首の回旋ができない原因 ❶ 肩甲胸郭関節が動かない

肩甲胸郭関節は、胸郭と肩甲骨の関節です。ここは骨と骨が直接接続する関節ではなく、間に前鋸筋と肩甲下筋が挟まっている関節です。

肩甲胸郭関節が動かないと、肩甲骨の上角から頚椎に伸びる肩甲挙筋が緊張し、その結果、頚椎の動きの制限が起こります。

肩甲挙筋

◾️施術ポイント

肩甲挙筋がゆったり動けるためには、肩甲胸郭関節の動きをつける事が大切です。

*肩甲骨裏面の肩甲下筋の起始部&前鋸筋の停止部が緩むと、それよりも浅い肩甲挙筋は触らなくても緩みます。

首の回旋ができない原因 ❷ 胸鎖乳突筋の動きがが硬い

胸鎖乳突筋は、胸骨柄、鎖骨近位部が起始で、停止は側頭骨の乳様突起です。この筋肉が硬くても首の回旋は制限されます。

胸鎖乳突筋

◾️施術ポイント

この胸鎖乳突筋を緩めるポイントは、起始部の胸鎖関節です。

動きが悪くなっている胸鎖関節を緩めると、胸鎖乳突筋の緊張が取れ首が回りやすくなります。

首の回旋ができない原因 ❸ 斜角筋の動きが硬い

斜角筋は、前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋と3つあります。これらの斜角筋が動かなくても首の回旋は制限されます。

前斜角筋 中斜角筋 後斜角筋

引用:https://1post.jp/2103

◾️施術ポイント

  • 前斜角筋・中斜角筋を緩めたい時は胸鎖関節の下で第1肋骨の隙間に停止するので、胸鎖関節を緩めることがポイントです。
  • 2つ目のポイントは、第1肋骨と鎖骨の胸骨端にコピー用紙1枚の隙間ができるように操作することです。
  • 後斜角筋を緩めたい時は、第2肋骨外面に停止している部分、ちょうど第2肋骨が鎖骨の外1/3の下を通過するあたりの緊張をとる事がポイントです。多くの場合、ここで第2肋骨と鎖骨が粘ったようになっているので、こちらもコピー用紙1枚の隙間ができるように操作しましょう。

首の回旋ができない原因 ❹ 上位肋椎関節が動いていない

第1、第2、第3、第4肋骨は特に動きが制限されやすいです。原因❸の斜角筋が緊張していると第1第2肋骨の前側が動きが制限されます。ということは第1第2肋椎関節にも負荷がかかって動きが悪くなります。

第3、第4肋骨は肩甲骨との間で隙間がなくなると、粘ったようになって肋骨が動けなくなります。

その結果、首の回旋がしにくいという事が起きます。

◾️施術ポイント

第1〜第4肋椎関節節を緩めましょう。

首の回旋ができない原因 ❺ 肩甲上腕関節が窮屈

肩甲骨関節窩に対して上腕骨頭が突っ込むと、肩甲骨が押され原因❶につながります。また、肩鎖関節が圧迫される→鎖骨が圧迫される→原因❷❸❹につながります。

首がまわらない

◾️施術ポイント

肩甲上腕関節が、正しい位置で正しく動くように施術しましょう!パーフェクト整体の該当する部分をテキストと動画で見直し練習してください。

まとめ

「首の回旋ができない原因は何ですか?」と、パーフェクト整体の講座生さんから質問がありました。ここでは、原因と施術ポイントをあげましたので、詳しい内容は講座で使ったテキストや動画を見直して確認してくださいね。

 

この記事を書いたのは、パーフェクト整体創始者・片平悦子です。

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