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整体で困った時に読むブログ

【整体 重症腰痛・坐骨神経痛】腰曲がり・痺れの鑑別診断と体格差に負けない施術の極意

ヘルニアや狭窄症を疑う絶望的な腰痛・坐骨神経痛、足のしびれ、腰曲がりを伴う高難度症例。なぜ、手術以外に手はないと言われた症状が解放へ向かうのか?骨盤の鑑別診断のやり方から、体重100kg超の体格差を骨格リポジショニングで攻略する秘訣まで解説。

「腰が、激痛で真っ直ぐ伸ばせず、曲がったままトボトボと歩いてくる」
「お尻から足先までピリピリと鋭いしびれがあり、どこを触っても痛がる」
「体重が100kgを超えるような大柄な患者さんで、自分の体格差では力負けしてしまう」

整体院を経営していると、このような「重症・高難度」の腰痛患者さんが来院されることがあります。

このような重症ケースほど、力ではなく「2つの根本原因を見分ける診断技術」や「防衛反応をすり抜ける施術」が命になるのです。

この記事では、現場で誰もが身構える「絶望的な腰痛・坐骨神経痛・腰曲がり」を打破するための解剖学的な臨床ポイントを、症例を交えて解説します。

腰痛の取りこぼしをゼロにする根本原因の特定法(総論)をまず知りたい方は、こちらの親ページをあわせてご覧ください。 → 【整体 腰痛】苦痛の取りこぼしをゼロにする!骨格・関節から紐解く『根本原因』の特定法

1. 「腰曲がり」と「足の痺れ」を伴う腰痛:2つの根本原因を見分ける法

激しい腰の痛みによって前かがみに腰が曲がり、足にしびれを伴っている場合、病院では「ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」の疑いとされることが多いです。しかし、整体の臨床においては、以下の2つの根本原因を正確に鑑別診断する必要があります。

① 仙腸関節(骨盤)のロックによる「構造の異常」

仙骨に対して腸骨がねじれたまま固着すると、上半身の重みを逃がせなくなり、神経の通り道を骨盤腔内で引っ張ってしまいます。この場合、骨盤を安定させることでその場で激痛が消失し、まっすぐ歩けるようになります。

詳しくは、仙腸関節について解説した記事【整体 仙腸関節】骨盤を3Dで捉える立体触診法と緩み切らないときの4つの打開策も参考にしてください。

② 上位腰椎・胸腰移行部の変位(詰まり)

背骨のなかでも、胸椎から腰椎へと切り替わる部分(T12-L1)やL1・L2の椎間関節がガツンと詰まっているケースです。ここがブレーキになると、お腹の奥を通る大腰筋が過剰に緊張し、物理的に腰を伸ばせなくなります。

具体的に何が起こっているかみていきましょう。腰痛がひどいお客様がいきなり整体院に来ることは稀です。多くは整形外科で各種検査をしておられるので、その検査結果を見せてもらいましょう。

中腰で腰痛があり足まで痺れる時の原因と対処法

レントゲン写真 or CT or MRI 写真で確認するのは、下記2つ。そこから原因を推定します。

(1)何番目の腰椎椎間板が潰れているのか
(2)椎体の厚みは、前より後ろが厚いか

この2つの情報から原因を推定します。

(1)腰椎の何番目の椎間板が潰れているのか

腰痛で整形外科に行って、各種医療機器で検査して、どこが潰れているとか狭くなっているとわかることは、施術ポイントが明確になるのでとてもありがたいです。

レントゲン写真 or CT or MRI 写真をもとに、患者さんの腰部に触り、潰れたり狭くなっている椎間を見つけ、上下の椎間関節に触ってみます。

中腰で腰痛があり足まで痺れる時の原因と対処法

椎間が潰れている場合は、椎間関節が探しにくく、神経の通り道である椎間孔が圧迫されていると判断できます。

正常なら神経が出てくる椎間孔は縦長に丸いので、少し圧迫されたところで丸い椎間孔がそんなに歪にはならず、神経の圧迫も軽いです。しかし、そこに、腰椎の捻れと左右の傾きが加わると、途端に椎間孔がゆがんで痛みがキツくなります。

施術の仮説1:椎間孔のスキマが狭くなっているだけかもしれない

当該椎間関節の前後・左右・回旋のズレやロックを解除し、正常な動きをつけて、 椎間孔が正常な大きさに戻れば、痛みが消失するはず。もしそれでダメな場合は次の仮説を検討します。

(2)椎体の厚みは、前より後ろが厚いかどうか

腰の状態が正常なら、5個の腰椎が全体として前弯しています。5つの椎体が積み上がって前弯すると言うことは、5個の腰椎の椎体は前が厚く後ろが前より薄いから前弯するわけです。当たり前ですけど、、、

