【五十肩】の苦痛は、放っておけば3年〜5年で楽になると言われたりします。

確かに痛みは取れますが、手当して可動域制限の解除ぷをしなければ「痛くはないけど、腕がまっすぐ上がらない」「痛くはないけど、腕を大きく回せない」などの不快感が残ります。

では、どこに重点を置いて施術したらいいのか?今回は、【五十肩】の施術のキモは【肩甲胸郭関節】だと気づいたきっかけについて書いてみます。

五十肩施術のキモ?!

あれは、開業5年目のある日のことでした。常連さんが「道を歩いていて、転んで右手をついた」と言って来院されました。

当時50代の女性で、体重が70キロ以上はあると思われる方です。彼女は常連さんだし、月1ペースで施術していたので、良くなるのは簡単だろうと私は思っていました。

施術後は楽でも、すぐ戻ってしまう

ところが、、、いつものように施術して、3回、5回と通院していただいても、「そのときはいいけど、翌日には戻ってしまう」と、おっしゃるではありませんか?

持てる技術を全て試し、脊椎椎間関節・胸鎖関節・肩鎖関節と当時持ち合わせていた技術で動かすことができた関節は全て操作しました。

必死で頑張って、この結果です。『やるべきことを全てやってあとは何ができるんだろう?』悩み抜いた私は、何気なく施術後に立ち上がっていただき、後ろから彼女を観察してみたのです。

すると,驚くことに、肩甲骨の位置が左右で明らかに違うんです。

右肩が上方に上がり、かつ上方回旋しているではありませんか!!「次回はこの位置の違いをなんとかしましょう!」と言ってはみたものの・・・こんなとき、どうするのか???



どうするのがいいのかはよくわかりませんでした。

各種セミナーで「肩甲胸郭関節」の緩め方を習ったことはありませんでした。

運動生理学の本もジロジロ見ましたが、ヒントになることは何も書いてありませんでした。第一、肩甲骨の正しい位置の指標すらありません。困りました。。。

あなただったらどうする?

「あ!肩甲骨の高さが違いますね」とは言えても、どうやってそれを、正しい位置に戻せばいいのでしょうか?

次回、彼女が来院された時までに答えは出せていませんでした。やむなく苦肉の策で、痛みがない側の肩甲骨と同じ位置に、痛い側の肩甲骨を合わせてみたのです。

するとなんと、なんと、今度こそ本当に痛みが取れていったではありませんか?

それからの私は、特にムチウチの方は、絶対に【肩甲胸郭関節】を施術するようになりました。

その結果、起こったことは何か?入院しても、、安静にしてもよくならなかった、、頭痛やめまいが取れていきました。楽しくなった私は、どなたにも【肩甲胸郭関節】を取り入れました。

「肩甲胸郭関節」、、、驚くような変化が続出

臨床現場で起こった変化は以下のようなものです。

・メニエール氏症候群の症状消失
・パニック障害の改善
・手のしびれやバネ指、腱鞘炎の改善
・リウマチの方の関節が生活に支障ない状態に改善
・喘息の患者さんが再発しない状態まで改善

特に、手のしびれは、医師から頚椎ヘルニアと診断され、諦めている方も全員よくなって行かれたのです。

もちろん、これらは全て私オリジナルの頭蓋骨調整も行ってはいますが、【肩甲胸郭関節】が緩まないうちは、頭蓋骨調整しても戻ってしまうこともわかるようになりました。

わかってみれば、下肢を駆動させるのに骨盤が大事なように、上肢を駆動させるのに【肩甲胸郭関節】が、とても大事なのは当然です。

まとめ

五十肩のお客様は、【肩甲胸郭関節】をチェックして位置異常を戻し、動きをつけてください。

もちろん、椎間関節 – 肋椎関節 – 肋骨が正しい位置で動いていることが【肩甲胸郭関節】施術の前提ですので、順番を大事に施術してくださいね。

肩甲胸郭関節の調整法に興味がある方へ

もし、【肩甲胸郭関節】の施術に興味があるなら、下記を参考にしてみてください。

【肩甲骨はがし】症状別PDF

この記事を書いたのは、片平悦子です。

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