【整体顎関節症】整体師のための口が開かない、食べる時痛い顎関節症：原因と施術ポイント （症例つき）

顎関節症の症状は

・大きく口を開けられない

・口を開けるときに痛みが出る

・物を食べるときに痛みが出る

・ガクガク音がする

など訴え方は様々です。

 

あなたは、顎関節症で来院された方の症状を聞いてどうやって原因を特定し、どのように施術しますか？

今回は、顎関節症について症例を交えて伝えます。

症例：顎関節症（70代・女性）

数年前から顎関節症に悩まされている70代女性。口を大きく開けられなかったり物を食べる時に痛みがあると言います。

歯医者さんからはマウスピースを勧められたそうですが、口を大きく開けることができず、「口が開くようになったらマウスピースを作りましょう」と言われたそうです。

どのくらい開かなかったかというと、（指を縦にして３本入れば正常なのですが）なんと指１本がギリギリ入るくらいでした。

こちらが、その70代女性の施術前の写真です。見てお分かりのように、首から上の頭がかなり中心よりズレています。

ご本人は「全身鏡を見ることがなかったので、こんなに歪んでいたんだ…」と驚愕しておられました。

顎関節症の施術で大切なのは２つ

顎関節症が、体の歪みからきていると判断できましたので、骨盤、腰椎、胸椎、肋椎、肩甲胸郭、顎関節の順に施術をしました。

３回目。少し変化は出て口を開けて指２本入るようになったのですが、頭蓋骨も調整したら早く改善するかも？と考えました。そこで４回目から頭蓋骨調整を追加します。

顎関節の施術❶ 先に全身のバランスを整えよう

頭蓋骨調整は、頭蓋骨の全体的なバランスを取ることが必要になります。

座っている時間が長い現代人。だからパーフェクト整体では、骨盤の位置と動きを整えます。骨盤が整うと方首がまっすぐになったり楽になるケースが多いです。

骨盤を整えたけどまだ残る、肩や首のズレや歪み探して整えると全体的なバランスが整います。

この段階で、顎が開いたり痛みが取れる人も５０％以上はおられます！

顎関節の施術❷ 口があがない場合は、頭蓋骨調整 / 顔面頭蓋の調整を追加してみよう！

いよいよ顎関節の施術のために頭蓋骨と顔面頭蓋を施術していきます。

頭蓋骨の状態を探る時は、まずは、仰臥位で頭の重さをチェックします。下から頭を支えたとき、軽く感じるほうが良い状態です。他の関節と一緒ですね。

後頭下筋群が固い、頭蓋骨の縫合が固い、脳脊髄液の生成・循環がうまくいっていないなどの時は、頭は重く感じます。

次に、各縫合で硬いところを探ります。

硬いってどう言おうこと？と思うと推察しますが、こればかりは手指の感覚なので、どんな感じなのか？と言われると、とっても説明しにくいです。

例えて言えば、乾燥している高野豆腐を水に戻した感じくらいでしょうか？

実際は、もう少し硬いですが調整していると、なんとなく..ふわっとしてくるんです。どこの縫合もその状態になるように施術します。

すると、頭蓋骨が引っ掛かりなく動けるようになり（頭蓋骨はとても小さく動きます）頭蓋骨は全体的にバランスが取れた状態になります。

顎関節症の施術後、どう変化したのか？

頭蓋骨調整を加えたからか５回目来院時、だいぶ頭の位置がまっすぐになりました。全身のバランスが整った証拠とも言えますね。

 

７回目来院時には、顎関節症がだいぶ楽になり、口に指が２本半入るようになりました。

８回目の来院時には、口を開けるときにガクガク音はするけれど、「痛みも無く、固い物も食べられるようになった！」と大変喜んでいただけました。

症状を改善できて喜ばれるのは、本当にうれしく、治療家冥利に尽きます。

体が初診時の写真のように傾いたまま、マウスピースをしたところで、顎関節症が楽にならなかったのではないか？と思います。彼女のr顔を取り戻せて、本当に嬉しく思いました。

まとめ

以上、顎関節症の症例報告を通して、原因と施術法について書きてきました。

顎関節症の施術には頭蓋骨調整が有効ですが、まずは全身の調整をしっかりできることが前提です。

これだけでも多くの苦しんでいる方を助けることができます。

骨盤が整い、肩や首がまっすぐになると、５０％以上の顎関節痛やガクガクする症状が消えるのは日常茶飯事ですから。

今日の内容が臨床のヒントになれば嬉しいです。

許可制の技術、頭蓋骨調整

これを読んで、自分も学びたい！と思われた方。ぜひパーフェクト整体の門を叩いてください。

自分は、頭蓋骨調整は、パーフェクト整体で学んで顎関節症の患者さんを改善できるようになりました。

と言っても、パーフェクト整体の講座で、すぐに学ぶことはできません。

パーフェクト整体の本講座で学んで練習を続け、体を使って施術できるようになり、頭蓋骨を調整しても壊さない基礎力がついたと判断・許可がおり、ようやく学ぶことができました。

とても繊細な施術なので、力づくで操作している人には学ぶ許可が降りないんですね。

今すぐ頭蓋骨調整を学びたい方は、ムッとするかもしれませんが、全ては患者さんのためです。

患者さんを確実に良くしたいために、パーフェクト整体を学ぶのであって、施術家の自己満足のために学ぶわけではありません。

パーフェクト整体の指導法やシステムは、自分の患者さんを笑顔にするために努力する方向けのものです。

厳しいな・・と感じるかもしれません。

でも、自分が患者なら、厳しい指導を受け熟達した技術者に施術してほしいのではないですか？

だから協会は常に、患者さんのためにという視点で指導を行なっております。

頭蓋骨調整が出来るようになると、筋骨格系だけが原因でない多くの症状にも対応出来るようになります。特に自律神経のトラブルが改善します。

そう聞いて、思い当たるお客様がおられるなら、パーフェクト整体を学んでみてください。

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この記事を書いたのは、一般社団法人日本パーフェクト整体普及協会・認定講師の吉田大道です。

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