その当たり前の状態に腰椎があるかどうか?を診ます。もし検査データを見て、腰椎の椎体の前が薄くて後ろが厚いなら、もう椎体そのものの形が変形しています。

中腰で腰痛があり足まで痺れる時の原因と対処法

施術で、骨のズレを治したり、関節の動きを正常に戻すことはできますが、骨の形を変えることはできません。骨の形は、患者さんの日頃の使い方で決まるからです。

施術の仮説2:椎体の変形がある場合は、背中を丸くしたまま施術をして変化・反応を見る

腰が曲がった患者さんの、椎体の形は変えられないので、患者さんに、いつもの丸い状態で座ってもらい、座位で後ろから椎間関節のズレを治し、正常な動きをつける操作をします。

こうすることで、腰は丸まったまま(椎体が変形した形に沿った姿勢のまま)でも、痛みや痺れは消失させることができます。

と言うことで、レントゲン写真 or CT or MRI 写真を見れば、どんな施術が有効か、仮説を立てられます。

(3)骨盤から下の関節の位置を動きは正常か?

腰曲がりの患者さんの施術を、(1)(2)の順に行っても足の痺れが改善しない場合は、骨盤から下の関節の状態をチェックする必要があります。

骨盤よりも下位の関節とは股関節・膝関節・上脛腓関節・足関節などです。こららの関節の位置異常と動きの異常を見つけ、正常に調整すると通常は綺麗に症状が消えます。

ただし、骨(椎体)が変形しているので、定期的に来院していただいて、悪化しないようにサポートすることが大切です。

当協会が定義する「第1メソッド:透視検査法」を使い、患者さんの「腰が曲がる・しびれる」という表面的な症状に惑わされず、背骨の本丸(詰まり)なのか、土台(骨盤)の完全ロックなのかをミリ単位で見分けることが最優先です。

2. なぜ「正確なリポジショニング」で変わるのか?右臀部痛・坐骨神経痛が改善した理由と症例

重症で神経がピリピリと過敏になっている患者さんに対し、バキバキと強い矯正をかけたり、お尻の奥を肘や指先でグリグリと強揉みするのは絶対に厳禁です。

強い圧が逆効果になるメカニズム

激痛やしびれがあるとき、患者さんの体はこれ以上傷つかないように「防衛反応(緊張)」が働いています。そこに施術者が「治してやろう」と強い力で圧をかけると、体は身を守るためにさらに硬く関節のロックを強めてしまいます。これでは緩むものも緩みません。

認定講師の院に来院した女性患者さんのケースを紹介しましょう。

【症例】30代女性:右臀部痛と激しい坐骨神経痛が3回で楽に!

行ったのは「正確な腰椎椎間関節と仙腸関節のリポジショニング法」でのアプローチでした。

左が1回目、右が3回施術後の写真です。

お客様は3回目施術後に、「今までは、痛みが強く、辛くて死んでしまいたいとも思ったけど、やっと治る可能性が見えてきた」と話されました。

当協会の「第2メソッド:3種の深層膜リリース法」を使い、筋肉ではなく、その奥にある関節包や靭帯の癒着を上手にリリースし、関節のロックを解放するようにリポジショニングをかけると、体が「あ、ここが本来の位置だ」と判断し、防衛反応なく骨盤のロックが外れます。

関節が、本来あるべき正しい位置で正しく動くようになれば、長年まっすぐ歩けなかった患者さんの激痛が、施術毎に減っていき改善できます。

3. 高難度症例:体重100kg超の体格差を攻略する秘訣

臨床現場で施術家を悩ませるもう一つのパターンが、「体重100kgを超えるような大柄なお客様」です。自分より遥かに大きな体格の患者さんを前に、「自分の体重や力では骨盤を動かせないのではないか」と弱気になってしまう先生も多いです。

体格差に負けない骨格リポジショニングのコツ

結論から言うと、パーフェクト整体の「第3メソッド:骨格リポジショニング法」を使えば、施術者の力や体格は一切関係ありません。

大柄な方の骨盤や背骨を動かすコツは、力で押し込むのではなく「テコの原理」と「患者さん自身の重み(自重)」を最大限に利用することです。

例えば、横向き(側臥位)になってもらい、患者さんの足の重みや骨盤の傾きを利用しながら、施術者は骨が本来戻りたい方向へ「方向性(ベクトル)」だけをピタッと合わせてホールドします。

詰まっている関節に対して余計な摩擦をかけず、正しい位置へ誘導して動きがつくのを待つ。

このロジックが徹底できていれば、体重100kg超の厚い組織の奥にある仙腸関節のロックであっても、施術者が汗をかくことなく、安全に、そして劇的に改善させることが可能になります。

認定講師の院に来院した方の症例を紹介します。

【症例】47歳男性・体重115キロ・バスの運転手さん:階段を降りる時、腰に激痛が走るのが1回で改善!

