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整体で困った時に読むブログ

【整体 坐骨神経痛の見極め】6院巡っても治らないしびれを紐解く3つの盲点と鑑別診断

6院巡っても良くならない難治性の坐骨神経痛や、椎間板ヘルニアの手術後に残る腰から太ももまでのしびれ・激痛。なぜ?マッサージしたのに失敗するのか?患者さんの訴えに惑わされず、体が教えてくれるサインから原因をミリ単位で特定するプロの鑑別診断のやり方を詳しく解説します。

「何件もの整形外科や有名な整体院を巡ったけれど、一向にしびれが引かない」
「病院でヘルニアの手術をして骨を削ったのに、太ももの裏の激痛が変わらない」
「『先生、私の足はもう二度と元通りにならないのでしょうか』と涙ながらに訴えられた」

どこに行っても良くならなかった、重症の坐骨神経痛患者さんを目の前にしたとき、その深い絶望と期待の大きさに、施術家である先生ご自身もプレッシャーで押しつぶされそうになったことはありませんか?

私は何度もあります。(泣

なんとかこの苦痛を楽にしてあげたいと勉強した手技でお尻の筋肉(梨状筋)を緩めてみるものの、翌日には「やっぱりまだピリピリする」と言われてしまう……。 「頼りにされているのに、自分の見立てに確信が持てなくて後ろめたい」「現場では治せたり治せなかったりで、本当の原因を見つけきれていない気がする」と、一人で悩む時間は苦しいものです。

パーフェクト整体をお教えする立場になった今、言える結論は、何院巡っても治らない坐骨神経痛の根本原因が特定できないのは、先生のセンスがないからではありません。患者さんが訴える「しびれる場所(結果)」ばかりを追いかけて、全身の膜を引っ張っている「3つの盲点」を見落としているからです。

この記事では、ヘルニアや手術後の残存痛という診断名の罠を解剖学的に紐解き、体が教えてくれるサインから原因をミリ単位で特定するプロの鑑別診断を解説します。

坐骨神経痛を根本改善へ導くプロの核心的アドバイス(総論)をまず知りたい方は、こちらの親ページをあわせてご覧ください。 → 【整体 坐骨神経痛】「治し切れない」を突破する根本原因特定法とパーフェクト整体の核心

1. 治し切れないを突破する:坐骨神経痛の臨床に潜む“3つの盲点”

重症例のしびれを鮮やかに解消するためには、まず局所をマッサージする思考を一旦捨てて、以下の「3つの盲点」に目を向ける必要があります。

盲点①:お尻(梨状筋)ではなく、深層外旋六筋がつく大転子(股関節)のズレ

坐骨神経はお尻の後ろを通っています。梨状筋の間から出て坐骨結節と大転子の間に張る大腿方形筋を座布団にして足に向かい下降していきます。

引用:https://www.anatomy.tokyo/systematic/sa10/origin-and-insertion-of-piriformis/

引用:https://www.anatomy.tokyo/systematic/sa10/origin-and-insertion-of-quadratus_femoris/

梨状筋、大腿方形筋は深層外旋六筋のうちの2つ。大転子(股関節)が正しい位置にないと深層外旋六筋だけでなく、大腿の内転筋群も緊張しているため、何をしても坐骨神経痛が改善しません。

【症例1】病院・整体・鍼灸など計6軒を巡った50代女性】 主訴は、太もも裏の激しい突っ張り。お尻は他院で散々触られてきましたが、改善していませんでした。

  • 見落とし: 痛みのある後方ばかりを追いかけていたこと。
  • 真実: 原因は、深層にある「内転筋群(恥骨筋、長・短・大内転筋)」の癒着でした。 脚の内側の膜がガチガチに癒着し、それが坐骨神経を内側から引っ張り続けていたのです。恥骨の起始部から数ミリ単位で丁寧に癒着を剥がすと、彼女は「今までにないほど脚が軽い!」と満面の笑みを見せてくれました。

【症例2】7年間、1時間座ると必ず左のお尻が痛む女性

  • 見落とし: 表面的な筋肉の緩和だけで終わっていたこと。
  • 真実: 女性が持参したレントゲンを見せてもらうと、長年の炎症により、股関節の「関節包」自体が狭くなり、大腿骨頭と関節臼蓋の隙間が消失していました。このような場合には、 筋肉を揉むだけでなく、関節の隙間を広げ、大腿方形筋や内・外閉鎖筋の膜を少しずつ広げ本来の位置にミリ単位で捉え直す。この「関節へのアプローチ」が欠けていると、長年の痛みは決して消えないと気づきました。

