【整体 坐骨神経痛】ヘルニアで坐骨神経痛のお客様に関して質問です!(症例つき)
パーフェクト整体の講座生Sさんから、ヘルニアで坐骨神経痛のお客様の施術に関して、質問をいただき認定講師が答えていますのでシェアします。
ヘルニアで坐骨神経痛のお客様の症状
一昨日にヘルニアで坐骨神経痛の患者さんが来院されました。
患者さんの症状としては、
- 3〜4ヶ月前に最初は尾てい骨が痛くなってきた
- シビレが出てきたのが2ヶ月前
- 朝痛い〜日中よくなる〜夕方また痛い
- 運送業をやっていて重いものも扱う
- 現在、右のお尻からつま先までシビレがある状態
施術としては、座位で仙腸関節から仙骨〜L1まで
仰臥位で、「股関節」「右腸骨をAS方向へ調整」「足関節」といった感じ行いました。
術後の状態
最初は立位で伸展・屈曲共に痛みで出来なかったのが、伸展は思いっきり出来るようになり、屈曲は最初より10〜15度程度ROMが改善し施術を終えました。
質問
そして今回質問させて頂きたいのが、来院の際に患者さんが画像データをCD-ROMで持ってきてくれたのですが、私はMRIやレントゲン画像の正しい読み取り方が分かりません。
そこで頂いた画像データをZIPファイルで添付しようと思ったのですが、ZIPファイルは添付できないようなので、データ便にファイルをアップしました。
どなたか画像を読み取れる方がいらっしゃいましたら、どのような状態になっているのか?今後施術で気をつけた方が良い点などあればご指摘いただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。
MRI画像が一回目にダウンロードした時には見れたのですが、説明用に画像に矢印を入れて編集しようと思って一度閉じたらそれ以降は私のPCではファイルが開けなくなってしまいましたので、その時点で私が見た画像について答えられる範囲内でお答えしますね。
どの画像か忘れましたが、おそらく一番目か2番目の画像に冠状面で脊椎に縦に3本、横断面では1つの椎間板に対して3本ずつ線が入っていると思いますが、その線上で横断(縦断も)したのが各画像になっているという意味です。
矢状面ではL5、S1間の椎間板がはっきりと後方に逸脱しており、なんちゃってヘルニア診断ではなく、ちゃんとしたヘルニア所見が現れています。L3,4間、L4,5間も少し怪しい感じがあります。
横断面では特にL5、S1間だったと思いますが、左後方(たしか左だったと思います)に髄核が逸脱しているのがはっきりと見られています。
椎間板は、線維輪の水分が少なくなってくるとMRI上では黒く映ります。ヘルニアが出ていなくても、黒くなっている所はクッション性が消失していると思われるため、椎間板症などの診断名がつくこともあります。
痺れや下肢の症状はヘルニアの影響も大きいでしょうが、実際には同じくらいはっきりとヘルニア所見があっても無症状という人もたくさんいます。
なので、ヘルニア所見にとらわれずに骨盤、脊柱、両下肢をしっかりと施術していけば、十分に改善の可能性はあると思います。
ただ、改善が見込めない時には無理に患者さんを抱えこまずに病院に回すよう連携をしっかりと取り続けるようにしてくださいね。
注意点はこれだけヘルニアが出ているので、正しくない座位、腰猫背のままの状態での施術で、下部腰椎の左後方に圧がかかるような仕上がりにすれば痺れ感が悪化するかも知れませんので、椎間関節の施術を解剖学的に正しい位置で施術する必要があります。
そのためには悪い姿勢のままの施術ではなく、重心も正しい位置に誘導して行えるようにしてください。
長文ありがとうございます。
とても分かりやすく、事細かく教えて頂きありがとうございます。調整の際の姿勢や解剖学的に正しい位置での施術をしっかり意識して行いたいと思います。
確かに座位での調整の際に、L5とL4に関しては痛みと痺れが増強しました。なので、L5とL4に関しては最小の動きでやんわりとだけ調整の刺激を入れたのですが、そもそもここまで逸脱している場合は、L5に関しては触らない方が良いのでしょうか?
また、今後の方向性として立位の状態で腰の反りがなく、フラットバックな状態なので、骨盤を前傾方向に持っていく調整を考えています。
その際に、骨盤を前傾に持っていった時に、現状で後方に逸脱しているヘルニアが、腰仙角が鋭くなることによってより、ヘルニアが押し出されることになって、痺れが増すことは考えられるのでしょうか?
その後の経過の報告です。
件の患者さんですが、本日3回目の施術を行いました。
施術前に立位でROMの確認をしましたが、伸展・屈曲共にほぼ問題なく出来るようになっていました。しいて言えば、屈曲の最終域で臀部に少し疼痛が出るという感じです。
今回はアドバイス頂いたように、解剖学的に正しい位置を意識しながら施術しましたが、パーフェクト整体の手法の通りに基本に忠実に施術すれば、ヘルニアの所見がハッキリ見られる方でも、効果を十分に出せるという事が体感できました。
今までは坐骨神経痛がある方や、「MRIでヘルニアと診断されました」という方を改善させる事は出来ても、実際どの程度のヘルニアなんだろう?あまり大した事ないんじゃないか。などなど程度が分からず施術をしていました。
なので、今回のように始めからヘルニアで画像データを持ってきて頂いた事は、初めてだったので良い経験になりました。アドバイスありがとうございます。
S先生、L5は普通にやって大丈夫だと思いますが、もし調整中に痺れが出るようでしたらそこでやめるのではなく、調整中にどんな変化が起きていくのかを追ってみるといいです。
調整しはじめの刺激で痺れが出始めることがあっても、そのまま調整していくと消えていくことはよくあることなので、瞬間的な反応ではなく、その症状がどんな変化をしていくのかをみてください。
そのうえで、ただただ辛く座っていられないというのであれば、他とのバランスの問題もあるので、L5ばかりをガッツリ緩めるのではなく、全体を10→3といった感じで緩めるていきましょう。
骨盤も後傾を前傾位に矯正した姿位で調整します。ポイントは、L5同様です。全体のバランスをみてやってください。
ありがとうございます!痺れや痛みが出ると、調整を続けるべきか判断に悩む事がありましたが、これからはしっかり症状の変化が出るのかどうかにフォーカスして、調整していきたいと思います。
その上で他とのバランスの兼ね合いですね。非常に参考になりました。今後の施術に生かしていきます。ありがとうございました。
S先生、きっとこれからそういった患者さんが増えてくるはずですので、ぜひ頑張ってください(^ ^)
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この記事は、講座生と認定講師のやり取りを記録したものです。文責:片平悦子
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