやってくださいと提案しよう

ただし、お客様が絶対やるかどうかは保証の限りではないので「やりましたか?」と聞いて「やってない」と言ったら、「大丈夫!やらない人が普通だから」「気が向いたらやってね」と、お客様を絶対に否定しないようにしてください。

「なぜ、やらなかったんですか?」な°と追い詰めると嫌われますので、気をつけてください。

3、寝具

寝具は睡眠の質に関係するのでとても大事です。とはいえ、健康ならどんな寝具に寝ても平気です。

体が悪いからこそ、寝具が悪いのではないかと思うお客様に対して、先生は、ちゃんとよくすることに主眼を置きましょう。

その上で、寝具やセルフケアのアドバイスをするならお客様も納得されますので、しっかり改善することを意識してください。

4、改善のためにリピートしていただく

お客様が仰向けで寝れない腰痛を訴えた場合、症状は重症の部類に入ります。つまり、1回で良くなるなんてことないです。

仙腸関節は結構大きな関節だし、体重を右と左に分散していく要の部分なので、動きをつける施術は必要です。

だからこそ、きちんとリピートしてもらえるようなトークをしてください

マインド的には、技術が先です。ちゃんと良くするから来てください。

その上で、いろいろケアをすると早く楽になりますよというスタンスで、話をしていきましょう。

今回の話に、なるほどと思う点があれば、活用してください。

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この記事は、片平悦子が書きました。

パーフェクト整体 片平悦子

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