盲点②:ヒラメ筋腱弓の緊張と上脛腓関節

膝窩の少し上で枝分かれした脛骨神経が、膝窩菌の下、ヒラメ筋腱弓の間から深部に潜り込みます。その際、ヒラメ筋腱弓が硬いと神経にあたり痛みや痺れを発生するため、ヒラメ筋腱弓の硬さをリリースする必要があります。また、浅・深腓骨神経が上脛腓関節の内と外を通過するため、上脛腓関節がロックされていても痛みや痺れは消えません。

【症例3】2年前脊柱管狭窄症と診断された78歳女性、太ももの痛みは取れたけど膝裏から下が辛い

  • 見落とし: ハムストリングスの緊張だけ緩めていたこと。
  • 真実: 下腿三頭筋と膝窩筋を緩めると、ヒラメ筋腱弓の硬さが際立ったため丁寧にリリースしたところ、その場で歩いてみたところ完全に痛みも痺れも消失。

盲点③:過去の捻挫による「足首(足根骨)」の固着

皮膚と脂肪の下で全身は浅・深層膜でウェットスーツを着たように繋がっています。過去の古い捻挫などで足首の骨がズレてロックしていると、歩くたびにその歪みのテンションがふくらはぎ、太もも裏を介してお尻まで伝わり、坐骨神経を常にパツパツに引っ張る引き金になります。

【症例4】ツアー復帰を諦めかけていたプロゴルファー

膝の外側に坐骨神経症状のような違和感を訴えていました。

  • 見落とし: 痛む部位(膝)や、その根元(腰)だけを治療すること。
  • 真実: 本人も忘れていた過去の捻挫のせいで、体重を支える「足首(足関節)」の微細なズレが、膝下の上脛腓関節を歪ませ、坐骨神経から枝分かれした深腓骨神経を圧迫していました。
    足首を数ミリ調整しただけで、プロゴルファーは、その場で、数か月あった違和感はなくなり、エアースイングすると「違う違う」の連呼。来週の月曜日には、来年ツアーに参加する権利を得るための、とても大切な審査を兼ねた大会があるそうで、半分諦めていたようですが、「ベストコンディショニングで参加できそうです」と、嬉しそうに帰っていきました。もしかしたら、一人の運命を変える施術になってかもしれないと思うと痛感しました。坐骨神経痛の最後の1〜2割の痛みは、実は膝や足首に隠れていることが多いです。

上記で紹介したように、局所の痛みに惑わされずに診断しきれるかどうかが、プロの取りこぼしをゼロにする境界線です。

2. 診断名の罠:「ヘルニア」「手術をしたのに良くならない」を解剖学で紐解く

多くの患者さん(そして一部の施術家も)が、「病院で椎間板ヘルニアと診断されたから」「手術をして骨を削ってもダメだったから、もう一生このしびれとは付き合っていくしかない」と諦めてしまっています。しかし、ここに大きな罠があります。

手術をしても痛みが消えない本当の理由

椎間板ヘルニアの手術(内視鏡や切開)は、飛び出した髄核を物理的に取り除く処置です。しかし、そもそもなぜ特定の椎間板にそこまで強烈な圧力がかかってヘルニアが起きてしまったのでしょうか?

その本質的な原因は、土台である骨盤(仙腸関節)のねじれロックや、下位腰椎(L4・L5)の噛み合わせのズレです。 原因をそのままにして、結果であるヘルニアを手術で部分的に削ったとしても、日常の重力がかかるたびに周囲の深層膜(関節包や靭帯)は常に異常なストレスを受け続けます。

つまり、手術後の残存痛の多くは、ヘルニアそのものの再発ではなく、「骨格のズレが放置されたまま神経を引っ張り続けている二次的な悲鳴」なのです。

骨組みをミリ単位で本来の正しい位置へと戻してあげれば、手術の有無や診断名に関係なく、腰から太ももまでの激痛は本人が驚くほど綺麗に消失することが多いです。

3. 体は常に答えを教えてくれている!問診と視診による鑑別診断

原因をなんとなくこの辺ではなく「100%の確信」を持って特定するために、当協会が提唱する「第1メソッド:透視検査法」の視点を日々の問診・視診に落とし込んでいきましょう。

患者さんの体は、言葉以上に多くの答えを痛みや痺れというリアルなサインで教えてくれています。

① 院のドアを開けてからベッドに座るまでの「逃避姿勢」を視る

患者さんが来院された瞬間から、プロの鑑別診断は始まっています。

  • 歩くときに、左右どちらの足を短く使っているか?

