【整体 肩こり】「カチカチ肩こり」で見落としがちな肩甲胸郭関節と第2肋骨:施術のコツ
肩こりや首の凝りや痛みに対し、肩・首の筋肉ばかりを追いかけて「取り切れない」と悩んでいませんか?
実は、臨床で結果を出し続けるためには、表面的な筋肉の硬さではなく、肩甲骨の滑走性(肩甲胸郭関節)や鎖骨の連動性といった、より深い構造的な評価が欠かせません。肩こり解消の全対応についてはこちらのブログ【揉んでも治らない「肩こり」を肩甲胸郭関節と鎖骨から紐解く根本改善の全容】について解説しております。
今回は、その全体像を踏まえ見落としがちな【3つの重要施術ポイント】と、施術効果を最大化するためのヒントをお伝えします。
目次
鍵を握る「肩甲胸郭関節」と「第二肋骨」の連動
まず注目すべきは、パーフェクト整体でも重要視される「肩甲胸郭関節」の動きです。特に意識していただきたいのは、肩甲骨の上縁と第二肋骨の「引っかかり」を徹底的に取り除くことです。
- 肩甲骨の上縁を端から端までチェック! この際、見落としがちなのが「外側の端っこ」です。多くの先生方が中央部ばかりに意識が向きがちですが、肩甲骨の上縁は外側までしっかり緩めることで、肩全体の可動域が大きく改善します。
この部分がスムーズに動くことで、肩甲骨の自由度が上がり、肩こりの根本的な原因の一つを解消へと導きます。
デリケートな「鎖骨」の調整で呼吸と姿勢を解放
次に、鎖骨の調整に入ります。鎖骨は、肩の動きだけでなく、呼吸や姿勢にも深く関わる重要な骨です。
胸鎖関節・肩鎖関節の動きを整える
まずは、鎖骨の両端にある胸鎖関節(胸骨との連結部)と肩鎖関節(肩甲骨との連結部)の動きを丁寧につけてあげてください。
鎖骨のS字カーブをチェック
そして、その二つの関節の間にある鎖骨本体のS字カーブの「向き」や「位置」も調整します。特に、鎖骨の下を第二肋骨が通るあたりは動きが悪くなりやすいポイントなので、忘れずにチェックしましょう。
鎖骨を調整する際の最大のポイントは、「力加減」と「力を加える方向」です。
力加減は「優しく、繊細に」
鎖骨周りは非常にデリケートなため、力強くアプローチすると防御反応で余計に硬くなってしまいます。優しく、しかし確実にアプローチしてください。
力を加える方向は「一番硬い方向へ」
わずかな方向の違いでも、緩みにくさが変わってきます。一番抵抗を感じる方向に、そっと圧を加え、微調整しながら緩むのを待ちましょう。
見逃せない「第一肋骨」と「第二肋骨」の浮き上がり
最後に、第一肋骨と第二肋骨の調整です。これらの肋骨が、本来の位置よりも上に「浮き上がって」いないか(跳ね上がっていないか)をチェックし、浮いている場合は本来の位置に下げていきます。
重要なのは「圧の方向」
単に下げるだけでなく、力を加える「方向」が非常に重要です。
- まず外側へ(肋骨を横に広げるように)
- 次に後ろへ(肋骨を背中側に引くように)
- 最後に脇方向へ(肋骨を下に沈めるように) この順序で圧を加えていきます。方向が正しければ、しばらく待つだけで硬かった肋骨が自然と緩んでくるのを実感できるはずです。
まとめ:施術の「答え」は、患者さんが教えてくれる
肩こりの施術において、私たちがどれだけ「緩んでいる」と感じても、その答えを最終的に出すのは患者さん自身です。
もし患者さんが「まだ取れていない」「また凝ってきた」と言われたら、それはどこかにまだ身体の制限が残っているサインです。
もちろん、患者さんの生活習慣や姿勢が原因であることもありますが、まずは患者さんの言葉を真摯に受け止めることが大切です。
そこで諦めず、頭に汗をかきながら「なぜだろう?」と深く考え、徹底的にアプローチを突き詰めることで、必ず解決策は見えてきます。
そして、その試行錯誤こそが、施術家としてのあなたをさらに一歩成長させてくれるでしょう。
今回ご紹介した「肩甲胸郭と第二肋骨」「鎖骨」「第一肋骨、第二肋骨」という3つの施術ポイントを意識して整えてあげることで、これまで緩みにくかったカチカチの肩周りも、きっと変化するはずです。
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この記事は、元認定講師の記事を転記・加筆したものです。文責:片平悦子
【あわせて読みたい】
今回解説した内容は、肩こり解消の症例です。
もしあなたが、揉んでも治らない頑固な肩こりを根本から解決したいと願うなら、「鎖骨」と「肩甲胸郭関節」の機能を網羅した、さらに一段深い全体戦略を知っておく必要があります。
これら全ての要素がどう繋がり、どう施術に落とし込まれるのか。その全容を以下のメイン記事にまとめました。現場で「最後の砦」として信頼される施術家を目指す先生にはお役に立てると思います。
▼【技術の核心】根本改善の全容はこちら▼
【整体 肩こり】揉んでも治らない「肩こり」を肩甲胸郭関節と鎖骨から紐解く根本改善の全容
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