私は約10年間、整形外科のリハビリ室にいました。

整形外科では、患者さんに対して「正座は膝への負担が大きいから、しちゃダメですよ」という言葉が当たり前でした。

膝が正常なら正座したほうがいい

当然、私はパーフェクト整体を学ぶまでは、何の疑問も持たずに、お客様に対して「正座は望んではいけない」と言ってきました。ですが、パーフェクト整体を学んでからは、しっかり治療し、改善後は【正座をした方が良い】ということを知りました。

今日の内容をお読みいただくと、どうして正座ができないのか?という部分で、施術の組み立てや、お客様への説明に役立つと思います。

当院では、「整形外科や他の整体院では、そんな説明されたことなかった」という声が多くなり、お客様にとても喜ばれています!

蝶番関節と膝の屈曲運動

膝関節(大腿脛骨関節)は蝶番関節です。蝶番関節ってなんぞや?という方のためにザックリ言うと、一昔?ふた昔?前に流行った、折りたたみ式パカパカケータイのような動きをする関節です(笑)

大腿骨の顆部を側面から見ると、後方にいくにつれ曲面になりカーブが強くなっています。つまり、膝はもともと、正座の動きが出来るような関節構造をしているので、正座という行為自体は“ 膝の負担になることはない ”ハズなのです。

正座が出来ない理由

正座ができない理由として

  • 膝関節の軸があっていない
  • 関節に均一の隙間がない
  • 滑液の浸潤が足りていない
  • 膝蓋骨の位置が悪い

という理由が考えられます。

脛骨は屈曲初期に、軽度の内旋をします。膝を曲げる際に、20°くらいの屈曲位までは、大腿骨に対し脛骨は転がり運動をし、その先は大腿骨関節面を滑るようになるのですが、多くは脛骨が外旋して固まっており、屈曲初期の内旋が出来ない状態にあります。

また、多くは膝が軽度屈曲位で固まっていることが多く、膝関節面の後ろ側が詰まったまま、関節の隙間がほとんどない状態にあります。

施術で意識すること

そのまま膝が曲がっていけば、すぐに関節面どうしがぶつかり、こすれてしまうので、施術の際に関節面に“ 均一の隙間 ”を作ることを重視しなければなりません。

さらに、軸が合っていないまま正座に向かうと、大腿骨の関節面を不適合なまま脛骨が滑っていくので、とても痛みが出やすい状態になります。

膝関節が正常なら

最大屈曲時には、脛骨上端が大腿骨に対して後方に滑っていくので、軸が合って隙間が均一な状態になれば、むしろ正座をした方が、脛骨の後方への押し込みも補助することになります。

当院では実際、変形性膝関節症の施術後やお風呂上りに、1分くらいですが正座をしてもうように指導しています。(※もちろん施術後で可動域が出た上で、痛みのない範囲内です)

いきなり正座がつらかったら、膝の裏に座布団をかますなどしても良いでしょう。そうすることで、膝関節全体に滑液を浸潤させることになります。

ちなみに、膝蓋骨は大腿脛骨関節の軸が合わないままいじるともれなく“ 施術前にはなかったハズの痛み ”をお持ち帰り頂くことになります(>_<)

必ず大腿脛骨関節の軸を合わせてから調整してください!

 膝蓋骨 について

  • 股関節施術後の股関節の痛み
  • 階段の昇り・降り(特に降りる際)の膝の痛み
  • あぐら座位での膝の痛み

など、すごく強い痛みではないけど、意外と苦戦されるような経験はございませんか?

また、ガッツリと下肢を施術した後に『さあ、どうだ!』と症状確認してもらったら、「先生、あとまだちょっと痛みが残ります」という残念な訴えに、悩まされたことありませんか?

そのような時には、膝蓋骨の動きが不十分ではないか?と疑ってみて下さい。

膝蓋骨の構造

ご存知の通り、膝蓋骨は人体最大の種子骨で、俗に“お皿”と呼ばれていますが、お皿というほど薄いものでもなく裏面は垂直稜という出っ張りがあり、ソロバンの玉のようになっています。

大腿骨内外顆前面の溝に、膝蓋骨の裏面がソロバンの玉がおさまる鞍関節です。

膝蓋骨は、膝関節屈伸時に大腿骨の溝を上下に滑るように動きます。また、膝蓋骨は膝関節伸展位では、側方へも可動するのですが、屈曲位や筋が活動状態にある時には、膝蓋骨の側方移動はほとんど起こらないといわれています。

膝蓋骨の施術ポイント

私は整形外科勤務時代に、内側顆よりも外側顆の方が隆起が小さいため、外側の方に動きやすく、内側にはほとんど可動しないと学んできました。

ですが、パーフェクト整体を学んでから、ソロバンの玉の膝蓋骨が、脛骨と大腿関節の軸が正しく合った状態の溝の中では、上下左右斜めといろんな方向に動くのが正常である、ということを知りました。

それは、本当に、溝の中を正しい隙間を保ったまま移動させればの話で、この“正しい隙間”を無視したまま施術をしたために失敗したことがあります。本当の引っかかりを見逃し,あぐらをかくと痛むという患者さんの、最後の症状がなかなか取れずに苦労したことがありました。

膝蓋骨は力任せに動かせば、あちこち動いて何の問題もないように感じますが、適切な圧をかけて動かすと、本当の引っ掛かりが見えてきます。

施術のコツは、膝蓋骨と大腿骨の隙間が実際にどれくらいあるのか?をイメージしながら、その隙間をつぶさない圧力で操作をすること!

その際に、ただ上下左右斜めに動かすのではなく、大腿骨の溝の中をソロバンの玉がしゃくるような動きで動かすように意識してみてください!

今回は、膝蓋骨の構造と運動をお伝えさせていただきました。そして実際の施術の際のポイントも、お伝えさせて頂きました。これを意識するだけで、膝蓋骨の調整に変化を与えられます!

施術で注意すること

膝蓋骨は調整をミスすると、もれなく来院時になかった痛みをお持ち帰りさせてしまいますので、自分・身内・友人でしっかりと練習をしてから、臨床で使ってくださいね!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事は、旧認定講師の記事を記録したものです。文責:片平悦子

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