この方は、腰椎の前弯が強く腰椎2.3.4辺りが前弯して詰まった状態に固まっていて、骨盤と12肋骨の間が狭くなっていました。(いわゆる反り腰状態です)

最初と最後に行う坐位での施術で、詰まった状態の腰椎を引き出し、関節本来の動きを回復できたら、段差を降りる際の痛みの改善と共に、前屈が -50cm→ -20cmに改善しました!

整体 腰痛 前屈できない

2回目の来院時、お身体の状態を聞いてみると、患者さんは、『体を伸ばして歩けるようになったので、歩きやすくなり動きやすくなったので日に日に痛み違和感がとれて今は痛くありません』と興奮気味に話してくれました。

次は講座生さんの症例です。

【症例】40代前半男性・戦闘機パイロット:腰痛がひどく歩く時体が右に傾くのが1回で痛みが激減!

4月から腰が痛くて、歩行時に身体が右に傾き(左のお尻がつりあがった状態で歩行)、起床時が楽で、歩き出すとすぐ症状が出る。

整形外科 「L5-S1ヘルニア気味だけど神経にあたるほどじゃない」と言われ、ハリ・マッサージは効果がなかったそう。玄関から入ってこられた途端、「ああ、こりゃ仙腸関節がかみ合ってないな」という姿勢です。

半年以上変わらないということは、結構固そうだな、と覚悟しました。

と・こ・ろ・が!
いつもの座位調整と仰臥位の調整(骨盤、腰椎、下肢)に加えて、「仙腸関節」を調整して行って立ってもらうと、「あ!全然まっすぐ歩けます! 痛くない!!!」数字で聞くと、10→1か2ぐらいとのことでした。
「こういうときの患者さんのキラキラした目は、本当にうれしく、やりがいを感じます」と報告をいただきました。

技術の壁を前に、一人で苦しんでいる先生へ

「歩くのもままならないほどの激痛やしびれを訴える患者さんを前に、自分の技術を信じ切れなくて心苦しい」 そうやって自分を責めてしまうのは、先生が目の前の患者さんの痛みを何とかしてあげたいと本気で願う、誠実な施術家さんだからです。

早く楽にしてあげたいけれど、壊しそうで怖いから現状維持の無難な電気治療や軽いマッサージでお茶を濁してしまう……。それは先生の努力不足ではなく、ただ「激痛の裏にある骨格のシステム」を臨床でどう紐解けばいいか、その明確なロードマップを持っていなかっただけです。

「このしびれや腰の曲がりは、骨盤の関節が完全にロックして、神経の通り道を引っ張ってしまっているサインですよ。強い力は使わずに、このロックを優しく外していきますね」 と、プロとしての明確な見立てを言葉にして伝えてあげてください。

絶望的な重症症例を安全にコントロールできるようになれば、施術家としてのやりがいと誇りは格段に跳ね上がります。確かな解剖学的視点を武器に、自信を持って目の前の苦しむ患者さんの最後の砦となり、一緒に一歩を踏み出していきましょう。

FAQ

Q1. 坐骨神経痛による足のしびれが激しい場合、痛むお尻や太ももの裏側を少しも触らないのはなぜですか?

A1. 足の後ろ側がピリピリとしびれているとき、その場所にある筋肉(坐骨神経の通り道周辺)は、骨盤のロックによって引っ張られた神経をこれ以上傷つけまいとして、必死に固くなって守ってくれている「結果(防衛反応)」からかもしれないからです。

しびれの本当の原因(本丸)は、骨盤内の仙腸関節のロックや腰椎の詰まりにあります。

本丸を無視して、守ってくれているお尻や太ももの筋肉を上からグリグリと強く揉みほぐしてしまうと、支えを失った神経への牽引ストレスがさらに強くなり、翌日にしびれが激しく悪化する危険性が極めて高くなります。

かといって、お尻や太ももを全く触らないわけではありません。仙腸関節のロックや腰椎の詰まりが解除できても坐骨神経痛が残る場合は、神経の通り道に沿って、どこでロックがかかっているか癒着があるかを探して解放していきます。

Q2. 体重が重く、かつ激痛を訴えるお客様の場合、うつ伏せと横向きのどちらで施術するのが安全ですか?

A2. 体重100kgを超えるような大柄で激痛を伴う症例の場合、うつ伏せ(伏臥位)での施術は、最初は避けた方がいいです。体重が多いと脂肪も多く、うつ伏せになると、お腹の重みで腰椎が下方に強く垂れ下がり、椎間関節の詰まりや仙腸関節の内圧が急激に高まって激痛を誘発することがあるからです。

臨床上最も安全なのは、痛まない側を下にした「横向き(側臥位)」です。抱き枕やクッションを足のあいだに挟んで骨盤のニュートラルポジションを作り、テコの原理を利用してアプローチしていくのが、施術者・患者さんの双方にとって最も負担が少なく確実です。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事は、認定講師の記事と受講生の報告を、片平悦子が加筆してまとめました。


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