  • 椅子に腰掛ける瞬間、どちらのお尻を浮かせるようにして座るか? これらはすべて、ロックされた関節の痛みを脳が自動的に避けるために作っている「逃避姿勢(サイン)」です。
    この傾きを注意深く視るだけで、骨盤や股関節がどちらの方向にどのくらいズレているのか、どの部分で動きが制限されているか、レントゲンで見るように見当をつけることができます。

② 骨の膜(骨膜)に触れて「硬さの基準」を判別する

患者さんをベッドに誘導したら、お尻の筋肉の表面を強く押すのではなく、大臀筋や梨状筋の層をすり抜けるように、深部の骨のキワ(仙骨やPSISの周囲)へ指先をそっと沈めてコンタクトします。

  • 弾力がある(正常):わずかに仙骨やPSISを押し込んだときに、関節特有の『むにゅっ』とした遊び(ゆとり)がある。

  • 完全なロック(異常):コンクリートの壁を触っているかのように、ビクとも動かない押し返される抵抗感がある。

この「骨格のロック」を正確に触り分けられるようになると、患者さんが「太ももの裏が痛い」と言っていても、例えば「いや、真犯人はこの骨盤の後ろ側の完全ロックだ」と、自信を持って特定できるようになります。

FAQ

Q1. ヘルニアの手術を過去に2回も受けている重症の患者さんですが、パーフェクト整体の触診や施術を行っても本当に安全ですか?

A1. はい、非常に安全に行うことができます。なぜなら、パーフェクト整体の施術は、骨をバキバキ鳴らしたり、体重をかけてグイグイ押し込んだりする強引なアプローチを一切行わないからです。

当協会が定義する「第2メソッド:3種の深層膜リリース法」に基づき、手術によって緊張が高まっている周囲の靭帯や関節包のテンションをソフトにリリースします。手術箇所の組織に余計な摩擦や負担をかけることなく、骨盤や背骨を最も痛みのない位置へニュートラルに戻していく(リポジショニング)ため、手術を繰り返している難治性ケースであっても安全かつ劇的に改善へ導くことが可能です。

ただし、手術で固定されている部位は手技療法では対応できないため、最初に100%改善は無理で、80〜90%改善をゴール設定して了解をもらってから施術をして下さい。

【症例】2年前に圧迫骨折で手術した80代男性、すべり症・脊柱管狭窄症との診断も受けている

「2年前に腰の手術をしたのに良くならず」10分〜15分歩くと、右腰〜臀部〜太腿まで痛くなってたまらないとご来店。1回目は「痛い、痛い」を連発していたのに、7回目の施術時は、「歩くと凄く辛くなっていた右臀部〜ハムストリングの痛みがほぼ出ていない」と嬉しそうでした。

整体 坐骨神経痛

Q2. 股関節のズレや足首のロックが坐骨神経痛の原因になっている場合、患者さん自身にその自覚症状(恥骨や足首の痛み)はないのですか?

A2. 臨床のリアルとして、患者さん自身には恥骨や足首の痛みとしての自覚症状が「全くない」ケースがほとんどです。なぜなら、人間の脳は、最も激しい痛み(この場合は腰やお尻から足先へ走る坐骨神経痛のしびれ)を最優先で感知するため、その原因を作っている足首の数ミリの固着や恥骨の微細なズレといった「ブレーキの起点」の鈍い痛みを隠してしまうからです(ペイン・マスキンス効果)。

そのため、患者さんの「足首はなんともない」という言葉を鵜呑みにせず、プロの目で客観的に可動域や硬さを検証していくことが、取りこぼしをゼロにするために極めて重要になります。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事は、片平悦子が書きました。


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