【整体 O脚】子供の頃からのO脚:構造的原因と機能的原因、改善法&セルフケア
整体のお客様で「O脚がよくなりませんか?」と聞かれることがあります。あなたは、どのように対応していますか?
子供の頃からずっとO脚だったお客様は、大人になるともう骨は変形しているのか?それとも、整体師に何かできることがあるのでしょうか?ないのでしょうか?
う〜ん、、、微妙です。微妙としか言いようがないんです。
良くなることもあるし、良くならないこともあるし、、、

その違いってあるんですか?
目次
O脚の原因:2種
O脚はO脚でも
- 構造的に骨の問題でO脚なってる場合
- 機能的な動きの問題でO脚になってる場合
があるんです。
構造的な前捻股の場合
構造的な問題は、生まれつき前捻股(大腿骨・骨頭が通常より前に行っている)だと、脛骨が外に弯曲して育ちます。脚全体として、バランスを取るのにそうなります。
前捻股とは、股関節の骨頭の前捻角が正常の範囲は10度〜15度なのに、対し前捻角が15度以上の股関節をいいます。イラストを参考にしてください。

(引用:https://ves-salon.com/magazine-7/)
前捻股になって大腿骨・骨頭が前に行くほど、体のバランスを保って立つために脚は外重心になります。すると、脛骨自体がまっすぐではなく、外に弯曲します。
この場合のO脚は、構造的な場合の生まれつきの前捻股なので、残念ながらあきらめるしかないです。
ちなみに、逆のパターンで後捻股になると、土踏まずの内側の辺がモリッとしてきます。こんなふうに、
- 前捻股は脛骨が外側に弯曲する
- 後捻股は土踏まずの内側がモリッとする
と言う特徴があります。お客様には、構造的な問題なので詳しくお伝えください。
機能的な前捻股の場合
機能的に問題が発生した前捻股の場合は
- 横座りをしたり
- あぐらをかいたり
- 足を組んだり
して、膝を常時、外旋方向に使うと、つまり股関節を外旋・外転方向に使っていると、その位置が常態化してきます。
でも、歩く時には外向きの膝を前向きに戻さなくてはいけません。なので、例えば、いつも横座りをして股関節が外旋・外転方向に来ていて常態化している人が、歩く時には、膝を無理やり前向きに戻すわけですが、戻そうとしても、膝が戻らなくなってきたら、O脚になっていきます。
股関節の外旋・外転が常態化して、筋肉がその角度で働くようになると、なかなか本人がまっすぐにしようと思っても、まっすぐにはなりません。
もしくは、股関節骨頭が外旋・外転で固まってしまうと、連動して脛骨が外旋方向にずれることでバランスを取るしかなくなります。その結果、 大腿脛骨関節(膝関節)がズレると、第3者から見るとO脚に見えます。
なので、構造的なO脚は諦めていただくしかないですが、機能的なO脚なら、整体師ができることはたくさんあります。
機能的な前捻股の施術ポイント
機能的な前捻股の場合には、第1に、大腿脛骨関節のズレがないかどうかが大事です。
脛骨の尖ってるところは、前を向いてるのが正常ですが、その尖っているラインが外を向いてたら、脛骨が外旋していると判断できます。
なので、その脛骨の外旋をどうやって改善できるかが大事になります。
骨がズレることで筋肉のつく向きも変わりますので、例えば、
- 大腿四頭筋やハムストリングスがつく位置(起始・停止)の緊張はないか?
- 膝周りの靭帯の緊張がないかどうか?
を、良くチェックしてください。
上記2つが改善すると、意外とO脚は少しずつ改善して安定してきます。
また、股関節の問題ではなく、内反捻挫が治っていなくて距骨が外前にズレたままだと、これまた外重心になっていき、だんだん膝の外側に体重がかかってきてO脚になってる場合もあります。
原因はいろいろあるので、よく見極めて施術をなさってみるといいかと思います。
機能的な前捻股の施術ポイントを紹介します。
・仙腸関節
・股関節
・大腿脛骨関節
・大腿膝蓋関節
・上脛腓関節
・下脛腓関節(捻挫している場合)
・距腿関節(捻挫している場合)
以上7つの関節を施術して、さらに引き攣る筋膜・靭帯をチェックしリリースしましょう。
機能的な前捻股を施術した結果
機能的な前捻股は、10cmくらい両膝の間がパカーンとあいていたO脚は、5cmぐらいまでに減ることは結構あります。
ですから、機能的な前捻股は、施術ポイントをきちんと施術して、関節のズレを治し、膜の癒着をとれば、O脚改善は見込めます。
施術時のゴール設定
女性はO脚だと、『見た目が悪い・・』と悩んでいる方が多いですが、構造的なものは無理なので、それはね「ちょっと申し訳ないけどこういう訳だよ」お客様に説明してください。
機能的な前捻股でO脚の場合は、10cm開いていたのが0cmになる保証はないので、「こことここが硬いですよ、どの程度良くなるかわからないけど、できる限りいい状態に戻してみましょうね」と言う希望が持てるような話はできます。
また、「何cmくらいまで閉じたら嬉しいですか?」とお客様に確認して、施術のゴールを最初に設定するのも、頑張れる秘訣かと思いますので、そんなことを意識しながら施術なさるといいかと思います。
O脚施術を定着させる【セルフケア】2種
O脚の場合、構造的なものはちょっと諦めていただくしかないですが、機能的なものだったら相当改善することは予測できます。
施術後の状態をキープするには、セルフケアを2つお教えするといいです。
筋肉の使い方の癖を修正するセルフケア:タオルギャザー

今まではO脚の位置で筋肉を使っていたのが、施術後、膝関節の角度が変わったところで筋肉を使えるようになることを目的にして、左右の膝を閉じ、立った状態で、床に敷いたタオルを足の指先でクチュクチュと引き寄せるような動作をしましょう。
毎晩お風呂上がりになさるて継続できます。
関節の動きのクセを修正する:膝そろえ屈伸運動
お風呂上がり膝の屈伸運動をしてください。
その時に、両膝、お皿の上下を、お皿にぶつからないように紐で縛って、両膝を閉じて屈伸しましょう。
危険なので、屈伸の際はどこかに捕まって行ってください。こうすると、今までの癖で屈曲する時に外に向いていた膝が、強制的に前を向くようになります。
毎日行うことで、段々に膝の正確な屈伸方向を体に覚えてもらいましょう。
まとめ
O脚は大きく2種類に分けることができて
- 構造的に骨の問題でO脚なってる場合
- 機能的な動きの問題でO脚になってる場合
があること。
構造的な問題でO脚になっている場合は諦めるしかないけれど、機能的な問題でO脚になっている場合は改善できること。その施術ポイントやセルフケアについてお伝えしました。
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この記事は、片平悦子が書きました。
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